機動戦士ガンダム三次創作 ゆっくり機動戦士ガンダムZZ   作:泉 とも

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・他所の世界から来た獣

 それからしばらくの間、ハマーンたちはソロモンの駐留し、同要塞の復興の傍ら、宇宙の裂け目から湧いて出るアムロ霊の討伐に励んでいた。

 

「くっ!ニュータイプ能力を封じても素で強いから厄介だわ!」

 

 観測用にダミーバルーンを放ち、離れた位置に戦艦を待機させ、反応があれば斉射で仕留めるのが主流だったが、避けられたり耐えられたりすると、戦いは直ぐに泥沼化した。

 

「そこっ落ちな!」

「あむぅぅぅぅろろろろろろろろッ!」

 

 シーマのジムキャノンⅡが砲撃を浴びせると、回避コースを使い果たしたディジェっぽい機体に突き刺さり、爆散させる。

 

「うへ、エヴァみたいな叫び声して死んだのぜ」

「何とか今回も無事に倒せましたね」

 

 全員が胸を撫で下ろし、命からがら帰投する。

 

「皆の者、ご苦労だった」

 

 艦長の席に座っていたハマーンが皆を労う。

 

「ありがたき幸せ」

「マシュマーはすぐやられたじゃないのよ……」

 

 ゆっくりたちによりアムロのニュータイプ能力は無効化されているが、スパロボだと回避が自力で400に到達するような奴なので、当てるのに一苦労している。

 

「しかしこのままもっと強い他作品のアムロが来たら危ないのぜ。こっちもそろそろガンダムやMSなんて言ってられないぞ、霊夢」

 

「アナハイムがチタンセラミックの研究をそろそろ終わらせてる頃だから、それでアップデートしましょ」

 

 ジェガンにも使われるこの合金は、ガンダリウムを使わずにガンダリウム並みの強度を誇り、しかも安価で死ぬほど軽い。

 

 これによりガンダムマークⅡ波の性能を誇るジェガンを、大量に量産することで連邦はネオジオンにも優位に立った。

 

 とはいえ安く済ませるために作ったジェガンよりも、ジェガンの技術で作られた第二世代MSの方が基本的には強い。

 

「ネオジオン製のジェネレーターと重装甲技術が在れば、ファンネル程度に落とされる心配はありません。逆シャアにはマグナムもヴェスバーもありませんし」

 

「マジンガーZに乗って来たりしてな」

「まさかそんな」

 

 ――レーダーに反応!未確認機です!映像出します!

 

「むう!何だあのカッコいい機体は!」

「あれもMSだとでも言うのか!?

 

「なあ霊夢、アレ」

「思ったより早く来ちゃったねえ……」

 

 宇宙にそびえる鉄の城。

 

「スパロボDDの奴だよな」

「一言も武器名叫ばないやつですね」

「ぼさっとしてないで迎撃!」

 

 数分後。

 

「はあ、はあ、流石に相手がマジンガーとなると、やばかったわね」

 

「限界反応の低さと武装のミスマッチに助けられましたね」

 

 連戦及びスーパーロボットとの戦いで、味方はあっという間に損耗した。

 

 最初から気力が最大だったら全滅していたかもしれない。

 

「こうなったら形振り構ってられないわ。ゆっくりバースから応援を呼びましょう」

 

「こっちもスパロボ作るのぜ!諜報部がZZの青写真を入手してるから、ゲッターロボやコンバトラーも作れるぜ!」

 

「更に強力な個体が現れてからでは遅いか、戦力の増強を許可する」

 

 かくして、ゆっくりたちは新たな機体の調達へと勤しんだ。

 

 搬入された機体は次の通りである。

 

 

 ゲッターロボG

 

 ゲッターロボのパクリであるZZをパクって作られた重MS。三機のゲットマシンことコアファイターが、コクピットを余すことなく合体。ゲッタードラゴンで固定となるが、ハイメガキャノンこと頭部のゲッタービームと、ジオン製の斧やレーザーキャノンなどで戦う。大事なことだがゲッター線は使ってない。

 

 

 コンバトラーV

 

 ゲッターロボのノウハウを活かして開発された、五体合体重MS。サイコフレームではなく宇宙の裂け目から現れた銅鐸の力によって超電磁の力を発揮する。パイロットはモブの兵士やゆっくり、ハロなどが行う。本家は実際にやると3,000トンを超えるらしいが、こちらはチタン合金セラミック複合材のおかげで、本家の五分の一の機体重量に落ち着いているが、反面突撃武器の威力は低い。

 

 

 ガンダムマークⅡ(ツヴァイ)

 

 グリプス戦役の戦後処理にて、ティターンズ系列の機体と権利を吸収したツィマッド社によって再設計されたガンダムマークⅡ。マークⅡから発展した技術をマークⅡに還元した姿。外見はジェガンをベースに上半身はヌーベルジムⅢの物に換装、同機のオプションを装備し、ハイザックのエネルギーパイプ増設。見た目より重装甲・高機動・高出力で初期のマークⅡと比べて10トン以上軽い。

 

 

 シーマガラハウ専用ジムキャノンⅡ

 

 元々は一年戦争時に中波し、放棄されたガンキャノンの機体をザクで修理して使っていた物。この世界のザクはスカート内にバーニアがある。そしてガンキャノンの武装も拡張されるなどの恩恵があり、機動力と火力が向上。後にジムキャノンⅡにハイザックを組み込み、マイナーチェンジを繰り返す。この海賊版とも言うべき機体攻勢を彼女は気に入っており、高速重装甲かつ中・長距離から両肩と手持ちで三段撃ちをするという、堅実ながら強力な戦法を得意とする。他のジオン軍人や元連邦からは良い顔をされないが、扱い易さとコストの安さ、シーマの人望もあり、ガラハウフリートでは同じカスタムを施すパイロットも多い。

 

 

「とりあえずこんなところね」

 

「マークⅡのスーパー化とサザビーの開発にはもう少しかかるのぜ」

 

 ゆっくり魔理沙が納品リストをチェックしながら報告する。既にゆっくりたちはクルーの一員として馴染んでいた。

 

「私たちの機体の改良も済んだぞ」

 

「バウとザクⅢだな。ほえー、やっぱり勝ってる側が変わると幾らか違うもんね」

 

 

 バウ改

 

 分離可変式MSという面白ギミック搭載のイケメンロボット。しかしてその実態は上半身が飛んでいくと下半身が余ってしまい姿勢も揃えられないため仕方ないから下半身も飛ぶようにしたというお粗末な正体をしていたものを改良した物。上下を独立した機体に再設計することで、分離ではなく合体ができるようにした機体。リックディアスの背部ビームピストルに倣い、腰の後ろ側にガズエル等のビームキャノンを装着しており、ビームライフルはビームマシンガンに変更され、腕にマウントされていた盾は手持ちになり、代わりにバーニアが増設されたガザDのバインダーが装着されている。変形の際に各部に干渉しそうな気がするが気にしてはいけない。

 

 

 ザクⅢ改

 

 両肩がスパイクシールドに交換された他、そこだけ完成していたヤクトドーガの足に換装されており、手持ちの武装にハンマハンマの盾を更に強化した物と、専用のナックルバスターを装備している。マイナーチェンジに留まるが、それで十分とも言える。

 

 

 ハマーン専用量産型キュベレイマークⅡ

 

 本来ならハマーンが乗るはずだった機体にハマーンが乗っている。キュベレイがより高性能になった後継機。何もおかしなところはない。この世界では彼女がこの機体に乗れているというだけのことである。

 

 

「後は幾つかの第二世代MSを再設計して配備するか。これであの化物相手にどこまでやれるか」

 

 ハマーンが厳しい顔をして宇宙を睨む。すると艦内に警報が鳴り響いた。

 

「艦長、例の宙域から巨大なエネルギー反応が!」

「回避運動始め! MS隊は出動せよ!」

 

 その瞬間、白い光が周辺の虚空を薙ぎ払う。

 

「霊夢、今のは!」

「ハイメガキャノン、今度の奴はZZに乗ってるんだわ!」

「シャアアアアアアアアアアア!」

 

 禍々しい空気を漂わせ、堕ちた元主人公が現れる。

 

「どんどん強い機体に乗り替えてるわ。宇宙の裂け目がその内閉じるとはいえ、このままじゃ……」

 

「彼の目的はこの宇宙のシャア・アズナブルを抹殺し、ララァ・スンを手に入れることです。決して許してはなりません」

 

 ゲットマシンに乗り込みながら、ゆっくりハマーンが言う。

 

「女を求めるまでは分かる。だが何故奴はシャア・アズナブルまで狙うのだ?」

 

 それを聞いてマシュマーが問う。彼の価値観ではは、惚れた女を求めることは男としては自然なことだった。

 

「彼こそがこの世界で、宇宙移民を救う真の英雄だからです。根源的破滅招来体は、その世界の光を本能的に憎悪し、壊しにかかるのです」

 

 それは圧倒的な強さを持ち、奇跡でも起きなければ決して覆らない強大な力。

 

「光が彼らを打ち倒せば、その世界には二度と根源的破滅招来体は現れません。しかしそれは危険な賭けです。実際は勝ち目などほとんどありません」

 

 宇宙の広大な闇の向こうからやって来る、恐ろしい破壊の意思。それを乗り越えらえる世界はほとんどない。

 

「しかし、この騒動を終わらせるには、やはり必要なのではないか。シャア・アズナブルが」

 

 グレミ―が大きく機体を旋回させて、ZZの攻撃を躱す。

 

 当たってもいないのに、味方のMSたちが次々にダブルビームライフルの餌食になる。

 

「シャアがこいつを倒せるうちに、倒せる機体に乗せてぶっ倒すしかないんじゃかぜ?」

 

 事情を知らされると、誰もが彼を頼ろうとしてしまう。それが運命であるかのように。

 

(大佐、ごめんなさいね)

 

 戦いの行方は、自ずとシャアとアムロの決戦へ流れようとしていた。

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