明らかにボロアパートで暮らす獣人彼女はキメているのに「これはタバコ!これはビタミン剤!」とか言い訳しているのだが? 作:SUN'S
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古き良きボートゲーム「人生ゲーム」を大家から借りてきた天使によって集まったアパートの住民と、なぜかオレも一緒にゲームに興じている。
「「「…………」」」
「にゃ、にゃう…」
「なんだ?何見てんだよ」
「いや、ゲームやろうゆうたけど。初手でヤクのこと膝に乗せて、駒二つ車に乗せるとかズルいんちゃうん?とウチら思っただけなんよ」
「人生ゲームだろ。どの人生でもオレは越司丸見つけ出すから構わん」
「チィッ!!やっぱりヤクだけ初手から勝ち組じゃねえか!?ずるい!不公平だと思う!」
「んにゃー、ハメねこうるさいにゃ」
最初にルーレットを回した天使の数字は「3」で、車の駒を進めると「ラーメンを食う。二千円失う」というマスに止まり、スンとなった。
「次はニャーが回すにゃ」
佐藤の数字は「8」で、スタートから八マス進むと「フリーターになる。五千円得る」だった。すげえな、一日でカートンに消え失せる金額だ。
「やったにゃー。タバコ買うにゃ」
「いやそれゲーム通貨やん!?っと、次はウチやな。そりゃあ!」
カラカラとルーレットは回る。
出た数字は「4」。
マスは「仕事に行く。1万円得る」だった。
「ゲームでも面白味がないやん!?」
そんなことを叫び、仰向けに倒れる西に「まあ、お前らしいじゃんか」とフォローしながら、オレの胡座の上に座っている越司丸の腰を抱き締め、オレは越司丸の頭の上に顎を乗せる。
相変わらず、越司丸は小柄で可愛いなッ。
「つ、次は自分の番ッスね。あれ?こういうときって彼ピの番ってどうなるんスか?」
「一緒で良いんじゃないの?」
「ニャーは気にしないにゃ」
「まあ、ええんちゃうん?」
「それなら、えいやっ!」
カラカラとルーレットが回った。
出た数字は「5」。
「えーっと、結婚マスッスね。あ、先に結婚してたら子供らしいッス」
「個人的には四人ぐらい欲しい」
「ふひょおうっ!?な、なに言ってるスか?!」
「ゲームの話だろ?」
「いや、今のはヤクにゆうてたやろ。彼ピ」
「彼ピゆうなて。そういうのは二人っきりの時に言うから大丈夫だよなあ?越司丸」
大家族になろうぜ。越司丸。
「うひいっ!?はずいッスから!?」
「ゲームしてくれない?バカップル」
「ハメねこは彼ピいないから妬ましいにゃ」
「ヤニっちもでしょうが!?」
「ニャーは後輩の家について行くから問題ないにゃ」
「いや、飼い猫かい!?」
「野良猫だろ」
西のツッコミにオレがツッコミを返すと嬉しそうにしていた。こいつ、お笑いに飢えすぎて、変なことになってないか?と思う。
まあ、それはどうでもいいか。スリスリと越司丸のお腹を撫でていると、越司丸はビクゥ!と身体を跳ね上げ、うなじまで顔を赤くしている。
ほんっっっとに、クソ可愛すぎるんだが?