明らかにボロアパートで暮らす獣人彼女はキメているのに「これはタバコ!これはビタミン剤!」とか言い訳しているのだが? 作:SUN'S
↓
日間ランキング12位、ありがとうございます。
「おっ。ヒデじゃん、お久あw」
「春蘭、なぜにゃがみ原に?」
「彼ピ、このチャラ男誰スか?」
ペッタペッタとサンダルを鳴らして歩くチャラそうな雄獣人に既視感を抱きつつ、スマホ片手に看板を何かを探す男の隣を横を通りすぎようとした瞬間、前蹴りがオレの行く手を阻んだ。
「こいつは、西春蘭(カンサイねこの弟)だ。ハッキリと言えば刹那的快楽のために余裕でタチの悪いジョークを言いまくる雄獣人だ」
「どーもー、バイト先で話しは聞いてるぜ笑。ヒデのカノピっしょw」
「ど、どもッス」
ささっとオレの後ろに隠れる。
「彼ピ、やばいやつッスか?」
「いや、愉快犯だ」
「
「ひょわっ!?」
「は?クソ可愛すぎるだろ?可愛い」
そんなクソ可愛すぎる越司丸に対するオレの「クソ可愛すぎるんだが?」と感情の爆発を起こしながら、春蘭に「買い物なら突き当たりにコンビニあるぞ」と言いつつ、背中に当たる越司丸の身体に精神が昂り始める。
落ち着け、ビークールだ。
自分の可愛さを理解しろよ、越司丸。
可愛すぎる、襲うぞ。(本能覚醒)
「で、なにしに来た」
「いやー、薫子のパンツ持ってきた」
「派手ッスね」
「越司丸、見えん」
「彼ピは見ちゃダメッス!あんなの見たらカンサイに良からぬ提案されるスよ!熟れた猫の考えなんて、所詮はこうギャンッ!?」
「誰が熟れた猫やねん!?春蘭もなに人様にウチのパンツ見せ付けとんねん!?シバくぞアホ!!」
胸ぐらを掴まれ、ガクガクと頭を揺らされる春蘭を無視して頭を押さえる越司丸を真っ正面から子供を抱えるように、抱っこし、頭を優しく撫でてやる。
「大丈夫か?痛くないか?」
「だ、だいじょうぶっす。あのはずいんで、降ろしてッ」
モゴモゴと喋っているが、聴こえん。クッ、今だけ越司丸の声だけを聞ける耳に作り替えてくれ。そうすれば越司丸の言葉をずっと聞いていられるんだ。
「姉ちゃん。見てみ、あれw」
「なんやねん!公共の場でなにしとんねん!!」
「何って、抱っこだろ?」
「端からは見えへんねん!?クソボケぇ!」
「お前の姉貴ってやっぱツッコミじゃね?」
「分かる笑」
「ツッコミたくもなるわぁい!」
ブツクサと文句を言う西と春蘭も一緒に歩いてアパートに向かうと、駐車場でメントスとコーラで遊んでいる天使がいた。
「何してんの?笑」
「ヒィッ!?だ、だれ?!」
確かにあの距離感はビビる。
「彼ピ、まずいスよ。誤解される、このままだとダメッス」
「どうかしたのか?越司丸」
「んにゃあだあっ!?耳に吐息はダメッスよ?!」
「お、おお、悪い。ごめんな?」
「あ、ひえっ、だいしゅきホールド……?」
なんか、とんでもねえ勘違いしてないか?
「裏切り者ぉ……」
「う、裏切ってはないスよ!?」
「おもしろぉーw」
「お前ははよ謝らんかい」