明らかにボロアパートで暮らす獣人彼女はキメているのに「これはタバコ!これはビタミン剤!」とか言い訳しているのだが? 作:SUN'S
「クソ、なんでオレが佐藤の分まで」
「美女に奢れる。プライスレスにゃ」
「顔も性格も越司丸の方が上だろうが!」
「ほひょおうっ!?」
ふざけたことを抜かす佐藤に見せつけるように、オレは隣を歩いていた越司丸を抱き寄せて、ワシャワシャと撫でながら顎の下を触ったとき、越司丸益子から「ゴロゴロゴロ」とクソ可愛い鳴き声が聞こえた。
情緒不安定になるわ、クソ可愛いんだが?
「もし、その三人」
「ニャーも可愛いにゃ!」
「はぁ~~~~っ???越司丸のこの目を見ろ!自信無さげで構って貰えるだけで嬉しそうに細まるんだぞ!?いっぱい食べれない小口も可愛いだろうが!」
「えへ、ふへへ、よしよしされてるスぅ…♪︎」
「オイ」
「「あァ!?」」
オレと佐藤のやり取りに割り込んできたのは、いわゆる辻斬りからぬ辻占いのお婆さんだった。如何にもなローブを着ているが、怪しいぜ。
「二千円!?」
「ぼったくりにゃ!?どうせ、ウソにゃ」
「ずいぶんと言いきるね。あんたみたいにイキった態度の客を返り討ちにするのも嫌いじゃないよ。本物だと思ったら二千円払いな」
あれよあれよと占いすることになった。
「ニャーがやるにゃ」
「どれどクッッッッサァ!?あんた、ちゃんと手を洗っているのかい!?」
「……はいにゃ」
「洗ってねえから臭いんだよ」
ワシャワシャと越司丸の頭を撫でる手を止めず、そう言い切ると睨んできたが、つらつらと本当の事を占いのお婆さんに言い当てられ、意気消沈した。
「自分もやるッス!」
「どれ……ふむ、あんた違法薬物やってる?」
「やってないです」
「逮捕歴は?」
「ないです」
「家宅捜査は?」
「ないです」
「ん?結婚運と家庭運は良いね」
「えっ!?ほ、本当ッスか!?」
マジかよ、良い家庭作ろうな。(有言実行)
嬉しそうに「にゃあ、にゃあ♪︎」と自分の手相を見て笑顔になっている越司丸にグッと来る。早く大学卒業してしよう。マジでオレの彼女クソ可愛すぎるんだが?
「最後はあんただね」
「お手柔らかに頼む」
「ふむ……愛欲が深いね」
「当然だな」
「独占欲と支配欲も強いね」
「当然だな」
「家庭運と結婚運も良いね」
「当然だな」
「……あんた、わりと監禁とか興味あるね」
「専業主婦にしたいと思っている」
「せ、専業主婦!えへ、えへへ~♪︎」
「ニャーも働きたくないにゃ」
しかし、マジですごい占いだな。
「あんたは本物だ。5万払うわ」
「さては、彼女が絡むとポンコツだね?あんた」
越司丸がクソ可愛すぎるから仕方ないな!