お稲荷様の自由記   作:春姫眞友

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色々と忙しく投稿遅れました。大変お待たせ致しました。それではどうぞ!


第11話 鍛錬

早速訓練していく事にしたのだが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「永淋、私教える必要あるかな?」

 

「私も思ったわ。教えなくても十分強いわね麗華」

 

「む〜まだまだ未熟なんですから教えて下さいよー!」

 

 

勢法(かた)を教えた後に模擬戦をする事になったのだが麗華の動きが師範の域に達した足運び、太刀捌きだった。

 

更に凄いのは所々で奇怪な動きをして私を戸惑わせる動きをするのだ。危うく一本貰う所だった。剣術の他に妖力を使った訓練もしたが問題無くこなした。だがまだ”能力”は芽生えていないようで妖怪化した影響の経過を見ながら確かめていくと永淋から聞いた。

 

「麗華の動き方に問題は無いし、鍛錬は此れくらいにして勉強に入ろうか」

 

「分かりました…でも鍛錬の事は忘れないで下さいね?」

 

と上目遣いをしながら言った。本当に麗華は可愛いなぁ…また後でモフモフしよう。私はそう心の中で誓いながら教本を取りに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、勉学礼儀作法も問題ないみたいだけどどうする姫華?」

 

「うん、完璧過ぎてやる事なくなったね」

 

本当に完璧過ぎて教える事が無くなった。頭が良いのは分かっていたが礼儀作法があんなにも綺麗に出来るとは思いもよらなかった。麗華が正座で佇む姿は雄々しく立つ一輪の百合の様に”静”の美を出していた。

 

「えへへ、そう言っていただいけて嬉しいです〜実はこれ姫華様を参考にさせていただいてるのですよ〜」

 

まさか私を参考にしてるとは思わなくて驚いてしまった。私って普段こんな姿勢なんだと思うと今更だが恥ずかしい。恥ずかしさに少し唸っていたらと永淋が私をジロジロ見ながら言った

 

「言われて見れば確かに姫華の普段の姿勢に似てるわね。別に恥ずかしがる必要無いじゃない姫華?」

 

「普段の自分があんな姿勢で過ごしているのかと思うとちょっと複雑でさ………」

 

「???」

 

もう思考的な部分も女に染まった私だがまだ男の羞恥心が残っているようで恥ずかしいのだ。前世が男だった私が今や深窓の令嬢顔負けな姿勢で暮らしていると思うと嬉しい様な恥ずかしい様な形容できない思いに苛まれる。そんな私に永淋は止めを刺してきた。

 

「姿勢を抜きにしても普段の姫華は、良妻賢母を地で行く美少女なんだから気にする必要無いんじゃない?」

 

「普段の私ってそんな感じなんだ……うわぁ…恥ずかしいなぁ」

 

「ほぇ?普段の姫華様に恥ずかしい所なんてないですよ?いつもお綺麗だなぁって思うほど洗練されてるのです!」

 

終いには麗華からも止めを刺された。モフモフされた時に感じる快感には慣れたけど、女性として褒められた時の恥ずかしさには未だに慣れそうにない私だった。

 

 

 

因みにその後、麗華をモフモフして赤面させ、私自身は永淋に尻尾と耳を触られながら楽しく会話した。早く男の羞恥心が消えれば良いのになぁと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一通り教え終わり一ヶ月たったある日に永琳から麗華の巫女就任の儀式をするという話を聞いた。何でも儀式には天照様と月夜見様がご参加する様で、普段がホワホワした麗華も緊張してそわそわし始めた。

 

「そんなに緊張しなくても大丈夫だから落ち着こう、ね?」

 

「はぅ〜…巫女に就任するのに頼りなくてすみません………」

 

耳と尻尾を垂らし、涙目で謝ってきた。私は思わず麗華を抱きしめた。

 

「何も心配要らないから……麗華はしっかりした私の大事な”娘”だよ?大丈夫。別に厳粛な場でやるって訳でも無いんだからさ?天照様がそういう堅い空気が苦手だからね。とりあえず普段通りの麗華に戻ろう、ね?」

 

「ほぇ⁉︎厳粛な空気でやる訳ではないのですか!てっきり呼吸するのも難しい空気でなさるのかとおもってました…恥ずかしいです……」

 

「麗華は本当に可愛いね、うふふ♪」

 

「姫華様〜笑わないで下さい!はぅぅ……」

 

唸りながらジト目で睨んできたが、その姿も可愛いくてまた尻尾と耳も愛でた。

 

麗華も触られるのに慣れてきたみたいで以前の様にビクッとする様な事は無くなってきた。

 

 

 

 

 

 

 

そして巫女就任日を迎えた。麗華は普段通りで、朝の日課になっている朝ごはんを私と一緒に用意した。

 

 

「本当に麗華は凄いわね。私より断然料理上手ね〜」

 

「お褒めに預かり光栄なのです〜」

 

 

 

朝ごはんを終え、私達は楽しく賑やかに会話しながら中央ビルに向かった。

 

 

「相変わらずの入り辛さだね…私は慣れそうにないかな?」

 

「私もなのです…」

 

「私もはっきり言うと苦手だわ」

 

 

相変わらずの入り辛さに私達は苦笑いしながら入った。

 

 

 

 

巫女に案内され、前に謁見した時に使った部屋に通された。扉を開けると天照様と月夜見ともう一人見知らぬ男性が居た。天照様と会話している様子から見てお知り合いかな?と思っていたらその男性が私を見るなり詰め寄って来た。

 

 

「俺と結婚してくれないか!」

 

私は驚きの余り何を言っているのか理解できなかった。内容を反芻している最中に私の全身をジロジロと見ている事だけは理解した。久々に悪寒が走った。思わず自らの肩を抱いたら、鼻の下を伸ばしながら私に話しかけてきた。

 

「別に悪い話じゃないだろ?沈黙は肯定と受け取るぞ、ほらどうしーーーーー」

 

「どうした、ではないだろ愚弟。今日は巫女就任の日で今から始めるんだぞ。だと言うのにいきなり何だ?姫華を嫌らしい目で見て、極め付きに結婚してくれだと?ふざけるのも大概にしろ!」

 

普段が落ち着いてらっしゃるせいか今、月夜見様が激怒している姿にびっくりした。それだけではない。月夜見様があのへんたーーーいやあの方を”愚弟”と言った事に驚いた。愚弟と言うことはもしかしてーーー

 

「姫華が綺麗なのは分かったからもう少し真面目にして”素戔嗚(スサノオ)”」

 

予想した通りだった。かの有名な素戔嗚がいるなんて………と言うか嫌らしい目で見てくるなんて…色々と衝撃過ぎて麗華の巫女就任式の事を忘れそうになった。

 

「姉貴がそう言うなら分かったよ、次に会った時に口説くわ」

 

「その言動がおかしいと暗に言っているのに気づかないのか愚弟。大体姫華みたいに力や魅力を持ってる訳でも無いのに何故来た?敢えてはっきり言おう、場違いだ早く家に帰れ」

 

本当に嫌っているのだろう、月夜見様が本当に怒って入るというのが纏うオーラと口調で分かった。

 

「はいはい、お小言ありがとうございます、それじゃまた今度”姫華ちゃん”」

 

そう言うと彼は出て行った。

 

「気を悪くして御免ね、さっきのが私のもう一人の弟、素戔嗚って言うの。粗暴だけどあれでも一応は私達の弟であり都市の部隊の教官兼隊長なの」

 

「姫華すまない、気分は悪くないかい?大丈夫?」

 

月夜見様に否はないのに謝まられた。

 

「月夜見様に非は有りませんよ。お気になさらないで下さいませ。」

 

「大丈夫なら良かった。見っともない姿を見せてしまった。少し恥ずかしいな…」

 

頬をぽりぽりと月夜見様はかきながら言った。本当に月夜見様は良いお方だ。私は月夜見様を見てポーとしてたら天照様がこの場の空気を変えた。

 

「ふぅ…気を取り直して就任の儀式やるわよ。先ずーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は何の問題もなく儀式は終わった。その後私は月夜見様の事を考えながら麗華と永淋と一緒に帰途に着いた。

 

 

 

 




未だに時代を進められていないので少し焦ってますw次話お楽しみ下さいませ!
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