「私は妖狐なのか…」
金の髪だから種類に別けると金狐かな?中国だったら
「というか永琳。何故必死に笑いを隠しているんだい?」
そう彼女は未だに肩を震わせるほど笑いを堪えているのだ。些か失礼ではないかと思っていたら彼女は決心した様な顔をしていた。
「頭というか耳と尻尾触らせて。さっきのは笑いを堪えていたのではなくて貴女が可愛い過ぎて…あの……恥ずかしい話、私は悶えていたの!これで満足かしら⁉︎早速触らせて!!」
いきなり変な事を言い始めたと思ったらさっきのあれはそういう事だったんだとは理解した。だけど後のカミングアウトで軽く引いてしまった私は悪くないと思う。美人な彼女のあんなにも必死な顔を見ると引いてしまった事に少し罪悪感が湧いた。
「いや、別に触れてもいいけどさ。どうしてそんな必死なんだい?少し怖いよ?」
私がそう言うと彼女は少しテンションを抑えながら自嘲気味に言った。
「私は仕事が忙しいというのもあるのだけど、動物に余り好かれないのよ。だから触ってみたいというのと姫華、貴女の反応を見てみたいと思ったからよ?それと関係のない話だけど姫華の話し方って時折だけど大人の男性みたいね?」
なるべく中性的な口調を心掛けていたのに良く気づいたなと驚いた。私は肉体的には女性で精神的には男性なのだ。精神が肉体に引っ張られるとあるが、私はまだ男性としての意識が強いみたいだ。
「自覚して無かったよ。変かな?」
「私は変には思っていないけど、他の人には少し変に見えるかもね?じゃあ触っていい?」
他の人から見たら変にみえるらしい。というか何が、じゃあなのだろう?そして何故にじり寄っているのだろう?更には目が少し血走っていて怖い。
「触っていいけどさぁ…ちょっと怖いよ?はい。どうぞ?」
「ありがとう。じゃあ触るわね?」
先ほどはあんなにも目が血走っていたのに、いざ触るとなると少し緊張するみたいだった。私は、何だか可愛らしいなと少し笑っていた。
「ふふふ、可愛らしーーひゃあ⁉︎」
そう私は油断していた。自分の狐耳の感度に……
「あら?感度いいのね。こっちはどうかしら?」
「ん!?や、やだやめーーあ、あぁ!んくぅぅッ!ふぁぁっ。ま、待って!落ちつわぁ⁉︎」
「ふふふ、まだ始まったばかりよ?あぁ本当に綺麗…甘い匂いもしてるわね?じゃあ尻尾はどうかしら?」
「な、何がじゃあなの⁉︎ひゃあ!ん、んくぅ!」
「もっといい声で鳴きなさい?ふふ」
私があれから解放されたのは1時間後だった。私は2度と誰かに耳と尻尾を触らせないと心の中で誓った。本当にあれは地獄だった。
「も、もう絶対に触らせない…あんなの続いたら私が死ぬ……本当に。」
「じゃ、じゃあ今から慣らしていけばーー」
「永琳?」
「ご、ごめんなさい」
反省した様子が見えなかったので笑みを浮かべながら名前を呼んだら謝ってきた。そこまで凄みを出した覚えはないのだが……
「名前を呼んだだけなのに何で謝ったんだい?」
「だって姫華から白みたいな黒みたいな妖力漏れ出てたから…」
無意識に妖力を出していたようだ。妖力というキーワードで私は先ほど言った事を思い出した。訓練について聞いたら永琳は真剣な顔に変わった。
「訓練は此処でする予定よ。先ずは妖力の使い方を練習して、それから能力の応用の仕方を訓練するわね?」
「あれ?永琳は妖怪じゃないよね?」
「妖力の使い方は霊力の使い方に似てるみたいだから大丈夫よ?」
「え?何で不確かなの?」
「あまり研究が進まれてないのよ。私は上司から聞いただけだから本当かどうかは知らないわ」
そんな不確かな情報で進めていいのかと思ったが、彼女の上司からの情報みたいなので私は覚悟を決める事にした。
「とりあえず訓練してみないと分からないね。」
「そうね。じゃあ先ずは、妖力を一回全力出してみましょう。妖力の出し方は理解してるわね?」
「ん、大丈夫。」
私は自分の中にある妖力を全力で出した。妖力を全力出した瞬間に高い綺麗な霊妙音が響き渡った。私は驚いて自分の姿を鏡で確認したら、白く濁ったオーラを体全体に纏っている自分の姿が映っていた。白く濁ったオーラの周りにはオーラをコーティングするかの様に黒いオーラが覆うように付いていた。
「妖力いえ霊力?微かに神力も出てる…一体これは……。」
「えっと…永琳?何か変な事でもあったのかい?」
「貴女から妖力と霊力が出ているのよ。普通だったら妖怪が霊力を持っているなんて事はあり得ないの。しかも微かに神力も出ているみたいだし……詳しく調べてみたいけど骨が折れそうだわ。」
普通だったらあり得ない事が私には起きているらしい。
「霊力、神力って何?」
「霊力は人間が産まれながらに持っている力よ。巫女や強い人は大抵が成長したら霊力が強くなるの。普通の人は成長に伴って霊力が徐々に少なくなっていくのよ。神力は人の信仰によって出来る力よ。そして神力を持つのは神だけではないのよ?人に崇められた人にも神力が出来る場合もあるの。私とかね?」
「へぇ〜勉強になるね。じゃあ私は誰かに信仰されてるの?」
「それはあり得ないと思うわ。だって貴女の存在を私が今日初めて知ったのよ?」
なら何故神力があるのだろうと思ったが、もう一つの疑問をぶつけた。
「私のオーラの白い方が妖力で黒い方が霊力?」
そう私のオーラ事だ。妖力というぐらいだから黒いオーラの方が妖力だと思ったのだが、白いオーラよりも出ている力が少ないのでどちらが妖力なのか気になったのだ。
「多分そうね。本当に貴女は特殊ね。普通霊力はそんな禍々しい色してないわよ?」
どうやら彼女ですら確かな事は分からないらしい。まあ訓練して自分の力を理解していったら自ずと分かるだろうと今は諦めて、訓練に集中しようと考え直した。
「じゃあその妖力をーーーー」
あれから何時間訓練したのか…私は途轍もなく疲れた。疲れの余り少しふらついてしまった。
「訓練はこのくらいにして夕食作りましょうか。」
「じゃあ私が作りたいのだがいいかな?」
「え、ええいいけど…貴女料理出来るの?」
彼女は私が料理を作る事が意外だったのかそんな事を聞いてきた。私にとって料理とは趣味だ。前世では色々な凝った物を作ってたくらいだ。
「料理は得意だから安心してね。じゃあ台所に行こうか。台所は何処だい?」
「台所は居間を抜けてった所にあるわ。食材もそこにあるから。」
「分かった。何を作ろうかな〜♪」
私は1時間掛けて料理を作った。料理をテーブルに全部運び、いただきますと言おうとして永琳をみたら彼女は口を開けてポカンとしていた。どうしたの?と声を掛ける前に彼女は私に聞いてきた。
「本当に姫華がこれ全部作ったの?」
「うん。そうだけど、使ったらいけない食材あった?」
「いえ、食材は自由に使っていいわ。それよりもこの出来栄えは…。……………女として全部負けたわね。とりあえず、いただきます。」
何が?とは敢えて聞かない事にした。彼女の憔悴しきってる時に言う事ではないからだ。私もいただきますと言い食事に取り掛かった。ご飯、味噌汁は当たり前の事に、焼き魚と野菜の煮物におひたしと定番のメニューを作った。鰤のような魚は照り焼きに。大根のような物と人参のような物に、食材の中にあった挽肉を軽く炒めた後にいれて煮物に。適当にとった野菜を湯がいておひたしに。 煮物にする分とは別に余った野菜、肉を入れ味噌汁に。因みに肉は団子にして入れた。
「美味しい…久々というか初めてかも。こんなにも暖まる食事をしたの」
「そう言って貰えて嬉しいよ。何なら料理教えるかい?」
「時間が空いてる時に頼もうかしら。宜しくね先生?」
そんな会話をしながら私達は食事を楽しんだ。
如何でしたか?因みにレズ要素はありませんのでご了承下さい。オリ主のプロフィールを知りたい方いましたら教えて下さい。教えてくださいましたら前書きか後書きで紹介しますので。次話お楽しみに!