お稲荷様の自由記   作:春姫眞友

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修正しました。お待たせして申し訳ありません。


第4話 成果

私はあれから地下室で妖力の使い方を練習し続けた。例えば妖力を使って物を破壊したり、妖力を身体に巡らせ身体強化をしてみたりなどした。”浄化を司る程度の能力”は応用性が高かった。概念すらも浄化でき、物質の変化すらも浄化という形で出来るのだ。まだはっきりとは確認していないが、目に見える範囲なら全ての物事を浄化できるのではないかと思っている。訓練の最初は手で物を持ち、その物に能力を掛けていた。その後、訓練が終わり調理をしている時に、疲れていたので野菜を洗うのが億劫に感じていた。私は心の中で野菜綺麗になれ浄化と能力が使えたらなあと思ったら出来たのだ。驚いて菜箸を落とした私は悪くない筈だ。そんなこんなで訓練は、私がもっと詳しく調べてみたいとお願いした事で1ヶ月訓練した。

 

「実戦に参加しても大丈夫だと思うわよ?正直に言うとこの頃妖怪の出没率が高くなってきて困ってるのよ。討伐しに行ってくれない?」

 

「死ぬような事はないと思うけどさぁ…私、兵士に良く思われていないよ?下手したら妖怪よりも都市の人に殺されるかも。」

 

「笑えない冗談ね。ん〜…じゃあ私が任務扱いで取り次いでみるわね。取次終わったら許可証出すわ。許可証持って兵士に見せてみて。そしたら許可してくれると思うから。もし何か言われたら私に教えて。」

 

「不安が少し残ってるけどとりあえず了解。許可証来るまで訓練してるね」

 

妖怪の退治に許可証必要だなんて色々と面倒くさいのだなあと思いながら私は地下室に向かった。永琳は仕事しに戻って行った。それから何時間かして帰って来た永琳と許可証の事を話しながら食事をした。

 

 

 

 

あれからまた1ヶ月ほどして、許可証を貰った。そして今私は許可証を持って門の前にいる。

 

「あの〜許可証持って来たのですが…」

 

「一体何だーーーお前はこの間の‼︎」

 

門にいたのは私が都市に来た時に警戒していた兵士だった。兵士は私を見て目を見開き驚いていた。

 

「永琳に頼まれて妖怪退治に行くのだけど、外に出ても宜しいでしょうか?許可証これです。」

 

「……………」

 

私が許可証を見せながら外に出てもいいか聞いたが何も反応をしなかった。彼は顔を赤くしながら私をじっと見ていた。この反応は……もしかしてと思い私は首を少し傾けながら微笑んで見た。

 

「どうかなさいましたか?」

 

「ーーー‼︎」

 

彼は顔を更に赤く染め私の全身を凝視した。嬉しくはないが当たっていた。そう彼は私を女として意識している。少しずつ精神が身体に引っ張られてきている私だがまだ男としての意識が強いようだ。

 

「私は貴方が嫌いな妖怪ですよ?恋情を抱いてどうするのですか。それと舐め回す様な視線はやめて下さい。」

 

「な⁉︎れ、恋情だと!妖怪風情が馬鹿な事を言いやがって‼︎」

 

「じゃあ言わせて貰いますがいやらしい目で見ないで下さい。特に胸。」

 

そう彼は私にいやらしい目を向けているのだ。女性はいやらしい目線に敏感と聞くがあれは本当だ。現に今その視線を向けられ気持ち悪いのだ。それを指摘すると彼は顔を赤くさせたまま顔を歪ませた。

 

「妖怪風情が調子に乗りやがって…人間様に楯突いた罪償わせてやる!」

 

随分と小物すぎて呆れてしまった。極め付きは顔を歪ませながら気持ち悪い目線を向けて口を開いた。

 

「今なら許してやる。まあ俺に土下座で謝った後にご奉仕しないと許さねえがな。」

 

「はぁ…」

 

ここまで来ると救いようがない。能力(浄化)を使おうかとも思ったが都市の兵士だからやめた。私がどうしようか考えていたら押し倒された。

 

「気持ち悪いから離してくれない?というか目が血走ってて怖いのだけど…何する気?」

 

「はっ分かってんだろ?かまととぶるなよ!散々俺をコケにしやがって‼︎」

 

そう言い彼が私の身体に手を向けた時だった。突然彼が門の方へ吹き飛んでいった。私は吹き飛んだ方の逆方向を向いたら永琳が弓を持って顔を怒りで歪めていた。

 

「はぁそこの屑を何故殺さなかったの?」

 

「だって都市の兵士だし。まあ純潔は守ったから大丈夫。」

 

彼女は頭がいいから瞬時に私が殺さなかった理由がわかったのだろう。彼女は私から視線を外し兵士に睨んだ。

 

「貴方、私の唯一無二の親友を犯そうとした罪重いわよ。貴方の仕事態度も悪かったし今処理したほうがいいかしら?」

 

「それよりも私、外出ていいの?」

 

「ごめんなさい。忘れていたわ。これの処理は私がするから姫華は気にせず行って?」

 

私は直ぐにでも自分の能力が実戦でどう発揮するか知りたかったので彼女に許可を貰い外に出た。しかし許可証必要なかったのではと疑問に思ったが口には出さなかった。

 

 

 

私は永琳に初めて会った場所の近くまで歩いていた。本当にこの世界の自然は綺麗だ。改めて見ると木々の力強さや緑の美しさに目を奪われる。周りの草木を見ていたら鳥の鳴き声が甲高く響き渡った。鳥の羽ばたくような音もした。近くにこの間、私を襲った狼のような妖怪(生き物)がいるのだろう。私は音のした方角に歩みを進めていった。ほんの少し歩いていたら20mくらいだろうか?近くとも遠からず場所に白い鳥が朱色に濡れているのを発見した。私は生きているのか確認しようとして走り出したら向こうから黒い何かが姿を現した。その姿は黒い甲殻を纏った虫であった。しかしただの虫ではない。その虫は、この間の狼よりふた回りは大きいのだ。虫の妖怪もいるのかと驚いていたらその妖怪は此方に向かって来た。

 

「うわっ!危なかった〜にしてもゴキブリとクモを合わせたみたいで気持ち悪いなこの妖怪……さて早速試してみるか。」

 

私は能力を使い、あの妖怪の目を浄化した。その瞬間に妖怪の目が溶け、元々目が無かったかの様に目が消えた。

 

「ーーーー‼︎」

 

「目がなくなっても触角で位置を探すのか。じゃあこれはどうかな?」

 

ーーーあの妖怪の触覚を浄化する

 

すると妖怪から触覚が消えその場から動かなくなった。

 

「動きを止めた?感覚全て消してる様な物だし当然か……可哀想だし止めさすか。」

 

能力を試してしただけだが嫌がらせし過ぎたかと反省して能力を使ったーーーこの妖怪を浄化する

 

すると私の身体が眩い日輪の光の如く発光した。これは私が自分に能力を探した時に見た(浄化)だった。妖怪を見るとドロドロに溶け跡形もなくなっていた。私は改めて自分の能力を確認したのであった。私は少しの間、放心したが少してきら都市に向けて歩みを進めていたーーー自分の能力の強さを実感しながらーーー。

 

 

「あ、妖力と能力の応用確かめるの忘れてた。」

 

次は気を付けよう……と気を引き締めた。




如何でしたか?次話をお楽しみに‼︎
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