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まるで、灰を
日焼けなどによるものではない、元から褐色の肌。
世にも珍しい、金色を帯びた瞳。
島国での大多数を占める人種。
色白の肌や茶髪金髪がスタンダードな彼等彼女等とは、まさしく毛色から異なる見目。
そんな、異彩を
にもかかわらず、その過去は一切合切が不透明。
サリテ村に現れる以前の彼を──シュウホウを知る者は、ただの一人も存在しない。
いったい誰なのか。
どこから来たのか。
何故ここに居るのか。
何ひとつとして、分からない。
だが。それでもいいと、シュウホウは思っていた。
思えるように、なっていた。
さほど裕福ではないものの、平和な村。
根無し草の自分を受け容れてくれた、穏やかで優しい村人たち。
そして、生活を共にする家族も居る。
満たされていた。
満ち足りていた。
過去への頓着など、抱きようもないほどに。
陽だまりに似た、柔らかな幸福。
ぬるい
…………。
シュウホウは、信じていた。
こんな日々が、ずっと続くのだと。
「──あ」
震える指先。
青ざめた顔色。
見開かれた
「ああ」
唇から零れ出る、言葉にならない声。
膝を折り、その場へと座り込む。
「ああぁぁぁぁっ」
頭蓋が砕け、脳みそが爆ぜる。
そう錯覚するほどの激しい痛み。
併せて流れ込んでくる、膨大な量の情報。
様々な景色が、音が、入れ替わり立ち替わり交錯し、脳髄を揺さぶる。
「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ」
神経を
涙さながらに頬を伝い、ぽたぽたとこぼれ、足元に赤い斑点を彩っていく。
「──なんで」
眼前の光景を呆然と眺めながら、やがてシュウホウは呟いた。
「なんで」
思い出した──否、理解したのだ。
自分が誰なのかを。
どこから来たのかを。
何故ここに居るのかを。
──この
「なん、で」
だがしかし、それを得た喜びなど、微塵も湧かなかった。
代わりに彼の胸を埋め立てたのは、ひたすらな疑問と、激しい怒りだった。
「なんで、今なんだ」
頭を掻きむしる。
こんな馬鹿げた話があるか、と。
「なんで──ッッ!!」
シュウホウの見つめる先で、サリテ村が燃えていた。
すなわち、彼は──すべての