「……どう、したもんかな」
水浸しの床を片付け、再び水を汲みに行ったヒスイ。
「いったい、どうするのが正解なんだ」
文字通り下手を踏みこそしたものの、首尾良く
ヒスイが、ガルド一味に
だがしかし──それは同時に、ひとつの
「…………」
ヒスイにとって重要な出会い。
間違いなく、今後の彼女に必要不可欠な人物。
接触しないという選択肢は無い。
かといって──
「ヒスイを
本来なら
そこ自体は、おそらく取るにも足らない
が、たとえそうであっても、すでに細部がシュウホウの知る物語から
──そもそも、彼自身が
サリテ村が黒い炎に包まれた折、ヒスイ以外の村人は一切の例外なく焼け死んだ。
にもかかわらずシュウホウは生き残り、彼女と行動を共にしている。
改めて考えれば、この時点で
「バクチが過ぎる」
馬鹿正直に筋書きをなぞるなどというリスクを取り、賭けに打って出られるほど、シュウホウは肝が太くはない。
もし、あの場でヒスイが
…………。
否。たとえ筋書き通りに運ぶ保証があろうと、きっとシュウホウは同じことをしただろう。
名瀬なら、ガルド一味に
ゆえにこそ彼は
ヒスイを守るために。
その判断の先に続く道が
「くそっ……」
どうすべきだったのか。
どうすれば良かったのか。
堂々巡りの思考に悪態をつくシュウホウ。
悩んだところで答えなど出るハズがないと分かっていながらも、ぐるぐる回り続ける。
そんな最中のことであった。
「──失礼」
小屋の扉が、勢い良く開け放たれる。
ヒスイが戻ったのかと視線を流し──目を見開かせた。
「突然の訪問、申し訳ない。不審者の
「……………………ぁ?」
ずかずかと踏み入ってきた人影。
明らかにヒスイとは異なる
「相応の礼はする。どうか
国軍の制服に改造を施し、着崩した格好。
長い銀色の髪を
今まさしく、シュウホウが頭の中で思い描いていた人物と、寸分
もっとも、イメージ像と比べたら、やや土埃などで薄汚れていたが。
「かれこれ十日ばかり森を
そう言って、仕留めたばかりと
彼女の名は、ベルナ。
シュウホウの知る物語において、ガルド一味に