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──『
いわゆる、修行パートの描写となる。
第十七回
若くして最強の座を得た彼女のもとには、当初、多くの弟子入り志願者が詰めかけた。
けれども、ただの一人さえも受け容れられることはなかった。
何故ならベルナは、自分が他者の指導に向いていないと知っていたからだ。
相当な才覚の持ち主であっても、絶対についてこられないと分かっていたからだ。
そんな彼女が、お世辞にも剣才に秀でているとは言えなかった上、
表向きの理由は、自分で出しておきながら達成は無理と踏んでいた課題をクリアしたヒスイの執念に対する根負け。
が──更に大きな要因は、一種の
国軍にアジトを暴かれ、北の辺境まで逃げ込んだ手配犯、ガルド一味。
それを追っていたベルナは、不慣れな森で遭難し、一度は彼等を見失ってしまった。
長らくの
そのせいで予定よりも数日ほど接敵が遅れ、その間にヒスイが
ようやく一味を捉えたベルナが手下を蹴散らし、ガルドを仕留めるチャンスを棒に振ってまでヒスイを助け出した時は、目を覆いたくなるような有様だった。
──にもかかわらず、どうにか喋れる程度まで回復したヒスイは、開口一番に「強くなりたい」と叫んだ。
彼女は己の尊厳を徹底的に踏みにじられてなお、欠片も絶望などしていなかった。
ただただ、故郷を滅ぼした魔術師に復讐を果たすための力を欲していた。
他のことなどどうでもいい。
目的さえ遂げられるなら、どんな痛みも屈辱も
およそ自身を
が。ベルナはヒスイに、深く負い目を感じていた。
だからこそ課題という形でチャンスを与え、ヒスイは見事それを勝ち取った。
約束を
気は進まないながらも、そこからベルナはヒスイを鍛え上げた。
修行の内容は、壮絶の一言に尽きた。
半ば拷問に等しく、他の話とは別の意味で
ゲーム内でベルナの胸中が明らかとなるシーンは少ないため真意は定かでないが、きっと彼女はヒスイが
だがしかし、ヒスイは弱音ひとつ吐かず、毎日毎日、手のひらを血だらけにしながら剣を振るい続けた。
途中からは、鬼気迫るヒスイにベルナの方が
素振りや
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そうして月日を追うにつれて、ベルナは修行での厳しさこそ変わらずも、私生活の場ではヒスイを気遣い、可愛がるようになっていった。
ヒスイもまた、ベルナとの生活で孤独を埋め、僅かずつだが元の明るさを垣間見せるようになっていった。
第一章の中盤は、修行パートであると同時に、そんな日々の積み重ねでもある。
二人が出会ってからの約半年間が、丁寧に描写されたものとなっている。