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サリテ村が黒い炎によって焼け落ちた、あの日。
俺は、自分が何者だったのかを思い出した。
自分が
──『
無名の個人サークルが世に出した、短編ビジュアルノベルゲームへと
それ自体は、単なる空想の産物。
しかしながら、この
そして、その
成人版、四万二千三百四十九本。
全年齢版、一万一千二百八十八本。
俺が生まれた時──すなわちリリース半年時点での累計売上本数、五万三千六百三十七本。
そいつを実際にプレイした、およそ六万人に及ぶ老若男女。
彼等彼女等が『
そうした負の情念が渦を巻き、世界を越え、命と形を成した存在こそ、他ならぬ俺だった。
若い男の姿と精神を
仮に女性の方が多かったなら、心身ともに女の形を得ていたハズ。
──ゆえに俺は、知っている。
まだ訪れていない、この
──否。それだけではない。
誰でもなかった俺に名を与えてくれた人の最期を嘆いた。
誰でもなかった俺に
この先、俺が出会うであろう人々の最期を
だからこそ、未来を変えようとした。
だからこそ、運命を
変えなければならないと思った。
変えられると信じた。
だがしかし──足掻いたところで、無駄だった。
無駄だと、悟った。
ヒスイがガルド一味に
ガルドの死によって起こり得ない出来事となるハズだった、ヒスイとベルナの拉致。
そして──ベルナの死。
そこに至るまでの過程や経緯こそ、多少なり変わった。
けれども、シナリオそのものを捻じ曲げることは、
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そう。結局のところ、俺が何をしようとも筋書きは変わらない。変えられない。
世界は手を変え品を変え、ただ