遂にオリ主の初バトルなので初投稿です。
アカツキの繰り出したLBX、バッファと称したそれは今まで販売された物とは一線を画していた。
まず1番に目に付いた、牛の頭部を象ったであろうボディパーツ。メインカラーの青に差し色の黒、そして射殺さんとばかりに目立つ赤色の目が視線を惹きつける。
ヘッドパーツは無い……否、よく見れば透明な何かがコアスケルトンのヘッドを覆っているらしい。
アームパーツ、とりわけ肩の部分には翼が折り畳まれていた。そして向こうの武器は……大型ライフル2丁持ち!?
「オヌシそんなのアリか!?」
「コンセプト的にやりたかったんだよ!」
何じゃそのコンセプトって!? いや、ここで“大型ライフル2丁持ちはレギュレーション違反じゃから無し”とは言わんが。なんちゅーもんを作ったんじゃ此奴。
そして、バッファの背中にあるあのデカイ物はなんじゃ? やけにデカイ。
あの特異なLBXへの興味が湧くが、それは一旦置いておくとして。今はバトルに集中せねば。
「レギュレーションはアンリミテッド、良いな?」
「ああ!」
「であれば、バトルスタートデヨ!」
始まりを告げる音声が流れた直後、バッファの方からけたたましい轟音が発せられた。何ぞと思って見てみれば、翼を広げ、腕を直角に曲げて固定させたバッファの後方が白く光り輝いてる。
「ぶちかませ、バッファ!」
アカツキの号令と同時に、バッファがZXII2号機に突進し突き飛ばしていた。そして、バッファは空へ……空!?
「飛んだデヨ!」
「これが俺が父さんたちと作り上げた思い出の結晶、飛行可能LBXバッファだ!」
空へ大きく飛んだバッファは、
あの大型ライフル、やはりとは思っておったがアンチマテリアルライフルのタイプか。1発1発の攻撃力が高く、弾速もほかの銃種と比較して速い。じゃがあのタイプの銃は決まって連射性が低いのが相場。となれば!
「交代じゃ! 1号機!」
1号機のZ=スプレッダーをバッファの進行方向に合わせて撃つ。突進を仕掛けていたバッファが機体をバレルロールさせて攻撃を避け、回転の勢いを利用して壁と並行のまま逆方向へと舵を切った。
この戦い、此方の主戦力は1号機がメインになる。相手は空を自在に飛び回り、こちらの攻撃範囲外からの蹂躙を可能とするLBXデヨ。通常のLBXによる対応策はこちらも銃持ち、かつ高速機動可能なLBXで無ければ相手するのは難しい。
ゆえに、そのまま戦いを挑めば此方が競り負けるデヨ。
で、あるならば!
「これはどうデヨ!」
「ッ! チィッ!」
こちらの意図を察したアカツキが1号機を狙撃するが、甘い! 攻撃を避けたあとはバトルフィールドの壁に沿いながら逃げ続けるデヨ!
アカツキもバッファの体勢を壁と平行にして1号機を追いかけるが……そうじゃろうそうじゃろう厳しかろう! 壁とぶつからぬよう微調整する必要がある以上、下手に速度を上げればバッファ自身にダメージが入ってしまう事になるデヨ! 攻撃しても壁が邪魔をして銃撃は逸らされてしまうこの状況! どうするデヨ?
アカツキも必死にCCMを操作して……何か彼奴、入力速度速くない? 顔は必死じゃが、3機同時に操作している時の儂と同じぐらい速くないかデヨ?
いや、今は別の事に気を取られる時では無いデヨ。ほれほれほれ避けるデヨ避けるデヨ!
「チッ! んのっ!」
アカツキは1号機の攻撃を避けながら、1号機を追いかけダメージを与えなければならん。このままイタチごっこでは勝て────おっと。
「くそっ、駄目か!」
「ほほほほ、今のは良かったデヨ。じゃが儂の方が1枚上手じゃったな」
アカツキはバッファの進路を大きく変更し、1号機の背後を取れるよう回り込んで銃撃。ま、流石に大きく動けば後の行動も分かりやすいデヨ。
さーて一体どう攻略するデヨ、アカツキ。このままではジリ貧デヨ?
「──── 一か八か!」
ほう? また大きく逸れたデヨ。じゃがそれでは何度やっても同じ、攻撃なぞ当たらん。また逆方向へ移動するだけ……やけに大きく動きすぎておらんか? 真反対の壁まで移動して、また壁と平行になった?
「ここだッ!!」
撃った? じゃが、それでは壁に当たって……ハッ、しまったデヨ!
儂が思い浮かんだ悪い予想の通り、バッファの放った銃撃が壁を跳ね返って1号機にヒットしてしまったデヨ! その隙の逃さず、壁から離れてバッファの攻撃をモロに受けてしまった!
バッファが突撃を仕掛け、慌てて3号機のZ=ジャベリンを投擲して妨害。バレルロールで避けたあと、ジェットエンジンが落ち着くのと同時にバッファが着地した。3号機に武器を回収させ、戦況を強引に落ち着かせたが、してやられたデヨ。
「おいおい、大人気ないなオタクロス。1対1はどこ行ったよ?」
「ほほほ、もう構わんだろうと判断したまデヨ」
嘘デヨ。めちゃくちゃ焦ってたデヨ。まさかバトルフィールドの性質を利用した跳弾を狙ってくるとは思ってもみなかったデヨ。
じゃが、アカツキはオタブラックと不良3人が戦っている所を見ておった。極わずかな可能性を頼りに、半ば計算気味に撃ってきたのは、中々感心するデヨ。となれば、ここでギアを上げるとするかの!
「次から3対1、気張るデヨ! アカツキ!」
「上等!」
再度ジェットエンジンを起動させ、空へと駆け出すバッファ。狙いは1号機、徹底的に避け続けるデヨ!
そして、バッファの動きのパターンも大分見切ったデヨ。確かに飛行能力は厄介、射撃武装が無ければまず攻撃も届かん。じゃが急激な方向転換の際には減速せねばならんせいか、アカツキは可能な限り曲芸飛行の技術を用いて発生する減速時の隙を減らしておる。
バッファの肩にある飛行翼、あれがどう動くのか見極めれば、どのように動くのかは予測可能デヨ! 1号機にヘイトを稼がせ、2号機と3号機は1号機から付かず離れずの距離を保たせておく。
バッファの射撃を避け、突進を行なうこのタイミングで────上への上昇!
「もらったデヨー!」
「!?」
2号機の手を借りて、3号機をバッファの居る位置と同じ高さまで跳躍させ、Z=ジャベリンの叩き付けをくらわせるデヨ! 目論見通り、バッファの胸に直撃し、そのまま頭から地面に衝突! これは手痛いデヨ!
「んなくそッ!!」
ほう! ジェットエンジンの緊急停止させ、2丁のライフルを頭側の地面に叩き付け無理やり体勢を立て直したか! 地面を滑りながらジェットエンジンを即座に稼働させ、狙うは2号機か! じゃが!
「そのまま落ちるデヨ!」
空中に居た3号機を、バッファの上に着地させる。これでまた地面とキス────しておらん!?
「ぶちかませ! バッファ!!」
突進の勢いを殺しきれず、2号機がバッファの攻撃を受け壁と激突した。しかも速度を殺さずそのまま上昇を……まさか、ほんの僅かに上昇しながら突撃しておったのか!? 3号機の着地を予想して、敢えて!
そのまま3号機を連れてバッファが上空へと飛び立ち、ぐるぐると回転しながら降下。必死に捕まらせていた3号機は努力虚しく地面に叩き付けられ、バッファは体勢を整え1号機に向かって射撃。避けきれず1発は当たってしまった。
末恐ろしい奴デヨ、アカツキ。儂をここまで本気にさせるとはの。ならば!
「此方も、本気を出すしかあるまい! 行くぞアカツキ!
作業用BGM:Transmission