理想を現実で叶える方法   作:Haganed

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誤字報告、評価、お気に入り、感想等ありがとうございます。
色々あったので初投稿です。
ダン戦WARSのゲームとか再販されたLBX組んだりしてたら遅くなりました。


決断

 

 

 

 翌日。俺は起き上がろうとした途端、ふくらはぎと太ももが筋肉痛を引き起こした。

 

 いたぃ……(^q^)。歩き続けたせいでバカみたいに痛い……。ペンギンよりおっそい移動速度でしか動けないんですけど(^q^)。テンションゲージZEROじゃん。

 

 

「おはよう。どうしたの暁?」

 

「脚、痛い……筋肉痛ヤバイ」

 

「あー、確かずっと動いてたんだっけ。塗っといたら」

 

「どこだっけ?」

 

「リビングのソファ横の棚2段目」

 

「あーい」

 

 

 言われた通りの場所へと赴き、言われた通りの場所から薬を取り出して塗りたくる。少しはマシになったと思いたいが……。

 

 今は朝の9時。冬休みなので登校や宿題のあれこれは気にしなくても良いが、1つだけ気掛かりな事はある。今日の母さんとの話し合いのことだ。

 

 ……その母さんは今のところ家で見かけていない。多分、仕事を探しに出かけているのだろうか? これから色んなことを話していかないといけない事を考えると、時間を掛けられると変にドキドキしてしまう。だったら母さんが居る時に起きとけって話なんだけども。

 

 作り置きの朝ご飯を食べたあと、後片付けを婆ちゃんにやってもらってる間、TVに映るバラエティ番組をbgmにしながら考える。伝えるべきこと、やりたいこと、現実的なこと、今後のこと。色々言いたいことを考えに考えて、その時がやってきたのは午後1時頃だった。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 目の前に居る神妙な面持ちの母さんを前にして、上手く話せる自信がある訳じゃない。

 

 ただそれでも、伝えるべきことは伝えないといけない。どんなに緊張してもだ。

 

 

「暁」

 

 

 伝えようと心構えたが、その前に母さんから始まった。

 

 

「なに?」

 

「改めて、昨日はごめんなさい。貴方にとって、LBXかどれほど大事にしていた物なのか、分かっていた筈なのに」

 

「……うん。結構、いやかなり傷付いた」

 

 

 案外言葉というのは、スラスラと出てくるものなのだろうか。そんな疑問が思い浮かんだものの、すぐに頭の中から消え去っていく。

 

 

「そうよね……。ねぇ、暁」

 

「うん?」

 

「あなたは、これからどうしたい?」

 

 

 好きなことを好きなように出来て、誰にも邪魔されることの無い生活を過ごしたい。────なんて、このまんま伝えたところで母さんは納得しないだろう。ふざけてるのか? って、考えてる俺も思うし。

 

 

「少なくとも、俺はあのクソジジイと一緒に過ごしたくない」

 

「それは、何のため?」

 

「俺のやりたい事のために。やりたい事を理不尽に邪魔されないようにするために」

 

「やりたい事って?」

 

「LBXを作りたい。誰も見た事が無いような、俺だけのLBXをこの手で創り出したい」

 

 

 それを聞いた母さんは微笑んで、まるで分かっていたといわんばかりに頷く。

 

 

「そうね。暁は、そう言うと思った」

 

「なら」

 

「でも、そうしたいってだけじゃ駄目なのは、暁自身も分かってる筈よ」

 

 

 ……ま、言いたい事は分かる。さっき言ったのは全部理想とか願望とかだし。正味、現実的とは言い難いのは確かだ。

 

 

「あのオタクロスさんって人が、色々と援助してくれるって言ったの?」

 

「俺の願いを叶えてくれる、っとは言ってた。金銭面についてはオタクロス本人から話を聞かないと分からない」

 

「つまり、お金のことについてはきちんと話してないのね?」

 

「きちんとは。詳しいことは、オタクロスと相談して決めていきたい」

 

「学校は、どうするの?」

 

「アキハバラから通うことになる」

 

「通学の交通費はどうするの?」

 

「それもオタクロスと話をして決める」

 

「でも暁、あなたはバイトとか出来ないでしょ。そのオタクロスさんに、ずっと頼り切りで居るの?」

 

 

 金、金、金。聞いてて辟易する内容だが、事実社会で暮らすには金が要る。

 

 さっき言った通学に必要な交通費以外にも、食費とか、その他諸々の費用はどうしても要り用になってしまうのが常だ。

 

 だからといって、諦めようとか考えてないけどな。

 

 

「頼り切りにはさせない。自分に出来る稼ぎ方を探す」

 

「具体的に、それは決まってるの?」

 

「候補が無いわけじゃない」

 

「候補って?」

 

「最近、LBXが再販される話がチラホラ聞こえてくるんだ。メンテナンスの出来る人間はこれから重宝されてくるから、手伝いという形で入ればある程度まとまった金額は所有できると思う。通学費ぐらいはさ」

 

 

 それ以外も考えてない訳じゃないが、きちんとしたプランがある訳でもないので言わないでおく。

 

 

「でも暁、そんな生活を何時まで続けるつも「母さん」

 

 

 言いたい事は分からないわけじゃない。

 

 でも流石に、聞いててちょっと鬱陶しく感じてきた。

 

 

「母さんの心配してる事を理解してない訳じゃない。金銭が必要なのは、どうしたって覆らない事実だ。それをどうするのか考えてるのか、本当に理解してるのか気になるのは分かってる。だから」

 

 

 俺は、母さんに向かって土下座をした。

 

 

1()()、1年だけ待ってて欲しい。この1年で、成果を出してみせる。母さんが納得できる成果を、来年の今日までに出してみせる」

 

「暁、あなた……」

 

「俺は、どうしたって諦めきれない。バッファを皆と一緒に生み出したあの日から。まだ見た事のない物を創り出したあの日から、俺はずっとLBXのことを考え続けてた。だから、お願いだ。

 

 俺から、生きる希望を奪わないでください」

 

 

 指先が痛い。力が入りすぎているのが分かるが、それを止められる心情じゃない。

 

 ただじっと、返事が来るのを待った。時計の秒針が動く音がやけに耳に残るぐらいの時間、その姿勢で待っていると、母さんの足音が俺の元に歩み寄ってきて、傍にしゃがんだ。

 

 

「暁。顔、上げてちょうだい」

 

 

 ゆっくりと顔を上げた途端、母さんに優しく抱きしめられる。

 

 

「ごめんね、暁。いっぱい、不安にさせるような事ばかり言って」

 

「良いよ……母さんの言いたい事が、分からない訳じゃないからさ」

 

「それでも、言わせて。暁がこんなに考えて意見を言ってくれてるのに、私は全部否定するようなことばかりで」

 

 

 ま、正直な話。そればっかりは仕方ないんじゃない? とは思うが、これ以上言うとまた謝ってきそうだから止めとこ。

 

 俺から離れた母さんは真っ直ぐ俺の目を見て、覚悟を決めたように言った。

 

 

「分かった。暁、あなたがそうしたいのなら、やってみなさい」

 

「母さん……ありがと」

 

 

 まぁ、母さん的にも色々と思うところはあるだろうけど。

 

 一先ずは、“軟着陸した”と見ていいな。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

「上手くいったようじゃな、アカツキ」

 

「ま、ちょっと個人的に約束しちまったから。その辺も相談したいんだけど、良いか?」

 

「まま、ええじゃろ。詳しくはタワーに行ってから話すデヨ」

 

 

 アカツキの連絡を受けて、儂はまた湊家に来ていた。これで正式にアカツキを預かることになったのは、儂としても僥倖じゃしの。

 

 

「オタクロスさん。アカツキをお願いします」

 

「うむ。任されたデヨ」

 

 

 2人からも託され、これでようやくスタートを切ることが出来る。さぁて、これからどんどん忙しくなるデヨ。

 

 ────ところで。

 

 

「アカツキ。オヌシの祖父はまだ帰っておらんのか?」

 

 

 そうアカツキに尋ねた途端、其奴はビクリと体を震わせて、途端に儂から視線を逸らした。

 

 その反応に疑問を抱き、2人にも視線を向けてみると、どこか困ったような表情でアカツキを見ておった。

 

 

「アカツキ」

 

 

 アカツキの視線に合わせるように立ち、逃げられないことをアピールしてみる。アカツキは視線を逸らし続けるが、見れば冷や汗もかいておった。

 

 

「アカツキ、何か儂に言うておらん事があるのでは無いか?」

 

「いやぁ、あったっけ…………?」

 

「あの人、今入院中なんです」

 

 

 冷や汗の量が増えた。入院中?

 

 

「おいアカツキ、オヌシ何やらかしたデヨ?」

 

 

 その問いには答えたくないようで、アカツキは黙りを続ける。

 

 

「暁。流石にこの人にも事情は伝えておいた方が良いんじゃない?」

 

「アカツキ、怒るつもりなど無いデヨ。オヌシがそう反応する何かぐらいは聞かせてやっても良いでは無いか?」

 

 

 少しの間、アカツキは無言を貫いておったが、儂から視線を逸らしたまま口を開いた。

 

 

「──────った」

 

「む? よく聞こえんデヨ。もっとハッキリ言うデヨ」

 

「────タマを、壊して」

 

「え?」

 

「だから! ────金〇マぶっ壊して、入院させたんだよ」

 

 

 ……金〇マ、ぶっ壊した?

 

 理解に及ぶまで数秒かかり、言葉の意味を理解した直後、儂は咄嗟に自分のタマを押さえていた。

 

 

 




9話の暴力についての詳細

1.ストレート
2.アッパー
3.踏み潰し

クソジジイ金〇マ<ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!??



「最後の方、なんかグチョって鳴った気がする」
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