一時間の間魔法斬りに費やしたツバキは、呆れ顔のアウストと共にヴェイル回廊の出口へ向けて歩いていた。
「まさか一時間の練習で魔法斬りをほぼ百パーセントの確立で会得するとは……。まぁ出来るんじゃないかとは思ってたけどさ」
「私はアレではまだ満足していないがな。非実体の魔法が斬れなかった」
納得がいかない様子で呟いた彼女にアウストは溜息で答えてきた。
「それをやる頃にはALOでアンタに勝てるプレイヤーはいなくなると思うぞ」
「そんなことはないだろう。キリトととも闘ってみたいし、もっと欲を言えば先日お前が言っていたサラマンダーの将、ユージーンとやらとも闘ってみたい。現時点ではALOで最強なのだろう?」
「ああ。サラマンダーはALOでも一番の勢力だ。そこで一番強いから、全プレイヤー中最強って言われている」
「ではお前と戦った場合はどうなのだ? この世界では肩の傷も関係ないだろう」
その問いにアウストは口元に手を当てて考え込んだ。彼は歩きつつしばらく考えた後に頷いた。
「闘ってもないのにこういうのはなんか、うぬぼれてるみたいでアレだけど……多分オレの方が強い。ただアイツの場合持ってる武器が厄介なんだよ」
「武器?」
「ALOにはレジェンダリーウェポンってのがあって、それにはエクストラ効果が付与されてるんだ。ユージーンが持ってる両手剣の《魔剣グラム》はエセリアルシフトっていう剣とか盾で防いでもそれをすり抜ける効果があるんだ」
「なるほど、では他には?」
「他のレジェンダリーウェポンってことか?」
アウストの問いにツバキはかぶりを振った。
「違う。そのグラムとやらにはまだ効果があるのかと聞いている」
「いや、それはないけど……。結構厄介だぜあの効果」
彼は溜息交じりに言っているものの、ツバキはそれに両肩を上げる。顔には小さな笑みすら見える。
「そうでもないさ。防御を貫通してくるということは、防御しなければ良いだけだ。即ち一瞬で勝負をつけるか、ユージーンの攻撃を全て見切り、じわじわと削っていい。ホラ、お前と私がまだ子供だった時に御爺様の家で見たアニメのキャラが言っていたじゃないか。『当たらなければどうということはない』。それと同じだ」
「……軽く言ってるけどそれはアンタだけだよ。まぁ本当にやりそうでこえーけど」
「できればそのユージーンとは早く闘ってみたいものだ。ALO最強……闘争心が昂ぶってくるじゃあないか」
「はいはい、バトルジャンキーは考えることが違いますね」
アウストは両肩をがっくりと落とし、頭を押さえていた。ツバキはそれに笑いながらも彼と並んで歩こうとするが、そこで目の前に十数体はいるであろう《オーク》の集団が現れた。
オークの集団は低い呻り声を上げ、敵意むき出しの瞳で二人を睨む。しかし彼等は特に気にもかけていない様子だ。
「結構いるからオレも手伝おうか?」
「いや、私一人で十分だ。お前はそのあたりで見物していろ」
「見物する時間があったらな」
アウストはそう言って壁に背を預けようとしたが、通路の背後に同じようにオークの集団が出現したではないか。
「あちゃー。姉貴ー、こっちはオレが担当するわ」
「別に私一人でも構わんのだがな」
「オレだってここ二日、禄に闘ってないんだ。そろそろ身体を動かさせてもらいたいんだよ」
「そうか。ではそちらは頼む」
「うーい」
二人はそれだけ会話を交わすとそれぞれの得物を抜き放つ。そして二人は同時に駆け出し、目の前のオークを駆逐して行く。
三十体近くいたオークの集団はものの五、六分で処理された。開けた道を見やりながらシラヌイを収めたツバキは呟いた。
「人型のモンスターの動きは読みやすいな。急所に的確に叩き込める」
「そういや姉貴、ステータスも結構上がってきただろ」
「最初に比べればな。まぁ最初の数値でも現実と変わらなく動きは再現できていたからそれでもいいが」
笑みを見せつつ時間を確認すると今は午後六時五十五分。そろそろ家ではそろそろ夕食時だ。
けれど、そこで彼女の脳裏にあることがよぎる。冷蔵庫の中に入れっぱなしにしているものがあったはずだ。
「葵。この場所からアルンまではあとどれくらいだ?」
「四、五十分以内にはつけると思うぜ。アルン高原に出れば殆ど飛ぶし、モンスターも出ないしな。夕飯は華さんが作ってくれてるんだから大丈夫だろ」
「あぁそれは良いのだが……実は冷蔵庫の中にプリンとケーキと、シュークリームが残っているんだ」
「は?」
アウストは何を言っている? と言ったような顔をしているが、ツバキはそれどころではない。彼女にとってスイーツは貴重なエネルギー源であり、大好物なのだ。
しかも冷蔵庫に入っているこの三つは楽しみに取っておいた極上のものだ。もしそれを食べられでもしたら最悪重傷人が出るかもしれない。
「できれば直にでもログアウトして食べて来たい……よし、葵、アルンまで急ぐぞ!!」
「ちょ! 姉貴!」
アウストの言葉も聞かずにツバキは走り出す。そして彼女は心の中で妹と弟に願った。
……頼む、食ってくれるなよ薊、柊! もし食べたら……。
「……私は見境がなくなるかもしれない」
深刻な様子で呟く彼女だが、その背後ではアウストはやれやれと額をおさえていた。
リアルに戻って華さんが作ってくれたカレーを食べ終えた後、オレは緑茶を啜りながら目の前でスイーツにがっつく姉貴を見やる。
ヴェイル回廊を恐ろしい速さで駆け抜けてアルン高原に出たはいいが、姉貴はアルン高原とその先に見える世界樹の大きさになんの声も漏らさず、そのまま崖を飛び降りて翅を広げてアルンヘ飛翔した。
飛べなくなれば高原を駆け、翅が回復すれば再び飛ぶ……。この繰り返しをやること数回、オレ達は当初予定していた時刻よりも圧倒的に早くアルンヘ到達した。
姉貴はアルンに到着するやいなや宿を取ってログアウトし、オレはそれに呆れながらもキリトにアルンヘ到着した旨を伝えるメッセージを送り、姉貴に続いてログアウトした。
「もう少し街並みとか景色を見て何か言うかとも思ったが、結局デザート系には勝てないか……」
「何か言ったか?」
ケーキを食べながら聞いてくる彼女に首を振って答えると、彼女は食事を再開した。
「食いながら出いいから聞いてくれ、姉貴。この後はキリトから返信が来るまでアルンを適当にぶらつこうと思ってるけど、なにかしたいことはあるか?」
「ひはいこほほいはへほは(したいことといわれてもな)」
「口に入ってるもんを飲み込んでから答えてくれ」
オレが言うと姉貴は何度か咀嚼をした後、なんだか妙に含みのある笑みを向けてきた。
「な、なんだよ」
「いや、したいことと言われたからな。葵、アルンも街中で戦えるのだろう?」
「そりゃあまぁ闘えるけど、流石に大通りとか広場は目立つから浮島になるぜ」
「十分だ。では葵、向こうに行ったら私と闘おうじゃないか。向こうでなら本気で闘えるだろう」
そう言う姉貴の瞳は爛々と輝いていた。歯止めが効かなくなった訳ではないのだろうが、こういう目をするときの彼女は非常に好戦的だ。
けれどオレは良い機会だと思った。ここで姉貴と闘っておけば幾分か渇きを抑えられるのではないかと。だからオレは彼女の申し出に首を縦に振った。
「いいぜ。でも殺してくれるなよ。殺されるとインプ領からやり直しだからな」
「分かっている。お前も気をつけろよ。勢いあまって私を殺しては元も子もないだろう」
「へいへい」
互いに忠告し合った後食器を洗ったオレと姉貴はそれぞれ部屋に戻ってALOへと再びダイブした。
ダイブして宿屋から出ると姉貴が既に待っていた。彼女は世界樹を見上げており、口元に手を当てていた。
身内褒めも大概にしろと言われそうだが、なぜ彼女は挙動一つ一つでこう美しいのだろうか。今だって彼女を見ながら男連中はもちろんのこと女性プレイヤーも目を奪われているではないか。
「ん、来たな」
「ああ。じゃあ何処の浮島でやりますかね」
「あそこが最適だろう」
彼女が指したのはオレ達がいる場所からやや右よりで、世界樹に一番近く、ちょうど家の道場と同じぐらいの広さの浮島だった。
「いいぜ。じゃあ行くか」
オレが答えると姉貴は黒い翅を展開し、それに続いて藍色の翅を展開するとほぼ同時に飛び上がった。
浮島にはものの数秒で到達した。浮島の構造は平地と言った感じで遺跡のようなものは見えず、乳白色の石畳が広がっているだけだった。
二人して島に降り立ち剣道の試合をするときの間合いで広がると姉貴が問うてきた。
「ルールはどうする」
「どっちかのHPがレッドゾーンに入ったら終わりにしようぜ。あぁそうだ、一応これ渡しとく」
アイテムウインドウを操作して目当てのアイテムを選択し、それを彼女に送る。
「これは?」
「蘇生アイテムだ。もし姉貴がオレを殺したときはリメインライトがあるうちにソイツを使ってくれ。オレがこの場で復活できる」
「了解した。では始めるとするか……。久々の手加減なしの闘争を」
メニューウインドウを操作し終えたであろう姉貴は抜刀術の姿勢をとる。それに続いてオレも背中の大剣に手をかけて腰を低くする。
こうして姉貴と真正面から向き合うのは十年ぶりだ。こちらを見据える視線は冷徹を通り越して絶対零度。構えには一切の隙がなく、前方向どの攻撃も対処するだろう。
だがオレは不思議と気分が高揚するのを感じた。
SAOに囚われていた時も彼女を破ったものはいない。剣帝と称され、剣の道をひたすらに突き進む彼女の実力は未知数だ。
だからこそ挑戦し甲斐があり、倒し甲斐がある。
……相手にとって不足はない。
呼吸を静かに深くして昂ぶる拍動を落ち着かせる。
そして二人の間を一際強い風が駆け抜ける。風は段々と緩まり、やがて動きを止める。瞬間、オレ達は寸分違わず同じタイミングで駆け出した。
ステータス上はオレが上だ。しかし、目の前の女性はそんなもの物もとせずにいとも簡単に凌駕してくる。
信じられるのは己の剣技唯一つ。
姉貴はシラヌイを左手の親指で僅かに押し上げる、オレは大剣を勢いよく抜き放つ。
……最初っから一気に押し切る!
強引なやり方であろうが、これぐらいがちょうど良いのだ。いや、それだけの覚悟を持って突っ込まなければ彼女には勝てはしない。
大剣を振り上げると同時にあちらもシラヌイを抜いてオレの首筋目掛けて振りぬいてきた。最初から頭を落とす気満々らしい。けれどそう来るのは凡そ理解はしていた。
だからこそ大剣を重力に任せて振り降ろす。
元々ある大剣の重量と重力によって凄まじい速度で振りぬかれた、アイゼントシルヴァーの刀身はシラヌイの刀身とぶつかり合い、大きな火花を咲かせる。
そのまま鍔迫り合いに入ると姉貴は最近で一番輝いた笑顔を向けてきた。
「そうだ。この感覚だ! やはり闘いはこうでないとおもしろくない! お互いの信念と信念がぶつかりあうこのときこそ濡れるというものッ!!」
どうやらこの様子からして最近は初撃で決着がついたことが多かったらしい。確かにスプリガン領でのキルディスとの戦闘も初撃で終わっていた。
「やはり私と対等に闘えるのはお前だけだよ、葵。あぁ本当に嬉しい限りだ。再びお前とこうして闘えるなんて……」
どうやら気分が高揚しすぎているようで、顔が色っぽく上気している。戦闘の最中なのにこれはどうかと思うが、非常にエロイ。
でも楽しいのは彼女だけではない。オレ自身も相当楽しい。だからオレも自然と頬が緩むのだが、そんな二人に割って入るようにしてオレの眼前にメッセージウインドウが展開された。
差出人を見るとそこには『Kirito』の文字がある。
「ちょい待ち姉貴!」
オレは鍔迫り合いをしていた腕から力を抜いて手を挙げる。
「なんだ! これからと言うときに!」
「キリトから連絡が来た。そろそろアルンに着くころかもしれない。だから少し待っててくれ」
「むぅ、仕方ないな。それでメッセージにはなんと書かれているんだ?」
大きなため息をついてシラヌイを収めた彼女に言われ、オレはメッセージを開く。
「えーっとなになに……【すまん。蝶の谷で行われるシルフとケットシーの同盟を壊そうとしてるサラマンダーと一悶着ありそうだからすこし遅れる】……あー、なるほどなるほど、放っておけない病が発症したんですねわかります。つーわけで姉貴、勝負の続きはまた今度……って、ありゃ?」
メッセージウインドウを閉じて姉貴の方を見ようとしたが既にそこには誰もいない。同時に視界の端で黒い影が猛烈な勢いで飛び去る様子が見えた。
「おいおいマジかよ……!」
呟くと同時にオレは浮島から勢いよく飛び降りて翅を展開。そのまま蝶の谷へと向かった。
アウストと分かれたツバキは眉間に皺を寄せつつメニューウインドウを展開して、アルン高原周辺のマップを展開した。
地図を広域に設定すると蝶の谷は自分から見て西の方角にあることが分かった。
「さて、勝負の邪魔をしたことにキッチリと落とし前をつけてもらおうか。サラマンダーよ」
彼女は言うと同時にさらに飛ぶ速度を速めた。
桐ヶ谷直葉ことリーファは視線の先で向かい合っているスプリガンの少年キリトと、サラマンダーの指揮官を見ていた。
彼女が今いるのはアルン高原の蝶の谷の出口付近。シルフとケットシーの同盟会談が行われようとしていた場所だ。その証拠に彼女の隣には整った顔立ちと抜群のプロポーションを持つ女性、サクヤがいる。
彼女こそシルフ族の現領主その人だ。そして彼女の向こう側にはとうもろこし色の髪に同じ色の猫耳に尻尾を生やし、褐色の肌が特徴的なケットシーの領主、アリシャ・ルーがいる。
リーファたちがここに到着したのはつい先ほどのことだ。レコンからメッセージを貰い、つい先日までパーティを組んでいたシグルドと言うプレイヤーが今日この場所でシルフとケットシーが会談を行うとサラマンダーに漏らしたのが四十分前。
そしてルグルー回廊の残りの半分をキリトに腕を引かれ、猛烈な勢いで駆け抜け、アルン高原を飛ばしに飛ばしてここまでやってきたのだ。
その頃にはサラマンダーが会談場所に迫ってきており、もうだめかとも思われたが、一触即発の所でキリトが臨戦態勢をとる三種族に対して「剣を退け」とはっぱをかけ、サラマンダーの指揮官と話をしたいと申し出たのだ。
サラマンダーの指揮官は赤銅色のアーマーに身を包み、背中にはキリトと同じような巨剣を背負っている強面の男性だ。
「――――スプリガン風情がこんなところで何をしている。どちらにせよ殺すことには変わりはないが、その度胸に免じて話ぐらいは聞いてやろう」
低いテノール調の声だった。それだけで波のプレイヤーなら萎縮してしまいそうだが、キリトは臆さずに答えた。
「俺の名はキリト。スプリガン=ウンディーネ同盟の大使だ。この場を襲うからには我等四種族と全面戦争を望むと解釈して相違ないな?」
――うわぁ。なんというハッタリ。
とリーファは驚きながらも背中から冷や汗が出るのを感じた。賭けに出るとはまさにこのことだろう。しかしハッタリもここまで来ると気持ちがよく感じてしまう。
サクヤとアリシャが驚いた表情でこちらを見てくるのでそれに必死にウインクしながら答えておいた。恐らくこれで話をあわせろ的な流れは汲み取ってもらえたはずだ。というかそう信じたい。
この話には流石のサラマンダーの指揮官も驚いたようだ。
「スプリガンとウンディーネが同盟だと……?」
キリトはその質問には答えなかったが、指揮官は更に疑問を投げかけた。
「護衛を一人もつけない貴様が大使だというのか?」
「ああ、そうだ。この場には貿易交渉に来ただけだからな。だが会談が襲われたとなれば話は別だ。四種族でサラマンダーと対抗することになるが、それでもいいのか?」
一歩も引かぬ彼の姿勢は感服するが流石に無茶が多すぎではないだろうか。
「たった一人、大した装備も身に着けていない貴様の言葉を、にわかに信じるわけにはいかんな」
指揮官は背中に背負っていた装飾が施された暗赤色の両手直剣を音もなく抜くと、切先をキリトに向けた。
「オレと闘って三十秒立っていられたらその話、信じてやろう」
「ずいぶんと気前が良いね」
キリトもいたって冷静に答え背中の黒い大剣に手を抜いた。しかしこちらは指揮官のそれと比べて装飾など皆無だ。
彼はそのまま指揮官と同じ高さまで上がってホバリングしていたが、にらみ合う二人の様子を見ていたサクヤが苦々しげな声を上げた。
「まずいな……」
「え?」
「あのサラマンダーが持つ両手剣、レジェンダリーウェポンの紹介サイトで見たことがあると思ったが、やはりだ。あれは魔剣グラムだ。そしてあの剣を装備しているということは、彼はサラマンダーの猛将ユージーンだ。知ってるか?」
「名前くらいなら聞いたことあるけど……」
リーファが答えるとサクヤはそのまま説明に入る。
「サラマンダーの領主、《モーティマー》の弟――リアルでも兄弟らしいが、知の兄に対して武の弟である彼はサラマンダーの中で最強の戦士と言われているそうだ」
「ってことは全プレイヤー中最強……?」
「ああ。まったくとんでもない者が出てきたもんだ」
サクヤが苦しげに言った時、彼女の視界の端でなにやら黒い影が上空を飛んでいるのが見えた。鳥だろうか? しかし、今はそんなことに気を向けている場合ではない。
視線の先でにらみ合う二戦士は先ほどから微動だにしない。その間にも空に浮かぶ雲は移り変わり、雲の隙間からは光芒が光りの柱となって二人に差し込もうとしていた。
そして魔剣グラムの切先に光りが到達するか否かの瞬間、シンと静まり返った空間に凛とした張りのある声が響き渡った。
「待たれよ」
声がしたのは二人の上空だった。皆がそちらに視線を向けると、光芒に照らされながらゆっくりと降りてくる人影が見えた。
翅の色からしてキリトと同じスプリガンだ。けれど性別は女性。スプリガンにしては白い肌をしている。漆黒の頭髪は濡れたような輝きを持ち、シャラシャラと音がしそうだ。
サクヤ以上に整った顔立ちに長身。そして全てを凍りつかせることも可能なのではないかと言うほどの冷徹な瞳。
装備もキリトに比べればかなり良いものを装備している。深くスリットが入ったチャイナ風のスカートにブーツ、上半身は軍隊の士官服を思わせるデザインだ。腰に差してある刀も中々のレア武装だとわかった。
「きれいだ……」
誰かがそんな言葉を漏らした。声質からして男性だろうが、それはこの場にいた全員が思ったことではないだろうか。現にリーファも彼女に美貌に目を奪われていた。
女性はそのままキリトとユージーンの間に入ると、キリトに背を向けてユージーンに向き直った。
「この場はこの私に預けてはもらえぬか?」
再び場に美しい声が木霊した。
はい、今回はこの辺までと言うことで。
途中で姉貴がやばい事口走ってますが、そのへんは気にしてはいけない。気にする者じゃない。
最後はこんな感じで引いてみました。次回は生贄がががが……。
もう姉さんのこと美化しすぎてしつけぇ!! と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ご容赦ください。申し訳ないです。
では感想などありましたらよろしくお願いします。