裏世界の空と表世界の空と   作:星海

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書けました
結構難産だったような


Act.11 新たな謎来る!

「……うーんと」

 

控え室。そこにみれぃ、めが兄ぃ、そしてツナと思しき少女の3名はいた。

 

なお、みれぃがいるのは現在システムメンテナンスが長引いているからであり、ハルがいないのはツナにとって聞かれたくない話をする可能性もあるため同行を拒んだからである。

 

「つまりナツミさん、あなたはツナさんで間違いないのぷりね?」

 

みれぃの言葉にツナと思しき少女───改めナツミが頷く。

 

「みれぃが言えることじゃないぷりけど、変わりすぎじゃないぷり?」

 

「そんなこと言われても……私もよく分からなくて」

 

目の前の鏡に視線を落とすナツミ。

 

「……これが私、だなんて…ちょっと信じられない」

 

鏡から見つめ返す橙色の瞳。

 

橙色の瞳に金色のロングストレート。全体的に色落ちしたのか水玉模様のようになり、レースの部分にはお菓子の模様が入った不思議の国のアリスのようなエプロンドレス。

 

それがナツミの姿だった。

 

「じゃあ、とりあえず確定するためにいくつか聞いていくぷりよ?」

 

「う、うん」

 

そうしてみれぃが質問していく。

 

沢田家光のこと。

 

リボーンのこと。

 

死ぬ気弾のこと。

 

嘆き弾のこと。

 

リング争奪戦のこと。

 

黒曜ランドでの決戦のこと。

 

……などなど。

 

当事者である沢田綱吉とその傍らにいたリボーンでしか知らないような様々な質問にナツミがすらすらと答えていき、やがてみれぃがため息をついた。

 

「リング争奪戦のこととか六道骸の話とかから沢田綱吉さんなのは間違いなさそうぷりね……」

 

「うん……というか、なんでみれぃさんが知ってるの……?」

 

「さん付けしないでいいぷり。…なんで知ってるかって、リボーンさんから逐一報告届いてるぷりよ。…リボーンさんプリパス持ってないから9代目を介してだけど」

 

「そうなんだ……」

 

「そうぷり。……にしても」

 

ナツミの姿を見て頭を押さえる。

 

「……ホントにどうなってるぷり」

 

「みれぃさん達の世界ではなかったのですか?」

 

「ないない、みれぃ達でも初めての現象……」

 

そこまで言ったところである人物を思い出す。

 

「……あー、似たようなことはちょっとあったぷりけど、それよりも変わりすぎてるぷりよ。…詳しいのはらぁらぷりけど、まだ寝てるはずぷりね。」

 

こういう時にあろまがいてくれれば本質見抜きそうぷりけど、とみれぃが呟く。

 

「……まぁ、とりあえず。ナツミさん……ってプリパラ内でその姿のときは呼ぶぷりよ?」

 

「う、うん……それで、何…?」

 

「今着てる服。一回全部脱いでみるぷり」

 

唐突なその言葉に一瞬硬直する。

 

「えっ、と……なんで…?」

 

「プリチケの一件と理由は大体同じぷりけど……初めての現象だからどうなってるのか調べておきたいぷりね。」

 

困った表情で言葉を続ける。

 

「特に、今のナツミさんはツナさんから姿がまるっきり変わった影響で男の子なのか女の子なのかすらも把握できてない状態ぷりから。そこはきちんと調べておきたいぷり。」

 

その言葉に首を傾げるナツミ。

 

「……男性がプリパラに入るとこうなるんじゃなくて?えっと…レオナさん?の件とか」

 

「レオナはプリパラ外でも女の子に近い容姿だったし、そこまで姿も変わってなかったぷりよ。変な方法で入る男性は男性のままぷりね」

 

「そうなんだ……………うん?」

 

納得しかけたナツミだったが、何かが引っかかり首を傾げる。

 

それとほぼ同時にめが兄ぃも引っ掛かりを覚えたらしく。

 

「……待ってくださいみれぃさん」

 

「ぷ?」

 

「ええと……」

 

ナツミとめが兄ぃがほぼ同時に引っかかりを探る。

 

「……今の言い方ですとプリチケの届いていない男性がプリパラに入る方法があるように聞こえますが」

 

「あ、それだ……」

 

「…あぁ。」

 

そういえばいないぷりね、と呟くみれぃ。

 

「実際あるぷりよ。本当に変な方法だったぷりけど」

 

そう言いつつヤギの格好をした安藤や羊の格好をしたそふぃの父親を思い出し少し遠い目をするみれぃ。

 

「それで、どうするぷり?」

 

「どう、って言われても……」

 

困惑するナツミにみれぃが少し険しい表情になる。

 

「……みれぃだって、多少強引なのは分かってるぷり。でもこの件は今判明させておいた方が後々になって判明した場合よりもいいはずなのぷり。」

 

「……」

 

「ナツミさんは無意識なのかもしれないぷりけど、性格…というか口調がまるっきり変わってるぷりよ。プリパラチェンジする前まで“オレ”だったのにプリパラチェンジしてからは“私”になってるの、ちゃんと気づいてるぷり?」

 

「……あ」

 

「……その反応は、気づいてなかったっぽいぷりね。」

 

頭を押さえて小さくため息をつくみれぃ。

 

「そういうプリパラチェンジ前の自己認識とプリパラチェンジ後の自己認識のズレを調べるぷり。」

 

「……とりあえず、分かった…」

 

納得したのを見て小さく頷く。

 

「それじゃあ、どうするぷり?本当に全部脱いでもらうつもりだからみれぃかめが兄ぃか……どっちかは退出した方がいいぷりけど。」

 

「……うぅん」

 

「……みれぃさんはどう考えてます?」

 

めが兄ぃの言葉に少し悩むみれぃ。

 

「男の子と女の子、どちらの可能性も存在する以上システムとはいえ男のめが兄ぃよりは女のみれぃの方が女の子だった場合の傷は浅い気がするぷりけど……」

 

「う……」

 

「そういうものですか?」

 

「みれぃの……女の子視点だからなんとも言えないぷりけど、異性に裸を見られるのは男の子でも辛いと思うぷりね」

 

「……それだと私の方が良さそうな気もしますが」

 

「話してる感じ女の子っぽい感じがするからみれぃの方がいいのかなって思ったぷりけど……」

 

少し悩んでから口を開く。

 

「プリパラ……女子プリパラは女の子達の場所ぷり。その在り方から考えると、めが兄ぃも異物に限りなく近い存在だと思うぷりからね…」

 

「……異物ですか」

 

「女の子だけが通える学校の中に男の教員がいるって感じぷりから。システム上の存在だからそのままの姿で存在することが異物ではないと認識されてる、みたいなところあると思うぷりよ?」

 

「……なるほど」

 

「男子プリパラだとこれが逆になるぷりね。まぁ、どっちの場合でも正式に招待された場合は異物にはならないと思うぷりけど」

 

この世界に男プリはないから確証なんてないぷりね、と呟く。

 

「うー……」

 

「……みれぃが嫌ならハルやビアンキ…クロームとかを呼んでくるぷり?」

 

「…それは、ちょっと……」

 

正確な状態が分からない、というのであれば以前からの友人や同居人、自身の守護者に見られるのは流石に強い抵抗があった。

 

とはいえ。自分が好きなアイドルに見られるのもそれはそれで強い抵抗はあるわけで。

 

「…あの、みれぃ……めが姉ぇさんっていう案は……?」

 

「めが姉ぇ?めが姉ぇでもいいかもしれないぷりけど…一切手加減しないからだいぶ手荒になるぷりよ?」

 

システムですから、と言って強引に脱がせるのが容易に想像できるみれぃであった。

 

「うぅ……」

 

「できれば時間も押してるから早めに決めてもらえるとみれぃも助かるぷりけど……」

 

「……その場合、どうなるの…?」

 

「らぁらに頼むことになると思うぷりよ?」

 

「ら、らぁら、に……?」

 

表情を硬くしたナツミにみれぃが苦笑いする。

 

「ナツミさんが学校行ってる時間帯にビアンキとリボーンさんから聞いた話からするとナツミさんには辛いと思うぷりよ?そふぃはそこまで力ある方でもないし……」

 

「う……うぅぅ……」

 

その言葉に悩むナツミ。

 

「……み、みれぃ……」

 

「ぷ?」

 

「その……お、お願い、します……」

 

最終的に、か細い声でそう言った。

 

「ぷ。ということでめが兄ぃ、少し外に出ててほしいぷり。」

 

「かしこまりました。その間もう一度システムの方を調べてみますね。」

 

「お願いするぷり。」

 

そう言ってめが兄ぃが退室する。

 

「…さて、と。」

 

めが兄ぃを見送ったみれぃがナツミの方を見ると、ナツミが怯えたように身体を震わせる。

 

「ナツミさん、できるだけ優しくするけどちょっとだけ覚悟するぷりよ!!」

 

「い……いやぁぁぁぁ!!!」

 

後のそふぃの話では、ナツミの悲鳴はらぁらが眠っている楽屋まで聞こえたという。

 

 

 

数分後。

 

「それで、どうでしたか?」

 

システムメンテナンスも終わった頃に戻ってきためが兄ぃの言葉にため息を吐くみれぃ。

 

「結論から言うと、ナツミさんは女の子だったぷり。その体もその心も。死ぬ気丸による死ぬ気モードはともかく、実際の戦闘能力に関しては戦闘能力皆無なみれぃじゃ測れないから調べなかったけれど……」

 

わざわざ勇者のラァラに手合わせ頼むのも何か違う気がするし、と小さく呟く。

 

「ツナさんの記憶を持つ女の子、っていうのがナツミさんの状態を大まかに表している気がするぷり。…めが兄ぃに任せなくて正解だったぷりね。みれぃでもこの状態ぷりから。」

 

そう言ってみれぃがうずくまっているナツミを見る。

 

「……うぅ、もうお嫁にいけない……」

 

「……心の面が女の子になってるからか思いっきり女の子が言うようなこと言ってるけど、プリパラチェンジ解除したら多分元の姿に戻るから婿が正しいと思うぷり」

 

非常に冷静にツッコむみれぃ。

 

だが、とりあえず。ツッコむところは、そこではないだろう。

 

「めが兄ぃは何か分かったぷり?」

 

「いえ、特には……エラーが出てる形跡もありませんでした。」

 

「ということはシステムエラーじゃない…?いや、システムエラーだったらシステムエラーだったでめが兄ぃじゃ直せないぷりけど……」

 

「そんなことは……」

 

「ない、とは言えないのみれぃ達は知ってるぷりよ」

 

めが兄ぃが言葉に詰まる。

 

「プリパラの神や時の精霊みたいな更なる上位権限を持つ存在……もしくは奇跡の力でもないとこういうエラーは解除できないはずぷりね。」

 

「奇跡……ですか」

 

「……何度か奇跡起こしてきたけど、そう簡単に起こせるものじゃないぷりよ」

 

みれぃがそう言った頃にナツミが少し立ち直る。

 

「でも実際……どうしてこんなことに…?」

 

「んー……」

 

少し悩んでから口を開く。

 

「たくさんの夢が集まってプリパラができる。その中で個人の夢が結晶化してプリチケができる。……みれぃ達が今まで見てきた中で出せている結論がこれぷりけど。」

 

そう言ってから難しい表情になる。

 

「……そう考えると、プリパラもプリチケも夢の結晶なのぷりよね。プリチケが個人の夢の結晶なのなら、ナツミさんのその姿はナツミさん……ツナさんの夢がプリチケとして結晶化……プリパラ内で具現化したものぷり」

 

「私の……夢?」

 

ナツミ───ツナの夢といえば。

 

「巨大ロボになりたい……だったはず」

 

「どういう夢ぷり…まぁ、プリパラ内なら不可能じゃないと思うぷりけど。」

 

そう言ってまた少し悩むみれぃ。

 

「容姿や性格の変換だけじゃなく性別まで変換されてる……もしかしたら、になるぷりけど。ボーカルドールに少し近いかもしれないぷりね」

 

「「ボーカルドール?」」

 

同時に聞く2人に少し言葉を詰まらせる。

 

「そういえば、この世界では1人も見てないぷりね……めが兄ぃ、この世界って何か研究してるマスコットとかいないぷり?パラダイスコーデとか。」

 

「いえ、特にはいませんが……」

 

「発見されてない可能性のほうが高い、と……どこまで説明すれば……」

 

その状況に頭を抱えるみれぃ。

 

少しの間悩み、整理がついたのか顔を上げる。

 

「簡単に説明するけど、ボーカルドールっていうのはプリチケから生まれる特殊な存在。さっき言ったプリチケができる経緯とほとんど一緒で、強い願いが持ち主のないプリチケをプリパラ内に生み出すぷりよ。そのプリチケをスキャナーに通すことで生まれるのがボーカルドールぷり。」

 

「プリチケから生まれる、って……人間じゃないの?」

 

「プリパラ外に身体を持つ人間じゃないぷりね。その願いが集まれば集まるほど無限に増え続けるぷり。…みれぃが知ってるだけで100人くらいいた気がするぷりけど。」

 

そう言って外の方を見るみれぃ。

 

「…この世界の何処かにも、もしかしたらボーカルドールはいるのかもしれないぷりね。プリチケを通されず、未だ身体を持たされていないだけで。」

 

探してみるのも一手かもしれないぷりね、と呟いてからナツミの方を向く。

 

「…ツナさんはプリパラ外にも身体を持つ人間だし、ナツミさんはツナさんの姿が変わっただけでもあるはずだし……多分、大丈夫だと思うけど……一応様子が見たいからパキるのは次に来るときまで待つか……もしくはプリパラの外でパキってほしいぷり。」

 

「え?な、なんで……?」

 

「……これは少しらぁらのトラウマになってるからみれぃから話しておくべきぷりね。」

 

そう言って真剣な表情になる。

 

「ボーカルドールっていうのはパキることが…つまり友達を作ることができない存在ぷり。…パキることそのものが、機能停止……昏睡状態になることに繋がるぷりから。」

 

「……え」

 

「奇跡の力でもあれば目覚めさせられるぷりけど…さっきもめが兄ぃに言ったけど奇跡なんて簡単に起こせるものじゃないぷりね。」

 

その言葉にナツミが頷く。

 

「わ、分かった……でも、プリパラ外ならなんで……?」

 

「ボーカルドールにとってパキることは機能停止の原因。でもそれはボーカルドールがプリパラ内の存在で、かつプリパラ内で行われたからこそシステムがバグを起こしてそうなったもの。プリパラ外であればシステムの認識も届かないはずぷり。……たぶん。」

 

確証がない状態なのは分かってるぷり、とみれぃが困った表情で言う。

 

「本当はもっと細かく調べたいぷりけど、今ナツミさんが持ってるプリチケはその1枚だけぷりから。預かったらプリパラに入れなくなるぷりよ。」

 

「……」

 

「というか、ツナさんの姿のままでプリズムストーンショップに入るとそれはそれで目立つぷりね……そこはちょっと考えるぷり」

 

ナツミが頷いたのを確認して手を叩く。

 

「さてと。長々と時間取っちゃったけど、確認はこれで終わりにするぷり。時間は……うわ結構やばいかも、ちょっとみれぃ先に行くぷり、あとの案内はめが兄ぃお願いするぷり!」

 

「あ、はい……」

 

そう言って慌ただしくみれぃが控室を出ていく。

 

「……案内と言ってもそこまですることはないのですが」

 

「そうなんですね……」




みれぃさんはちょっと強引でもめが姉ぇさんよりは優しくしてくれる方だと思う
まぁ十分強引な気がするけども
ボーカルドール疑惑に関してはあまりにも変わりすぎているため警戒はすべき、ということで
あとSoLaMi♡SMILEの皆さんが対応しないといけない案件結構多い問題。身体を動かすことはらぁらさん、頭を働かせることはみれぃさんに主に負荷がかかるのでらぁら&みれぃの2人がかなり忙しい……あ、そふぃさんは人を纏めたり人を癒したりするのが主です
……これDressing Pafeだったらどこまで変わったんだろ、って思うのと同時にDressing Pafeって戦闘能力的な意味で全員ある程度の能力はある?って思ったり。
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