裏世界の空と表世界の空と   作:星海

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分解前に余談として用意してたのがこのらぁらちゃんのお店側のお話です。
…そういえば、9代目が幼少期のツナさんに会いに来たのってツナさんが何歳の頃だっけ…?もしかしてらぁらちゃん達がこの世界に来た時期と重なる?


Act.15 その頃の店来る!

ヴァリアーの元にらぁらがいる頃。

 

鈴の音と共に店の扉が開く。

 

「いらっしゃい……あら、ハヤトにツナ」

 

ビアンキが出迎えるとそこには獄寺と軽く女装したツナがいた。

 

「うげっ、アネキ!?」

 

「ビアンキ!?ここで何してるの!?」

 

「何って失礼ね、ここで働いてるのよ」

 

「えぇ───!?」

 

「アネキが……?」

 

「ハヤトが言いたいこともツナが言いたいことも分かるけれど……とりあえず聞くわよ、店内飲食かしら?それとも持ち帰り?」

 

「あ、えっと店内で……」

 

「分かったわ。それと……」

 

ビアンキがツナに顔を近づける。

 

「な、何?」

 

「…ツナ、声。外れてるわよ」

 

「あ、う、うん……んんっ、これでいい?」

 

声が少女のものに切り替わったことを確認して頷き、ツナたちを案内する。

 

「ご注文がお決まりになりましたらお呼びください」

 

そう言ってビアンキがカウンターの奥に行ったのを見てからメニューを開く。

 

「……えっと、何にする?獄寺君。」

 

「そう、っすね……無難にペペロンチーノとかで……」

 

「……じゃあ、私はマルゲリータかな…」

 

そう言って顔を見合わせる2人。

 

「……あの、10代目。オレ、正直すっげぇ不安なんすけど」

 

「……うん。それは私も思ってる」

 

とはいえ注文しないと冷やかしにも見えるため、恐る恐る注文する。

 

「おまたせしました、ペペロンチーノとマルゲリータになります。」

 

注文から少ししてペペロンチーノとマルゲリータが運ばれてくる。

 

「ご注文は以上で……あぁ、ごめんなさい。水持ってきてなかったわ。今持ってくるわね。」

 

そう言って伝票を置いてカウンター奥に。

 

ツナと獄寺はというと出された料理を見つめていた。

 

「……えっと、これは……」

 

「だ、大丈夫……なの……?」

 

「変な匂いとか色とか……煙が立ってるとかもしてないっすけど……」

 

恐る恐る口に運ぶツナと獄寺。

 

「ん!?美味しい!?」

 

「……美味ぇ。ポイズンクッキングじゃねぇ……?アネキが作った料理が…?」

 

「で、でもこの前のお寿司の時みたいに遅効性だったり……」

 

「それもそうっすね……警戒は続けておかねぇと」

 

「アナタ達ね……まぁ言いたいことはわかるし、今は私達しかいないからいいけれど……」

 

水の入ったグラスを持ってカウンター奥から出てきたビアンキがため息をつく。

 

「……安心なさい、今回はらぁらのお墨付きよ」

 

「え?」

 

その言葉にツナがビアンキの方を向く。

 

「イタリア料理だけはポイズンクッキングにならないようにらぁらに徹底的に叩き込まれたのよ。…それ以外は知っての通りダメね」

 

「へぇ…うん?」

 

何かが引っかかりツナが首を傾げる。

 

「……ねぇ、ビアンキ?」

 

「何よ」

 

「ビアンキが私の家に最初に持ってきたポイズンクッキングってイタリア料理じゃなかった?」

 

その疑問に納得したように頷くビアンキ。

 

「そうね。イタリア料理でも意図的にポイズンクッキングにしようとすればポイズンクッキングになるわよ。意図的じゃなければイタリア料理はならないわ。」

 

「そう、なんだ……」

 

「あぁ、ちなみに」

 

何か恐ろしいことを言われるのではないかと思い2人が身体をビクリと震わせる。

 

「……そんなに怯えなくてもそれがポイズンクッキングだなんて言わないわよ。」

 

「「ほっ……」」

 

「…実はそれ。らぁらが作るのよりも味は劣ってるのよ。」

 

「えっ」

 

「今は私しかお店にいないけれどね。」

 

その言葉に首を傾げるツナと獄寺。

 

「いねぇって……」

 

「どこに行ったの?」

 

「ヴァリアーのところに行ったわよ。」

 

「んなっ……」

 

「ヴァリアー!?」

 

「声が大きいわよ」

 

そう言われて慌てて口を塞ぐ。

 

「で、でもなんで……!?」

 

「この店にとってはお客様よ。相手がどんな人であろうと、この店の門が開き、商品を注文する限りは。」

 

「……てことはヴァリアーがこの店の商品を注文してったってことか……」

 

「そうなるわね。」

 

「…大丈夫かな」

 

心配そうな表情のツナにビアンキが微笑む。

 

「そふぃやみれぃならともかく、らぁらなら大丈夫よ。あの子、例の件もあって護身術習ってるって話だもの。」

 

「例の件……って、もしかして火曜日のやつのこと?」

 

ビアンキが頷くと同時に獄寺が思い出して口を開く。

 

「そーいやCEDEFから護身術教わってるみたいな話、前に聞いたような…あれって事実だったのか」

 

「CEDEF……って確か父さんの組織だっけ?」

 

「そう…すね。」

 

そういったところで獄寺がふと気づく。

 

「……もしかしてあいつ、オレ達よりも強い…?」

 

「いやいや、そんなまさか……」

 

口ではそう言うが、プリパラ内での戦いを見ているため内心否定しきれないツナであった。

 

なお、ツナも獄寺も怯えてはいたがその日のうちに腹痛や吐き気等に悩まされることはなかったという。

 

「……らぁらって、一体何者……?」

 

「ボンゴレの癒し担当の神アイドルだぞ」

 

「それはもう知ってるよ!そういうことじゃなくてさ…ビアンキのポイズンクッキングを無効化できるって、そんな簡単にできるものなの…?」




ツナさんの女装に関しては次話で。なお、結構可愛いらしく獄寺さんや(今話出てないけど)山本さんの精神を削ってます。
時間の流れとしては

SoLaMi♡SMILEが沢田家に訪問した月曜日(=Act.3 & Act.4)
↓
プリパラに行った火曜日(=Act.5〜Act.12)
↓
女装を始めた水曜日
↓
女装を獄寺君・山本君に見られた木曜日
↓
女装を磨く金曜日
↓
らぁらちゃんのお店に来た土曜日(=Act.13〜Act.15)

って感じでいいんじゃないかな、と
らぁらちゃんがイタリア料理だけは徹底的に叩き込んだ理由は…らぁらちゃんの実家がイタリア料理店なのでその娘として流石に我慢できなかったそうです。料理人、もしくはその娘にとってポイズンクッキングみたいなのは多分怒りの元。
あとらぁらちゃんのお店、飲食スペース自体はかなり狭いです。同時に入れるのが2〜3グループくらい。これは店内飲食ではなく配送販売がメインのお店なのも理由です。
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