裏世界の空と表世界の空と 作:星海
主なキャラ崩壊はこの辺りから強くなっていくかもしれない…
なのでプリパラ好きな人には結構不評かもしれないと思いながら執筆しております
「イガイガモンスター……」
巨体を見あげながらツナが呟く。
「ぷり。さっきから使われていた隔壁もあれに対応するために追加されたものぷりよ。」
そうみれぃが言うとめが兄ぃが頭を押さえる。
「とはいえ、結構被害は甚大でしてね。場所によっては閉園を余儀なくされたところもあります。」
「隔壁だけじゃ対応には足りず……それに対抗するため、今から8年程前にプリパラ内で組織されたのが“駆除隊”。ビアンキとクロームもその一員ぷりね。」
そのみれぃの言葉にツナが2人を見ると2人が苦笑いする。
「全然人足りない……」
「戦闘経験のある女の子ってやっぱり少ないぷりよ……そのくせイガイガモンスターは世界各地に現れるから、みれぃやめが兄ぃ達の大きな悩みの種ぷり」
「私達の世界のイガイガ虫よりもだいぶ凶暴みたいだもんね〜……」
「そこぷりね〜……みれぃ達の世界だと共存を選んでるけど……」
「イガァァァ!!」
その声と共にプリパラの建物を壊す怪物───イガイガモンスター。
「こ、壊してる……」
「あんなふうにだいぶ凶暴ぷりね」
「建物はホログラメーションの一部ですから壊されても大きな問題はありませんが……あれが一般の女の子達に向けられると考えると、わかるでしょう?」
それを想像したツナが頷く。
「だからあれをどうにかするために駆除隊がいるぷり」
「な、なるほど……」
ツナが納得したところでクロームが表情を暗くする。
「……でも、あれをどうにかするのは私達には無理」
「えっ」
クロームの声にツナがクロームの方を見る。
「ボス。イガイガモンスターにも強さのランクがある。私やビアンキがどうにかできるのは中級くらいまで。でも、あのイガイガモンスターは特級。私達じゃ歯が立たない。」
「私達だけで歯が立たない場合はめが姉ぇが物量でどうにかするのだけど、特級はめが姉ぇでもどうにもできないわね。」
「ん。骸様でも無理。」
「んな……!?骸もプリパラに来れるの!?」
「実体化はできないし、幻術の出力も下がるけど、一応……代わる?」
「いやいいよ!骸まで出てきたら混乱すごくなりそうだし……」
そう言ってから重要なことに気づくツナ。
「ていうか、それじゃあどうやって……」
「それは───」
「かしこま───!!!」
説明しようとしたところに突如その声が響き渡る。
「来たぷりね」
「今の声……らぁら?…っていうか、そういえばらぁらは!?」
「今更ぷり?」
呆れたみれぃがある一点を指差す。
「あそこ。隔壁の上ぷり。」
みれぃが指差した隔壁の上に目を向けると、そこに確かに紫色の髪の少女が立っていた。
「イガ?」
「警告!それ以上プリパラの破壊行為は禁止します!」
後ろ姿ではあるが、よく通る大声とよく見覚えのあるその姿はほぼ間違えようもなく、らぁらのものだった。
「それ以上続けるのであれば、駆除隊の名においてあなたを駆除させていただき───」
「イガァッ!!」
「うわぁっ!?」
いきなり攻撃してきたのに対して反応し、しっかりと跳んで避けるらぁら。
「めが兄ぃ、あそこに壁作れるぷり?」
「かしこまりました」
みれぃの指示でらぁらの跳んでいく方向に壁が生成される。
らぁらの方は二度、三度を攻撃を返される中、それをしっかりと避けていく。
「───度重なる警告無視を確認」
めが兄ぃが作った壁に横から足をかけてイガイガモンスターを見据え───
「───攻勢に移ります!!」
その壁を蹴ると同時にイガイガモンスターへ肉薄する。
壁を蹴った際、一瞬だけ
「イッ……!?」
「───やぁっ!!」
何かを振り抜いたと同時にイガイガモンスターの腕が切断される。
「───!!!」
隔壁の上に足をつけたらぁらはというといつの間にか右手に剣を持っていた。
「す、すごい……でも、特級?相手なのに……」
「…ツナさん。特級のイガイガモンスターを相手にできるのは駆除隊の中でもたった一人なんですよ。」
疑問を持ったツナにハルが答える。
「たった一人……?でも、今……」
「そのたった一人が、あのらぁらさんなんです。駆除隊一番隊……その隊長さんなんですよ。」
「んな……!?」
驚くツナにみれぃが肩をすくめる。
「実際、私達SoLaMi♡SMILEが各地を回るのもそれが理由になるぷりね。」
「私も一応戦えるんだけど、3分くらいの時間制限あるから〜…」
「特級は時間がかかりやすいから、必然的にらぁら担当になっちゃうぷりね……」
ちなみにみれぃは全く戦えないからめが兄ぃを介したサポートに徹してるぷり、と少し不満そうに言う。
「イガァ……」
「特級だもん、あれだけだと無理だよね。…
その言葉と共に少し雰囲気が変わる。
「らぁらの雰囲気が変わった……?」
「
「た、魂…?」
困惑するツナに少し困った表情をするみれぃ。
「……うーんと、あの剣の詳しい説明ってめが兄ぃの方が詳しいぷり?あの剣って元々ここにあった剣ぷりよね?」
「そうですね。」
そう言ってからめが兄ぃが微妙な表情をする。
「とはいえ私も詳しく分かっているわけではありませんが……それでもよろしければご説明致します。」
「お、お願いします!」
「かしこまりました。」
話している間にも戦況は進んでおり、建物や隔壁が壊されらぁらとイガイガモンスターの体格差がはっきりと分かるようになっていた。
「らぁらさんが今持っているあの剣は、いつからかこのプリパラ……今ちょうど私共のいる噴水広場、その噴水の真ん中に突き刺さっていた剣なんです。」
「いつからか…?」
「えぇ、少なくともSoLaMi♡SMILEの皆さまが来るよりも前から。あの剣は誰にも抜くことができず、ずっと刺さっていたのですが……」
イガイガモンスターを翻弄しながらも少しずつ攻撃を加えていくらぁらを見つめる。
「10年前、このプリパラでイガイガモンスターが現れた際。その際にらぁらさんが突如あの剣を引き抜いてイガイガモンスターに立ち向かったのです。」
「んな……」
驚いているツナにみれぃとそふぃが苦笑いする。
「あれにはみれぃ達もびっくりしたぷりね……」
「だよね~…らぁらの話では逃げている時に声が聞こえた、って言ってたけど〜…」
「みれぃ達にはよくわからない話だったぷりね。」
「システム側で調べてもよくわかりませんでしたからね。」
「らぁらの言葉をそのまま信じるなら、剣に刻まれた魂がらぁらに語りかけてきてイガイガモンスターに向かわせた、ってことらしいぷり。」
「はぁ……」
話をしている間にらぁらは跳び上がっており───
「そして、刻まれた魂の人物こそがらぁらさんを駆除隊一番隊隊長としている要因でもあり、あの剣の本当の持ち主───」
「やぁぁぁぁぁ!!」
イガイガモンスターの頭に左手の盾を叩きつける。
「イガァァァァ!!」
「名を“ラァラ・ラァーサー”。魂の原型をらぁらさんと同じくする異世界の勇者。
いつ未来編に行けるだろう、と思っている現在