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静かだ。
心地いい。
自分がまるで一本の線になったようだ。
「!!」
何の感情も、何の思考も、何もない”無”。
自分という名の線がやがて放物線へと変わって行く。
「!!!」
なんて素晴らしいんだろう。
なんて美しいんだろう。
「!!!!」
だからもう、放っておいて。
私を線から戻そうとしないで。
私を・・・・抱きしめないで。
その、ぬくもりが、私を、呼び戻すから。
「オミヨさん!」
「オミヨさん!お願い!起きてくださいまし!」
美生は我妻の胸の中で目を覚ました。
口の周りは濡れており、人工呼吸の跡がうかがえた。
「・・・・うん、あ。」
美生は僅かな虚無ともいえる僅かな意識の中で泣いて自分を抱く我妻の頭をゆっくり撫でた。
「オミヨさん!よかった、本当によかった、間に合いましたわ。ああそうですわ、水筒の水を・・・水をゆっくり、飲んで、さあ」
水を僅かでも飲んだおかげか弱った脳が徐々に活性化してくる。
「・・・ここは?」
「研究室の地下、ケージ室ですわ・・・あなたがあの時閉じ込められてからもう二週間以上経ちますのよ。
部屋に入ったとたん異臭が漂っていた時はもうだめだと思いましたわ・・・」
「うう、あああ」
しかし、美生は連日の飢餓状態のためまともに身体を動かすことも出来なかった。
「美生さん、私ここに来たのは理由が有りますの。もちろん一つはあなたをここから助け出す為ですわ。
それと、わたくしあの時オミヨさんに言えなかったことをどうしても伝えたかったのです」
それを聞いて美生は暗がりの中ぼんやりとした輪郭しか見えない我妻の顔を霞んだ目で覗き込んだ。
少し涙が流れていることが解った。
「私、自分の事ばかりで貴方の事、解ってあげられなかった・・・解ろうとしなかった・・・本当にごめんなさい」
そういってより強く美生を抱きしめる。
美生はもう遠い日に忘れてしまったそのやさしく暖かなぬくもりを受け、安らぎを得た。
我妻は抱擁を終え、顔を上げるとこの先の事を考えた。
「でも、どうしましょう。今外に出ると加古さん達の追手に襲われてしまいますわ。何かいい手は・・・・」
美生を抱き、思案する我妻であったがそのときふと耳に僅かな振動音が聞こえた。
「な、なんですの?!じ、地震なの?」
次第に音は大きくなり、ドーンという音と共に激しく全体が横揺れし、建物や周りの物から激しい軋み音が聞こえてきた。
「いやぁあぁぁぁぁぁぁぁ!」
二人闇の中、抱きしめ合い叫び声を上げながら必死に叫んだ。
「どうしてですの?!どうして私達だけこんな目に?!私達は・・・生きることすら許されないの?!・・・畜生、畜生ですわ!」
我妻は闇の中叫んだ。喉が裂けるほど。
自己を、運命を、境遇を。全てに。
激しく揺れる世界の中で、その闇の中の渦で叫んだ。
美生はそんな我妻を見て、只その手を強く握りしめていた。
闇の渦にいるちっぽけな二人、そんな二人を神は見放し、仏は見棄てた。
だが、しかし――――天だけは二人を救い上げた。
「お、収まった?」
泣きながら天を仰ぎ見て祈っていた二人。地震が収まり、一応の安堵を得る。
気付けば周りは地震の為、檻や備品が崩れており物が散乱していた。
そこに、崩れかけた棚の奥にここに来るときに見たであろう意外な物を我妻が発見する。
「あれ、は・・・赤電話?なぜここに」
我妻は美生を脇に控えさせ、立ち上がると赤電話の所まで物が散乱する中必死にたどり着いた。
「これは、まさか・・・」
何かを直感で感じた我妻はメモを取り出し、ここに来るときに使った番号をダイアルする。
だが電話は何の反応も示さなかった。
「違うの・・・?でもこれは明らかに隠し扉を出すときの電話のはず」
そう言って、一旦受話器置いた途端。
ジリリリリリリリリリン!ジリリリリリリリリリン!
「ひっ!な、なんですの、電話?」
急なベル音に我妻は身は震えあがったが、直ぐに気を取り直して恐る恐る受話器をあげる。
「も、もしもし?」
「――――――――――。」
「え、今なんとおっしゃったの?!」
そう言った次の瞬間。
正面の壁が軋みを上げ、自動ドアのように左右にゆっくり裂けた。
そして、ケージ室一面は眩いばかりの黄金光に包まれる。
「み、見て、御覧になってオミヨさん・・・いえ、美生さん!これが、本当の・・・」
開かれた扉の先、半球状の11~12メートルほどのスペースに溢れんばかりの
金塊、金塊、米ドル紙幣を始め様々な外国紙幣、化粧箱に奇麗に敷き詰められた星の様な宝石類。
二人は現実離れした目の前の光景にただ打ちのめされていた。
「こんなもの・・・数百億円ではききませんわ・・・・」
我妻は身震いを起こしながらただ愕然としていた。
「あがつまさん・・・・あれを・・・手に・・・」
美生は目を凝らして奥を見据え、我妻の胸の中で震えながらそこを指をさした。
「あれ、あれが欲しいのですか?もしかして、美生さんが私達を襲ってまでやり遂げようとしたものなの?」
二人は眩い黄金の光に照らされながら奥の金塊のまた更に奥の中央に位置する小さな棚へとゆっくり、ゆっくりと足を進める。
そして彼女達が手を伸ばし掴んだものは金や宝石ではなく、その中央で一際異彩を放っていた一本の磁気テープだった。
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memory check・・・・・・100
main device check・・・・・・100
u/i open check.///
system yabatanien ver 1.40*
command ? *********//
password ? **************//
pin code ? ****//
Reading from external storage・・・・・100
Setup Complete.
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"********weapons" research information (1982~20**)
This data falls under category level 6.
Be sure to comply with the following items.
本データはカテゴリーレベル6に該当します。
以下の項目を必ず順守してください。
1.The device must be standalone. 端末がスタンドアローン型であること。
2.Not connected to any network. いかなるネットワークにも接続してない事。
Please select a target category.
対象カテゴリーを選択してください。
1.group A = atomic
2.group B = bionic
3.group C = chemical
[ Important notice ] 重要注意事項
If this data is taken out of the country for any reason,
the person concerned will be subject to punishment
for the crime of inviting sickness abroad.
本データをいかなる理由問わず国外に持ち出した場合、当該人は外患誘致罪の処罰の対象とする