我こそは十四番隊隊長(自称)   作:かなりゆっくりめ

35 / 35
戸川古男(とがわ ふるお) / キング・ドアリバー
空座高校1年3組担任・英語教師。ドン・観音寺の除霊番組に大興奮。観音寺が地縛霊を刺激して虚化させかけた瞬間、どこからともなく特撮ヒーロー風のBGMと共に「光輝纏いし暗黒よりの正義の悪辣なる死神・キング・ドアリバー」として派手に乱入する。

戸川梢綾(とがわ しゃおりー) / 砕蜂(ソイフォン)
空座高校体育教師。二番隊隊長・隠密機動総司令官。古男の妻。古男の痛快な(痛々しい)名乗りを「カッコいい!」と全力で全肯定する重度の惚気モード。

黒崎一護(くろさき いちご)
空座高校1年・死神代行。織姫とルキアの謎の距離感バトルに巻き込まれつつ、古男の渋滞しすぎた属性てんこ盛り名乗りに鋭いツッコミを入れる。

朽木ルキア(くちき るきあ)
十三番隊隊士。一護の腕に自然と密着し、織姫の奇行を誘発する。観音寺の危険な除霊に即座に危機感を抱く。

井上織姫(いのうえ おりひめ)
一護のクラスメイト。ルキアと一護の密着に激しく動揺し、「殿方の四十メートル以内は立ち入り禁止」という謎理論を展開した挙句、パンへの愛を口実に一護の手を握りしめる。

有沢たつき(ありさわ たつき)
空手部。古男のスカート覗き(見切り)にキレて蹴りを繰り出すも、シャオ先生から「破廉恥」と怒鳴られて頭を抱える。

ドン・観音寺(どん・かんおんじ)
超人気番組『ぶら霊』のカリスマ霊能者。悪気はないが、霊の胸の孔をステッキで突いて虚化を早めてしまう。

地縛霊
廃病院に居座っていた上等な地縛霊。観音寺に胸の因果の鎖をグリグリと突かれて悶絶する。


光輝と暗黒のキング・ドアリバー

光四郎が現代日本では何の効力も持たない朽木家の権威を全力で振りかざした結果、一行は廃病院前の最前列を確保していた。

 

もっとも、昼過ぎから並んでいた観客たちからは露骨に睨まれているので、特等席というより針の筵に近い。

 

「それにしても………どいつもこいつも、ぞろぞろと集まりやがって……」

 

「面白いのだから良いではないか。現世の祭ごとのようなものだ」

 

そう言いながらルキアは一護の右腕へ自分の腕を絡め、肩が触れるほど近くへ寄った。

偽装婚約を続ける以上、この程度の距離感はむしろ自然なのだろう。

 

理屈の上では。

 

「く、朽木さん……! く、黒崎くんに、ち、近すぎるよ……!?」

 

その理屈をまったく知る由もない織姫は、二人を見つめながら既に目をぐるぐる回していた。

 

「む? そうか? これくらいが自然であろう」

 

「そ………その……! 年頃のおなごが、殿方の『四十メートル以内』に近づくのは、はしたないんだよっ!? 法律で決まってるの!!」

 

「………いくらなんでも遠すぎではないか? 四十メートルも離れたら、同じ教室で授業すら受けられんぞ……」

 

「…………織姫、それだとあたし達もここにはいられないんだけど」

 

制定から数秒で、たつきによって重大な欠陥を指摘された。

 

「ううん! たつきちゃんは大丈夫! 私、たつきちゃんは男らしくてカッコいいと思ってるから、黒崎くんにいくら触ってもセーフ! 私は…………。うん! 私はパンが好きだから大丈夫!!」

 

何をどう考えればパンが男女交際に関する免罪符になるのかは不明だが、少なくとも織姫の中では法的問題がすべて解決したらしく、そのまま一護の左手を握った。

 

「お、おい井上!? なんで手を……!?」

 

「なんでそこに繋がるんだよ!!」

 

結果として、一護は右腕にルキア、左手に織姫という、事情を知らない男子高校生が見れば羨望で歯ぎしりしかねない状態になった。

 

本人にはそんな余裕などなかったが。

 

「クックック………たつきは女子としての魅力がなく男みたいだと、親友から太鼓判を押されたわけだな――おっと!!」

 

鼻先をたつきの上段後ろ回し蹴りが掠めた。かなり本気だったが、相手が普通の教師ではないので何事もなかったように避けられてしまう。

 

「チッ、かわすなよ!!」

 

「カーカッカッカッ!! かわさねば我が美麗なる顔面に当たるではないか! ふむ………白のコットンか。貴様のガサツさに似合わず、実に可愛らしい下着ではないか」

 

「当てたいから蹴ってんだよコラァァッ!!」

 

そこへ夫を庇うでもなく、蹴ったたつきを叱るでもなく、まったく別方向から梢綾が参戦した。

 

「な………有沢!! 当てたいなどと、年頃の娘がなんと破廉恥なことを口にするのだ!! 古男に胸や体を当てて良いのは、正妻である私だけだぞッッ!!」

 

「誰も胸当てたいなんて言ってねえよ!! この脳内ピンク新婚教師がァァァッッ!!!!」

 

新婚旅行から帰ってきたことで多少は落ち着くかと思われたが、むしろ悪化していた。

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

「おい、始まったぞ……!」

 

一護に言われて全員がようやく本来の目的を思い出した頃、廃病院の玄関前へスポットライトが集まり、派手なマントを纏った男がステッキを掲げて現れた。

 

「ごきげんよう!! 今宵も全国の可愛いベイビー達に、スピリッツの囁きをお聞かせするぜええええ!!」

 

「「「うおおおおおおおおっっ!!!!」」」

 

人気は本物だった。

遊子まで歓声を上げているので、一護としては余計に帰れない。

 

「どうですか、観音寺さん! 今回の廃病院というロケーションは……!」

 

「フゥゥーッ……! とんでもないスピリッツのスメルがするぜえ! こいつはまさに――!!」

 

ここから先は全国の視聴者まで知っている。

 

「「「スメルズ・ライク・バッド・スピリットォォォッ!!!!」」」

 

「ボハハハハハハ!!!!」

 

「ボハハハハハハ!!!!」

 

「ボハハハハハハ!!!!」

 

ドン・観音寺、古男、梢綾。

 

本来なら同じ括弧に入ることすらない三人の波長が完全に一致した。

三界は広い。広いからといって、何でも出会わせていいわけではない。

 

「…………………………」

 

一護はもう帰りたかった。

 

「しかし……こんなところに本当に霊なんているのか? これだけ死神が揃って現世にいるなら、とっくに魂葬していなくなってそうなもんだが……」

 

「何を言うのだ、一護よ。俺はこの空座町に来てから、ただの一度も魂葬などという地味な作業はやっておらんぞ」

 

「そう言えば……私も隊長になってからというもの、一度も魂葬の儀はやっていないな……」

 

「……わ、私も、現世に来てからは日々の報告と一護の指導で手一杯で、魂葬はほとんど……」

 

死神代行を含めればこの場には死神関係者が何人もいるのだが、通常業務を最も真面目にこなしているのが高校一年生のアルバイトだと判明した。

 

「そうか…………。この街で真面目に仕事をしてるの、代行の俺だけなんだな…………」

 

護廷十三隊の人事制度について、一護は少し不安になった。

 

「まあ案ずるな。こんな廃墟に巣食っているのは大半が『地縛霊』だ。生きた人間が間近に踏み入るまでは、土地そのものと同化して眠っている。簡単には見つから――」

 

「ああん!? 俺の病院を土足で荒らそうってのかァ!? おおん!?」

 

古男の解説は最後まで続かなかった。

非常に元気な地縛霊が、非常に分かりやすく出てきたからである。

 

「ずいぶんと上等で分かりやすい地縛霊が出てきたじゃねえかおい」

 

「む…………なるほど。あの観音寺という男、ただの道化かと思ったが、霊が視えてはいるようだな」

 

「わかるの、シャオ先生!?」

 

「当然だ。霊力の多寡など、相手を見れば一目瞭然だ」

 

「ええ~~~~っ!! シャオ先生って、体育の先生なのに霊能力者だったの!?」

 

「む……………あ、ああ……」

 

体育教師であり、死神であり、二番隊隊長であり、隠密機動総司令でもある。

 

どこから説明しても話が長くなるので、霊能力者ということにしてしまうのが一番簡単だった。

 

「クックック!! 蜂の子は我が肉体と魂を結びし契りにより、我が眷属となったのだ!! 我が眷属たる者の曇りなき暗黒眼は、森羅万象の霊体を見通すのだ!! カーカッカッカッ!!」

 

簡単に済ませる気がない男が一人いた。

 

「……なあ一護。戸川先生がなんでドン・観音寺のこと好きなのか、理解できたわ」

 

「そうだな………電波の波長が一致してやがるんだろ」

 

死神の事情を何一つ知らないたつきだったが、この分析は完璧だ。

 

「まあ……あの地縛霊の『因果の鎖』の侵食具合を見る限り、虚になるまではあと半年以上はかかるだろう。ロケが終わった後で、一護が魂葬すれば問題あるまい」

 

ルキアの判断に問題はなかった。

問題があったのは、専門知識を持たないまま霊だけは見えてしまうドン・観音寺の方だった。

 

「フッ……! 迷える哀しき子羊よ……我が魂の光で、今すぐ成仏させてやるぜええええッッ!!」

 

『ゴスッッッ!!!!』

 

「ギャアアアアアアアッッ!!? 痛えええええっ!? 何すんだテメエエエエッ!!」

 

どう聞いても成仏している声ではない。

ところが観音寺には手応えがあったらしく、因果の鎖の根元へ突っ込んだステッキをさらにぐりぐりと押し込み始めた。

 

最悪である。

 

「いかん!! あれでは成仏どころか、因果の鎖を抉り取って『虚化』を強制的に早めるだけだ……!!」

 

「あのオッサン、何やってんだァァッ!!」

 

霊は見える。善意もある。

 

正しい除霊方法だけ知らない。

かなり危険な組み合わせだった。

 

「くっ……! 古男、止めるぞ……って、古男!? 古男はどこへ行った!?」

 

いなかった。そこで一護には次に何が起こるのかだいたい分かった。

嫌な意味で。

 

そして、その予感に応えるように廃病院が七色に染まった。

なぜ廃病院が七色になるのかは考えてはいけない。

 

さらに誰も頼んでいない壮大なブラスバンドが夜空へ鳴り響いた。

 

『ジャジャジャジャーン♪ デケデケデケデケ……ジャンッ!!』

 

音の正体だけなら一護にも分かる。魁湛である。

 

「――待ていッッッ!!!!」

 

廃病院の給水塔、その最も高い場所に仮面の男が立っていた。

 

もちろん古男である。

 

いつ登ったのか、七色のサーチライトをどこへ仕込んでいたのか、ブラスバンドの演奏者はどこにいるのか、そのすべてを追及してはいけない。

 

魁湛である。

 

「闇を裂き、悪を裂き、正義に向かう心………! 人、それを『闘志』というッッッ!!!!」

 

「か………カッコいい……ッッ!! 抱いて古男……ッ!!」

 

妻には大好評だった。

 

「え………………何あれ……」

 

たつきには全く刺さらなかった。

 

「……はあ…………また始まったよあの人の発作……」

 

一護には既に持病として認識されていた。

 

「ゆ……ユーは一体、誰だァァッ!?」

 

もっともな質問だった。

 

「貴様に名乗る名などないッッ!! ……とわあーーーーーッッ!!!!」

 

普通に降りれば済む高さなのに、古男はわざわざ三回転半して飛び降りたうえ、『ピロリロリロリロ―――ドシャァァァンッ!!』という無駄に派手な効果音まで伴って着地した。

 

誰も頼んでいない。

本人だけは満足そうだった。

 

「光輝纏いし暗黒よりの正義の悪辣なる死神!!! ――『キング・ドアリバー』参上ッッッ!!!!」

 

先ほど「名乗る名などない」と宣言したばかりである。

 

「全力で名乗るのかよォォォッ!! しかも『光輝』で『暗黒』で『正義』で『悪辣』って属性が渋滞しすぎて意味不明なんだよコラァァッッ!!!!」

 

一護の指摘は全面的に正しい。

ただし、キング・ドアリバーには正論が効かない。

 

「火よ! 水よ! 風よ! 大地よ! 我に大自然の力を与え給え!! ……ドン・観音寺よ!! その除霊、我を倒してからにするんだな!!」

 

「な、なんだとおおおおッ!!? ショーの邪魔をする気かニューカマー!!?」

 

本来なら番組スタッフが乱入者を取り押さえるべき場面だったが、突然現れた男の照明も音響も本番組より豪華だったため、「聞かされていない特別ゲストなのではないか」という空気がスタッフ側にまで広がり始めていた。

 

魁湛の演出力は、放送現場の判断能力まで狂わせるらしい。

 

「はあああああっっ!! いでよ――我が魂の半身、『魁湛』ッッッ!!!!」

 

今度は神々しいパイプオルガンまで鳴り始め、上空から眩い光の柱が古男へ降り注いだ。つい先ほどまで流れていたブラスバンドがどこへ消えたのかは、やはり考えてはいけない。

 

『シュパァァァァンッッ!!!!』

 

そして、ついにキング・ドアリバーの武器が降臨した。豪華絢爛な装飾に、目が痛くなるほどの光、神々しい音楽まで伴っているため、見た目だけなら古代の神器でも現れたような有様だったが、武器として最も重要そうな刀身だけが存在せず、古男の手に収まっているのは豪華な刀の柄だけだった。

 

それでもキング・ドアリバーは一切の疑問を抱かず、伝説の聖剣でも手にしたかのように堂々と掲げた。

 

「「刀身がねえええええええええっっっ!!!???」」




殿方の四十メートル以内立ち入り禁止
一護とルキアの密着にパニックを起こした井上織姫が、その場の勢いだけで捏造した謎の法律(マナー)。なお、本人は「パンが好きだから」というさらに意味不明な免罪符を使って一護の手を握った。

キング・ドアリバー(King Door-River)
戸川古男(戸=Door、川=River)が名乗った久しぶりに登場したヴィランネーム。「光輝纏いし暗黒よりの正義の悪辣なる死神」という、光と闇、善と悪の属性が完全に衝突して大渋滞を起こしている。

闘志の口上
「人それを闘志という!」という、かつての某変形ロボットアニメの主人公(ロム・ストール)を完全にオマージュした古男の決め台詞。なお、妻である砕蜂にはクリティカルヒットして大興奮させた。

因果の鎖の破壊(強制虚化)
霊の胸から伸びる鎖を物理的に抉り広げる行為。観音寺は成仏のためのアプローチだと完全に誤解しているが、実際は霊を苦痛で発狂させ、数ヶ月かかる虚への堕落を一瞬で引き起こす極めて危険な自殺行為である。

魁湛(柄だけ形態)
古男が召喚した斬魄刀の姿。刀身が存在せず、柄と鍔だけが虚空から降臨した。刀身がない理由は謎に包まれているが、本人は至って真面目に最強の武器として構えている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ハグキ転生(作者:増えるヤバイ奴)(原作:ワンパンマン)

ワンパンマンに登場する怪人、ハグキになっちゃった転生者が生き抜こうと頑張る話。▼ONE版、村田版ともに最新話までのネタバレを含みます。▼原作既読推奨です。


総合評価:2276/評価:8.27/連載:15話/更新日時:2026年08月16日(日) 15:05 小説情報

スリザリンの凡人、なぜか闇の帝王候補扱いされる(作者:ノア)(原作:ハリー・ポッター)

ノア・セルウィンは、スリザリンに入る予定の純血少年である。▼野心はない。▼度胸もない。▼特別な才能も、今のところ特にない。▼あるのは、面倒事を避けるための少しばかりの言葉選びと、最初に小さく嫌だと言わないと後でもっと面倒になる、という妙に現実的な処世術だけだった。▼だが、魔法界は面倒だった。▼血筋。▼家名。▼寮の派閥。▼有名人。▼闇魔術。▼そして、見捨てるに…


総合評価:2366/評価:8.34/連載:5話/更新日時:2026年06月13日(土) 07:10 小説情報

氷叢家の種馬(ガチ)(作者:のりしー)(原作:僕のヒーローアカデミア)

氷叢零至(ひむられいじ)▼落ち目の氷叢一族に産まれてしまった鬼子。▼現役No.2ヒーローであるエンデヴァーの炎系個性に対抗しうる程の才を持ち産まれ……故にその個性は『コキュートス』と名付けられた。周囲の希望の願いと共に。▼ ▼しかし……▼幼き頃は神童で、育てば秀才……成人後はただのクズ。▼『あの』雄英高校に華麗なる推薦合格ゴールをブチかました後、この男は才を…


総合評価:3540/評価:7.79/連載:25話/更新日時:2026年08月20日(木) 20:11 小説情報

伏黒宿儺に「そろそろ狩るか…♠︎」する転生者(作者:羂索は踊り狂って死ぬ♠︎)(原作:呪術廻戦)

▼ 呪術廻戦を知らない転生者が伏黒宿儺相手に「そろそろ狩るか…♠︎」するだけの話。▼タグは随時追加


総合評価:5467/評価:7.33/連載:7話/更新日時:2026年08月06日(木) 18:19 小説情報

転生したのに念能力が使えない男(作者:ゴリラ廻戦)(原作:HUNTER×HUNTER)

ざけんなや オーラが無いんじゃ ドブカスが▼


総合評価:4907/評価:7.01/連載:4話/更新日時:2026年08月19日(水) 14:43 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>