我こそは十四番隊隊長(自称) 作:かなりゆっくりめ
十一番隊十席。石田・織姫との戦闘中だが、本人の関心は時として戦闘とは別方向へ飛ぶ。
井上織姫
一護救出を目指す現世組。染華とはすでに互いを「化け物」扱いする程度には理解を深めている。
朽木ルキア
一護の婚約者を自称する救出組の中心人物。戦闘能力とは別の分野に、思わぬ弱点を抱えている。
石田雨竜
織姫とともに染華と交戦中。今回、戦闘以外の理由でも苦労する。
白鷹光四郎
染華を守るため同行した。長年の想いとは無関係なところで災難に遭いやすい。
「この変態さんッッ!!」
変態ですって? 私が?
人の首を斬り落とした件なら、まだ分かる。自分でも少しやりすぎたかなとは思っているもの。けれど、服を切ったのは血刃を避けなかったそっちの責任でしょうが!!
「何言ってるのよ、この小娘は……! 違うわよ!!」
じろじろ見ないでよ。こっちはまだ掌も左肩も痛いの。
人の全身を品定めしている暇があるなら、まずその胸を隠しなさい。
「…………なるほど……分かりました。貴女、自分の体に自信がないんだ!」
は?
「だから私の若くてピチピチな体ばっかり狙って、服を破くんだ!!」
……痛い。手より腹が立つ方が痛い。若ければ何を言っても許されると思っているのね。私だって若い頃はそう思っていたけど、言われる側になると全然許せないわ。
「何だとォォッ、このクソガキがァァッッ!!!! 若い頃には流魂街中の男どもをことごとく悩殺して狂わせてきた、この私の黄金プロポーションを愚弄する気ィィッ!?」
事実です。多少の誇張はありますが、おおむね事実です。三割くらいは私を見ていただけかもしれないけれど、七割も残れば十分でしょう。
「はん! アンタこそ自分の体に自信がないから、布が少しくらい破れた程度で必死に隠してモジモジしてるんでしょうが!? 本物の自信と色気があればね、全裸になったって堂々としていられるはずよ!! 私はいつだって大丈夫だけどねッッ!!?」
「ふふふ……そんなエッチな格好をいつもしてるんですか? いい歳したおばさんが若作りして頑張っちゃって……可哀想……ふふっ」
誰がおばさんよ。
よろしい。後で謝っても遅いんだからね!!
「おのれェェッ!! ならば目に焼き付けて後悔し晒せッ!! この極上の完熟ボディをォォッッ!!!!」
帯を引きちぎり、裂けた死覇装を肩から落とす。裸を風へ晒してやると、光四郎君の刀が石畳へ転がった。
「せ…………染華さ……ま、眩し……ぐほッッッッ!!!!」
鼻血!?
そんな勢いで噴くものなの!? 嬉しいけど今は止血している暇がないわよ!!
「私だって負けないもんッッ!!!!」
待ちなさい。
何に対抗しているの。
残っていた布を自分で掴み、そのまま左右へ引き裂いた。裸身が日差しの下へ飛び出す。傷一つない肌も、私より明らかに大きな胸も、恥じらう素振りさえなく堂々と見せつけてきた。
……若さって腹が立つわね。
「い、井上さ…………あまりに破廉恥……ぐふッッッッ!!!!」
眼鏡の男まで倒れた。
刀も弓も、最初から要らなかったんじゃない? さっきまで必死に戦っていた私へ、誰か謝ってくださらない?
「な……なんて役に立たない男どもなの……!! 女の裸を少し見ただけで、揃いも揃って鼻血を噴いて気絶するんじゃないわよッ!!」
「あれ? 石田くん……どうしたの?? 起きて起きてー! おーい、おーい!!」
ちょっと待って。
抱き起こすのはいいけど、その抱き方は駄目でしょう。顔が完全に胸の谷間へ埋まっている。あれでは目を覚ますどころか、息まで止まる。
……負けていられない。
「ま………負けないわよ、小娘なんかに……!! 光四郎君ッ!! 大丈夫!? しっかりしてぇん♡」
太腿を絡め、胸で頬を挟み、耳元へ息を吹きかけてみる。どう? こっちは包容力で勝負よ。熟した女には熟した女の戦い方があるの。
「ぐっ…………………ぐはあああああッッッッ!!!!」
あら。二人とも余計に血を噴いた。
皆さん、審査員が二人とも起きません。これでは勝者を決められませんので、ひとまず私の優勝でよろしいかしら。
「き、貴様ら二人とも、一体何をしておるのだァァッッ!!!! 白昼堂々と、なんと破廉恥極まりないッッ!!!!」
ルキアちゃん、いたのね。
そんなに怒らなくても。……あら、胸元。
織姫ちゃんと同時に、そこへ目が吸い寄せられた。
「………………ふっ」
いけない。声に出ちゃった。
「な………何のつもりだ、その哀れむような薄ら笑いはッッ!!!!」
「いや………ねえ?」
あら、織姫ちゃんも頷いてる。気が合うじゃない。
「朽木さん……男っていうのはね。おっぱいが大大大好きな生き物なんだよって、現世で知らないおじさんが教えてくれたよ?」
そのおじさんとは二度と会わない方がいいわね。
教えている内容はおおむね正しいけれど、見知らぬ女に話しかけて授ける知識ではない。
「な………っ!? い、一護は……あやつはそんな下品なこと、一度たりとも口にしたことはないぞ……!!」
「でも朽木さん……黒崎くんと現世でずっと同じ部屋、同じベッドで一緒に寝てたのに……一度も手を出されてないんだもんね? 私なら……毎晩襲われちゃって大変だったかも。えへへ……♡」
あら。
それは聞き捨てならないわね。もう少し詳しく聞かせてちょうだい。任務中? ええ、聞き込みも立派な任務でしょう。
「そうよねぇ〜〜! 年頃の好きな男と毎晩ぴったりくっついて寝ていて、一度も襲われないなんて……単純に女として見られてないか、好かれてない証拠じゃないかしらぁ?」
「そ、そんな………ことはないッ!! そんなことは断じてないッッ!! 一護をこの手で無事に助け出したら、晴れてあやつと……あの夜の『続き』を致す約束を……むぐっ!!」
あの夜の続き?
笑顔から光が消えた。全裸で仁王立ちしているのに、急に怖い。裸身より背後の黒い何かの方が目立っている。せっかくのデカメロンが完全に負けているわ。
「朽木さん? 黒崎くんと……『何』をしたの……!? キス?? それとも……その先までヤッちゃったのッッ!!??」
「わ、私は一護の婚約者なのだぞ!! キスの一つや二つ……た、大したことではないではないか!! 井上だって現世で見ていたはずだッ!!」
「……ほっぺにチュッてしただけでしょ」
「ええーーーッッ!!?? ルキアちゃん、ほっぺにチュ〜しただけで『キスした』って数えちゃってるのォォッッ!!?? うぶーーーっ!! 超絶おぼこ娘じゃないのォォッッ!!!!」
腹が痛い。笑いすぎて、さっき繋いだ左腕まで痛い。
あんなに思わせぶりに言うから、こっちまで期待したじゃない。続きが気になるお話の第一話で、まだ挨拶も終わっていなかった気分よ。
「な、何だというのだッ!! それ以外にキスの何があるというのだッッ!!」
……本気?
「大人のキスってものはねぇ……唇と唇を直接重ね合わせて、お互いの舌を絡めるものよ」
ふふ、真っ赤。ちょっと顔を近づけてみようかしら。
「ひゃあああッッ!! ち、近い!! 近いぞ緋山十席ッッ!!」
後ろへ飛び退く速さは大したものね。薫子ちゃんとの戦いでも、それくらい必死に避ければよかったのに。
「ほらね! ルキアちゃん、やっぱり舌を入れるキスなんて一度もしたことないじゃないの!!」
「私はね……私の初めてのディープキスは、黒崎くんのためにずーーーっと大切にとっておいてあげてるんだもん!!」
「………………な、なんという淫靡で深淵なる世界なのだ……。……で、でも……これで、あやつと私の間に子供ができるのだな…………」
………………。
光四郎君。起きて。この家の教育について、聞きたいことが山ほどあるわ。
「まさかのそこからなのォォッッ!?!? 子供ができる仕組みすら知らないの!? ……ねえ、ルキアちゃん。そもそも男の人の裸を、見たことはあるの?」
「私を馬鹿にするなッ!! 流魂街の戌吊にいた頃、川で水浴びをしていた恋次の裸なら何度も見たことがあるッ!!」
「じゃあ朽木さん……男の人の、その……あそこにある硬くて太いアレをね、女の人のここに入れて……」
さっきまで全裸を誇示していたくせに、この説明では頬を赤くしている。恥じらう順番が逆じゃないかしら。
「な………何と破廉恥なァァァッッ!!!! そ、そんな恐ろしいものを……一護も持っておるというのかッッ!!??」
「当然でしょうが! 男なら誰だって持ってるわよ」
恋次君の方を心配してあげて。さっきから勝手に裸を教材にされているのよ、あの人。
「でもね、噂によると……女の人の『初めて』の時は、すっごく痛いんだって……」
「い、痛いのかッッ!? なぜだ!? なぜ愛し合っているのに、痛い思いをせねばならんのだッッ!!??」
そこは私も気になるところよ。痛いと聞いて喜んで飛びつくのは、うちの刀くらいですからね。
「これだから初心なおぼこ娘は困るわねぇ。痛いのは最初だけよ。慣れてくるとねぇ……すっっっっっごく気持ちいいのよ?」
「えっ!? 染華さん……経験あるんですか!?」
何を驚いているの。私をいくつだと思ってるのよ。
「当たり前でしょうがッ!! 私には息子がいるのよ!? 経験ゼロで子供が産めるわけないでしょ! 私の旦那は夜の腰使いがものすごく上手くてねぇ……ああん、今思い出しても……じっとり濡れてきちゃうわぁ……♡」
「はわぁ……黒崎くんは……やっぱり経験あるのかなぁ……?」
「うむ……。学校でも滅法モテるあやつのことだ。経験の一つや二つ、すでにあるに決まっておるだろう……」
さて。
帰ったら何と報告すればいいのかしら。旅禍との交渉は順調、ただし内容はとても書けません。……これ、私が始末書を書かされる流れじゃない?
■ ルキアと一護の婚約
朽木家と一護の関係から生じた婚約関係。
当初は形式的な側面も強かったが、現在のルキア本人は一護を明確に異性として意識している。
■ 染華の自己評価
染華は戦闘については極端に消極的だが、容姿、とりわけ若い頃からの自身の魅力についてはかなり高い自己評価を持つ。
恋愛面での自己評価が低いこととは別問題であり、「自分は美人だが、今さら男から本気で愛されるとは思っていない」という少々複雑な認識になっている。
■ 光四郎と染華
光四郎は長年にわたり染華へ好意を示し続けている。
一方の染華は、光四郎の言動を友情や親切として処理する癖が染みついており、かなり直接的な言葉であっても恋愛感情として認識し損ねることがある。
今後の展開について、尸魂界編のあとは
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すぐ破面編がいい
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バウント編とかも見たい