起きたら超絶美少女が嫁になっていた件 作:理 想 な ん か ね ぇ よ
作者の癖を盛り込みました、エミュが下手ですがどうぞ
沈んでいく
深い
深い
水底に…
ああ、記憶を失うってこういう感覚なのか…
………俺は、誰だっけ?…夢は…大切な人は……
……何も思い出せない…意識も、消えていく
ざぶり、そう音を立てて誰かが入ってくる
白い羽根の誰かが語りかけてくる
「帰ろう?■■、私待ってるから」
最後の力を、気力をふりしぼって、手を伸ばした
−−−−−−
★
起きる
ピッピッピと規則的に電子音が鳴り響く音、消毒液の匂い、半分だけ暗い視界
暗がりから明かりのある所に出た時のように視界がまだ点滅する
頭が痛む、
寝起きの様に思考がまとまらない
思い出そうとするが、何も思い出せなかった
辺りを見回して目につくのは大量のメロン、酒類、果物、花と様々なもの、白い清潔感のある壁と天井、そこで俺はここの病人であることを理解した
窓の外の景色はまだ夜だった
自分の身体を見て思ったのは…まあとんでもない重病人なんだなと思ったことだった
左腕は無いし、バカみてぇに包帯とかガーゼに巻かれているし、本当にこの量で合ってんのかって疑問になるぐらい点滴は刺されているし、鏡見たら片目はねぇし
唯一残ってる右手を見ると、とんでもねぇ美少女が俺の手を握って寝ている
ん?
マジで?(マジです)
滅茶滅茶可愛いんですけど…誰?え?マジで誰?
落ち着け、素数を数えるんだ…今はそんな童貞みたいに騒いでる場合じゃあねーんだ…誰が童貞だコラ
あーいけません…これはいけませんお客様…わたくしのSAN値ががが…
いったん状況を整理しよう、
俺→病人&童貞(記憶喪失?そして誰が童貞だコラ)
場所→病院(多分)
横で寝ている少女→マジで誰?(忘れてる?)
………ヨシッ寝よう、分からないことができたときはいったん寝て後回しにすればいいって古事記にも書いてあるしな(書いてない)、ではもう一度夢の世界に……
掛け布団をかけようとした時に
横の爆美女とガッツリ目が合った………え、起きてたの?というか凄いビックリしてるし、いや顔がいいなオイ…
『あーその…………おはようございます…?』
マジで寝起きみたいな挨拶をかましたあと、ここはどこ〜とかわたしは誰〜的な質問をする前に
美少女に抱き着かれた
……
……ファ!?
『え?』
「……」
もしかしなくても俺抱きつかれてる?why?
別にめっちゃ優しく抱き着かれているから痛くはない…なんか知らんけど翼でも包まれてるし…いやあったけぇし綺麗だけど…(小並感)
しかもなんか滅茶苦茶泣かれてるんですけど俺はどうするのが正解?切腹?切腹か?(錯乱)
とりあえずやりたかった質問の一つの君は誰〜的なものをやっておこう、うん、このままだと多分ずっと抱き着かれたままになる、このままだと俺の精神がYOU HUNTEDされちまう
『貴女は…誰なんですか…?』
びくり、とそう目の前の少女は身体を震わせる
「やっぱり…私のことも……」
本当に小さくて聞こえない程の声で何かを言った
「私の名前はレミエール、レミエール・ダン」
ほーん、レミエールさんって言うんか、ええ名前やん
「貴方のお嫁さんだよ」
にっこりと微笑みながらレミエールさんは言う
ファ!?
まぁ待て、落ち着け、こういうシチュエーションでこう言われるなんて言うのは漫画やアニメでもあるまい、聞き間違いだろう
『えっと…?』
「だから、私は貴方のお嫁さんなんだよ?
そうレミエールさんは言ってナースコールを押す
落ち着けるわけねぇのです(白目)
え?いつ俺結婚したん?(記憶喪失)
はい、本日2度目の状況整理
俺→記憶喪失
場所→病院
隣で寝ている少女→レミエールさん(NEW)
レミエールさん→俺の結婚相手(NEW)
落ち着けるわけねぇのです(2度目)
暫く経ち、結構年配のお医者さんが来る
「いいですか…落ち着いて聞いて下さい…貴方は記憶喪失症です」
『はぁ、』
今俺はレミエールさんからの二回の爆弾発言によって何言われても動じない状態になっている
「今の貴方の状況は侵食によっての記憶喪失と、左腕を切断と左眼の摘出、左足は複雑骨折と銃創、右足は筋断裂と銃創、肋骨が5本折れており、1週間、昏睡状態でした」
想像の2倍ぐらい怪我してんな、というかサラッと翼で抱き寄せに来ないでクレメンス、もうやめて!俺のライフはもうゼロよ!!
「そして極めて重度の侵食によって貴方の記憶喪失症は完治することはありません」
三度目いただきました、やっぱ二度あることは三度あるってマジなんだな
「貴方は何処まで覚えていますか?」
『……文字とか言葉とかゲームとか重要ではない事は全部覚えていますが…自分と他人の名前、思い出、どうしてここにいるのかが全く覚えていません』
「わかりました、辛いと思いますが…」
「大丈夫だよ、レイは私が守るから」
あのですね…レミエールさん、爆弾発言はお控え下さい
「あー…お幸せに…?」
疑問持ってないでタスケテ
まて、退出すんじゃねえ!!
というか俺の名前ってレイって言うんか初めて知った(記憶喪失)
『いったん、ちょっと寝てもいいですか?』
4度の爆弾発言で滅茶苦茶疲れた、それとシンプル体力がゼロに等しくなってるし
「いいよ、私のことは気にしないで」
美少女で嫁を名乗る人を気にしないと言うことができるか、そう脳内でツッコミを入れたあと…意識はあの水底とは違う闇に沈んでいった
−−−−−−
◆
生きている、貴方の寝息と心音を確認して、そう改めて実感できた
貴方と共にが吹き飛んだ瞬間が、いつも夢の中によぎる
翼が折れる感覚、お腹に深々と刺さった金属片
貴方のほうが重症の筈だった
左眼は潰れ、左腕は千切れて、血を吐いて、足も引きずっていた
なのに、貴方は私を抱えて走った、後ろから銃を撃たれて両足、肩に命中しても貴方は止まらなかった
走って、走って、走り続けた
キャロットもない、武器も使えない、重症の二人
漸く立ち止まって彼は言った
「生き残る為には…ホロウからの脱出と、治療…そして救助が必要……でも最低でも十五分、多量出血のレミエールも俺も死ぬ時間……ホロウからの脱出ではなく、破壊に目標を変更……破壊した後リンやアキラを通じて救助に来てもらう……これがベスト、雅にも連絡が行けば5分だ、俺の血で字を書いてレミエールにメッセージを…」
朦朧とする意識の中、貴方は言った
「…ああ、クソ…まるでというかほぼダイイングメッセージだな…[【ラグナロク】使用、設定変更、この共生ホロウの破壊、レミエールの治療を目標にセット、代償………俺の、重要な記憶全て]」
「……さよなら、レミエール」
そこで私の意識は一瞬途切れた
生きている、傷跡すらない、ホロウも破壊されていた
『レイ…?レイ!!』
私は血塗れで倒れている貴方に言う
答えは帰って来ない
震える手で脈を確認する…が、ほぼ確認出来ない
心臓の位置に手を置いて力を加える
押すたびに腕の断面や傷から血が流れる
口の中に溢れている血を口で吸い出し、捨てる
『いや…そんなの…』
電子の音が鳴り響く
[レイ?いきなりどうしたんだい?…何かあったのか…?]
横を見ると貴方のスマホには[アキラ]と表示されていた
必死に、私は叫ぶ
『アキラ!レイを助けて!』
[何があったんだ!?]
『襲撃されたの!それを庇ってレイが……』
[わかった!リン!大至急助けが借りられそうな人全員に連絡!Fairyはレイのスマホを逆探知!!]
[レミエール!レイに声をかけ続けて!あと3分で雅さんたちがそっちにつく!]
私は声をかけ続けた
そこからのことはあまり覚えていない、輸血が必要で私の血を輸血して、レイを救急車に運び込んだ、
心停止と、蘇生を丸三日繰り返して、容体が安定してからも四日眠っていた
医師から告げられたのは身体は驚異的な速度で回復に向かっていること、だが意識が戻らない可能性があること、侵食によって重度の記憶喪失があること、その記憶喪失が治ることはない事だった
レイの横で寝て、レイの横で起きて、レイの横で食べて、シャワーを浴びて、レイの横で寝て、それを繰り返した
そして、1週間が経ったとき、レイの右手を握りながら言う
『帰ろう?レイ、私待ってるから』
そうして私はいつしか眠っていた
ぼんやりと目を空けると…レイが、起きていた
「あーその…………おはようございます…?」
たった1週間だけなのに…久々に声を聞いた
私は貴方に抱き着いた、痛くないように優しく、貴方が綺麗だと言ってくれた翼も使って
もう会えないと思っていたから、
「貴女は…誰なんですか…?」
予想はしていた、覚悟もしていた、全部覚えていないことも、私の名前も、好きなものも、一緒に過ごしたことも全部全部全部、
ずっと考えてた、起きたらどう貴方を守ろうか、どう私との関係をもう一度繋ぐか、なら…もう、いっそ嘘をつくことにした
『私の名前はレミエール、レミエール・ダン』
『貴方のお嫁さんだよ』
にっこりと微笑みながら私は言う
ずっとずっと永遠に貴方を隣で守れるように、帰る場所になれるように、貴方に嘘をついた
「えっと…?」
記憶がなくても仕草は一緒だった、分からないことがあると首を右に傾けるところも、
『だから、私は貴方のお嫁さんなんだよ?
自分のものであることを強調して、伝える
そう私は言ってナースコールを押した
レイが医師に説明をされているときもずっと翼で自分の方に貴方を寄せた
そして貴方が眠ってから語りかける
『ずーっとずっと、永遠に守るからね?……私をその気にさせた責任、取ってもらうから……♡』
人物紹介 レイ
性別 男
趣味 料理・ゲーム・バイク
好きな人/物 ラーメン、ゲーム、バイク、レミエール
嫌いな人/物 讃頌会
概要
・ただのレミエール大好きなハピエン厨一般転生者、持ち前の勇気と明るいノリでレミエールの曇らせを回避すると共に様々なキャラを救う(ちなみにシリアスなシーンは『俺、シリアスよりシリアルのほうが好きなんだよね、美味いから』といって鉛玉と刃物で穏便に解決した)
・容姿はかなり整っている(無自覚)
・転生特典は驚異的な再生力(限度アリ)と代償を用意することで世界を改変できる【ラグナロク】、驚異的な身体能力の3つ、剣技・銃の技術とかは自前
・再生力の副次的効果で病気はしないかつほぼ不老
・本気のときは雅でも苦戦するレベル
・対六課からスカウトが来たが、断った(本人曰く『そういう団体に入るって事は体裁とか気にしたり、上の命令で自由に動けない様になる、あとゲームしたりバイクいじる時間が減る』とのこと)
・讃頌会の襲撃によりレミエールと共に重症を負う、どうせ死ぬならと思って自分の大切な記憶を代償にして【ラグナロク】で現実を改変、レミエールを救うも瀕死になる(レミエールは死ぬほど曇ってる)
・3日の間心停止と蘇生を繰り返し、4日昏睡状態になった事でレミエール含めもれなく全員が曇った、そして記憶喪失と大怪我と片目片腕を失った事で更に曇った
・作者のイメージとしてはデッドプールの下ネタと回復力を百倍に薄めて、そこにハピエン厨と転生者要素を混ぜたやつ
こんなのがずっと続きます、更新が止まったり消えていたら作者が消したか逃げたか、都合のある場合です
次の投稿は未定(原作追いながら投稿してる復帰勢なので、現在ストーリー1章)