感想、お気に入り登録していただくと作者が狂喜乱舞鬼人乱舞します
「さて、今日は何を狩ろうか…」
鼻歌混じりに今日の獲物を考えていた。最近は罠を使っての狩りを主体としているが、どうしてもそればかりだと体が鈍ってしまうような気がして偶に昔みたいに身一つで狩りをするようにしている
「すまない、ショウド」
「どうした?アズサ…とサオリ」
「今日の食材探し、私たちもついて行っていいか?」
「別に良いけど…」
「理由が知りたいって顔だな。そこら辺の理由は探しながら話す。それじゃあ行こうか、ショウド先導を頼む」
「あ、ああ」
本当に何があった?急について行きたいなんて…アズサはどうせ単なる好奇心とかだろう、サオリはほんとに何でだ?昔はそうだったが、今は好奇心で動くようなタイプではないが…
まぁ、人手が増えるのはありがたいから良いか
「で、ついてきた理由って何なんだ?」
「それはな、ショウドって強いだろ?ショウドが強い理由は一体何なのか考えたら食材探しの時に何か理由があるんじゃないかと思ったんだ」
「私たちもショウドの足手纏いにはなりたくないからな、少しでも強くなりたいんだ」
「ああ、そういう…」
なるほど、そういうことか…残念ながら食料探しで強くなってるわけではないけど…
動物追い回しているときに二人に何か得るものがあるのかもしれない
二人はこれから先アサルトライフルを使うだろうし、エイムの練習を主体にするべきか…
「それで、今日は何を狙うんだ?」
「そうだな…簡単なのはリスとかの小動物だけど……そうだ、シカ行こうか」
「そういえば…ショウドは罠とかは使わないのか?」
「使うけど…それじゃ面白くないし、小動物なら慣れれば簡単だよ」
「そうなのか?」
「うん、試しにそこにリスがいるから捕まえてみるな」
「フッ!」
「よし、ほらこんな感じに」
「リスが逃げる様子も見せなかった…どうやったんだ今の?」
「……可愛い」
「自然と一体となる感じだよ、ほらそこら辺の木と同化するような…」
「?」
「……可愛い」
「まぁ、さすがにそれが出来るようになれなんて言わないし、冗談だよ」
「大事なのは相手に今から自分がやろうとすることを悟られないこと。これは動物相手でも人間相手でも大事なことに変わりない」
「それはどうやればいいんだ?」
「さぁ?俺も知りたい」
「は?」
「本当のことを言うとただちょっとリスが次どこに動くかを予測しただけ。この場合だと俺の手が近づいてきていることに気が付いたリスはどこに逃げるかって言うと考えられる可能性は二つ、木の幹のほうに逃げるか枝の先端のほうに逃げるかの二つに一つだ」
「もちろんこれ以外の動きをされる可能性だってある。ただその場合はどうにもできないだろうからはなから選択肢に入れてない」
「あとはこの二つからどっちに動くかを予測するだけ、リスは飛べるわけではないだろ?そしてここは木同士の間隔が大きい。ジャンプしたところで届く可能性は引い、ならば行くのは幹の方だろう。そう考えた結果俺の予想は的中したってことだ」
「長々と話したけどもちろん戦闘している間に一々相手の動きを予測してどの動きをするか考察している時間なんてあるわけない。そもそも、俺流の狩りのやり方を戦闘に入れること自体やめたほうがいい」
「つまり、ここまでの俺のリスの捕りかたの説明は無駄だったってこと」
「まぁ、でもシカを追いかけるのはいいぞ。シカはいい感じに早いし逃げているところに石を当てようとしてもヒョイと躱される。戦闘の練習になれるかはわからないけど」
……なんで何の意味もない話を長々としていたんだ俺は?
「…可愛い」
「って、アズサ?…だめだこれはリスに心奪われている」
すっごい笑顔だよこの子。こんな顔できたんだこの子
「…それでシカを狩るときの重要なことは何かあるか?」
「んー…そうだな」
「あ、どっか行っちゃった…」
「大事なのは相手の動きをよく見る。闇雲に撃っても当たるかもだけどそれじゃ意味がない、相手の動きをよく見てここなら当てられるというタイミングを見つけること」
「二人とも銃持ってきてる?」
「ああ、持ってきてる」
「……うん」
「OK、それじゃまずはシカを探そう。見つけられなかったら話にならない」
「…ショウド、あそこにいるのって」
「シカだな。やっと見つけた。ひとまず見つかりに行こう」
「?なぜ見つかる必要がある、今が撃つチャンスじゃないか」
「そうだけど、これで撃って倒して終わりなんて味気ないだろ?そういうことだ」
ガサガサ
ピクッ!
「逃げたな、追うよついてきて」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「ふぅ…向こうも体力使い果たしたみたいだね、動きがだいぶ鈍くなってる。こんだけ開けた場所ならダイジョブか」
「サオリ、アズサ」
「二人で息同じタイミングで頭を撃ってみて」
「「分かった」」
「アズサ……狙えたか」
「ちょっと待って…動いてて照準が…」
「頭に合わせ続けるんじゃない、どれだけ動いても頭が照準の中にある場所で固定するんだ」
「………よし、準備完了だ」
「行くぞ「「せーの」」
ダァン!
ドサリ
「…当たった?」
「すごいな…ほんとに当てるなんて…」
「サオリは中々筋がいいな、教える能力も高い。アズサも言われたことをすぐに理解してできるようにした」
「ショウドがやるともっと早く終わっていたのか?」
「俺はそもそも銃を使わないからな…見たことないだろ?俺が銃使ってるところ。だから同じくらいかもう少し遅いな」
それじゃあ、俺が今日一番やりたかったことをしようか
「それじゃあ、サオリとアズサ対俺で一回戦ってみよう」
「それは…なぜだ?」
「結局へんな練習するより人相手で練習するほうが早いんだよ。戦う相手が4足歩行の化け物相手ならいいかもだけど」
「なるほど…」
「それじゃあ、さっそく始めようか」
「二人は俺に一発でも当てれば勝ち、当たられなければ俺の勝ち」
「それと、二人には使ってほしい武器があって、これなんだけど」
「これは…」
「連射できる銃だな、取り回しもいいし癖がなくて使いやすい。そこら辺のぼろ小屋の中にあったのを二丁持ってきた」
「開始の合図はそっちに任せるよ。銃を撃って開始の合図を出してもいいし、何も言わずに奇襲を仕掛けてもいい」
「わかった、一旦作戦会議をさせてくれないか?」
「いいよ」
さて、どう来るかな、二人が作戦会議を始めてから5分ほど経過しただろうか、そろそろ何か動きがあってもいいだろう。ここまで来ても何もないということは…
「奇襲かなぁ、まぁ妥当だよね」
「ただ、向こうはちゃんと想定してるかな、俺が誰よりもこの山を知ってるって」
「結局、どうするんだ?サオリ」
「そうだな…正面から乗り込むなんてできるわけがない、第一相手は私たちの中で一番この山を知っているだろう」
「つまり奇襲すると?」
「ああ、場所がわからないのが不安だがおそらく移動していないんじゃないだろうか」
「移動していたとしても方向は私たちの反対側に行ったのでは?」
ここらへんで奇襲してきそうなところは…そこの崖か、あそこの草むらか…あり得るのは草むらかな
「そう考えているんじゃないか?」
「確かに、ここから見ると奇襲ができそうなのはその二つ、崖は上るのがそもそも面倒となると可能性は草むらだけになるな」
「だが、その手に乗るとやられるのは分かっている。だからここはあえて…」
さぁ、いつでもかかってきな、二人には悪いけどさっと倒してしまっても構わんのだろう?
ダダッ
(後ろ!?)
しかし、振り返るとそこにはだれの姿も見当たらなかった
「なるほど、木で姿を見えないようにってわけだ。ただ、それは」
「悪手だぜ?そっちは森が開けてる。わかりやすい方向に自分から行くのか?」
…………
返事がないただの屍のようだ
「?、あれ、そっちじゃなかったのか。じゃあどこだ…」
「探しに行くか」
「何処に行ったんだ?」
「わからない、まさか探しに来ないとは思っていなかった」
「……何か手がかりあるかもって思ったけど…何もないな」
「足跡ならあるがどうする?ついていくか」
「やめたほうがいいだろう。足跡自体が罠の可能性もある」
スッ
「はい、俺の勝ち」
気づけば二人の首元に沿うように木の枝が掛けられていた
「負けた?」
「負けたな」
「いやー、面白味はないな。これ、普通に手合わせたほうが面白いだろ」
「何処にいたんだ…ショウドは」
「普通に木の上にいた」
「「えぇ…」」
「よし、それじゃあもう一回二人と俺一人で勝負しようぜって言おうとしたけど暗くなってきたな。早く帰ろう」
シカの肉を少しいただいて俺たち三人は家へ帰った
「それで、二人ともなんか学んだことあったか?」
「ああ、私たちをまとめて作戦の共有から何から何まで行ってるショウドは異常だってことがよくわかった」
「私も、出来ればそうなれるようになりたい」
「まぁ、これから頑張れば成れるよ。こういうのは慣れの問題だから」
「……なぁ、ショウド」
「どうした?」
「またいつか、罠の使い方を教えてくれないか?山ではなくて戦場で使えるような使い方を…」
「置き場所ならわかるぞ、どこに置けば効果的に使えるかとかはわかってると思う」
「そうか、じゃあまたいつか教えてくれ」
「ああ、分かった」
長いな…まぁたまにはいいでしょ
深夜テンションで作ってたので内容に突っ込みどころ多いと思いますが許してくだせぇ