…最近少し隙間風が酷くなってきたような気がするな…
まぁ、素人が木材を壁に適当に張っつけただけだしな。すぐにガタがくるのは当然か
「気になるけど直すのもな…どうせそのうち引っ越す予定だし…」
まぁ、気にするほどでも…ないか
ーその夜ー
ヒューン
あかんダメだくっそ寒い。寒すぎて全然寝る気になれねぇ
しゃあない、今から補修するしかないか
みんなを起こさないようにそーっと…ってあれ
胴体が動かない…これって金縛りってやつ?いやいやいやそんなわけ…
「どこ…行くの?」
「……アツコ?」
金縛りの原因はアツコだった。アツコが俺の体に手をまわしてバックハグみたいな状態になっていた訳だ
「どこ行くの?」
「いや、ちょっと用事が…」
「なら私も行っていい?」
「え、いやそれはちょっと…」
「なんで?私はついて行っちゃダメなの?」
「もしかして、ヒヨリを連れてきたときみたいにどこかに行く気?」
「ミサキ、起きちゃったのか」
「私だけじゃないよ」
「す、すみません…」
「ヒヨリまで…」
「アツコを連れて行くんだったら私たちも連れて行って。ヒヨリを連れてきたとき何をしていたのか知りたいから」
別に俺ちょと壁の補修しようとしただけなんだけど…
まぁいいか、別にケガするようなことするわけでもあるまいし
「いいよ、ついてきて。戦うことは無いと思うけど念のため銃も持ってきて」
「私銃持ってないよ?」
「ああ…ついでにそれも見つけようか」
そうして3人を連れて深夜徘徊に行くことになりました
皆を連れてやってきたのはアズサを助けたあの場所
「ショウドさん、いったいなぜこんなところまで?」
「一つは色々と物資が大量にあるから。一つは構造をある程度知ってるからもし何かあったときはすぐに逃げられるから」
「で、ここまで来た俺の理由は…この木の板が欲しかっただけなんだよね。これを集めたら、俺の目的は達成する」
「3枚…いや4枚持って帰るか」
「よし、あとはアツコの銃を見つけるだけ」
一行は少し歩いて目的地に着いた
「ここって…」
「もしかして…」
「そう、ここはミサキたちのその銃を手に入れた場所。あの時ここには沢山の銃があったからこれだけあればいいのあるだろうなってことで」
「アツコ、この中で自分が使いたいって思うやつを探してみて」
「どういう銃が一番いいの?」
「そうだな…本人の戦闘スタイルに合わせたりするのがいいけど戦闘スタイルも何もないんだし…一番手になじむやつがいいと思うよ」
「ありがと」
「そういえば、ショウドさんって銃使いませんよね、何か理由でもあるんですか?」
「理由と言ってもな…さっき言ったように戦闘スタイルの問題でね。俺って遠くからチマチマ撃ってるより近距離で戦ってるほうがやりやすいんだよね」
「関係ない話だけど、ショウドがヒヨリ助けた時どこに行ってたの?そのあとも時々行ってたみたいだったけど」
「ああ、それは…」
まぁ、今もやってるわけじゃないんだ。言っても問題ないだろう
「内乱の前線に行ってた」
「は?」「え?…」
「バカじゃないの?なんでそんなことしようと思ったの?下手したら死んじゃうかもしれなかったのに」
あぁ…ミサキの声から感情がオフしてるよ、ブチ切れモード入っちゃった
「正直言うと…ショウドってすごく強いでしょそれが私嫌なんだよね」
「え?」
どういうこと?強いのは俺の意思でどうこうできるものじゃないし
「私もときどき思います。なんというか…ショウドさんに頼ったままなのが嫌なんですよね」
「そう、ショウドが一番強いからって別に一人で私たちを守ろうとしなくていいから。私たちはショウドに守られてそれで戦い終わった後にショウドだけ傷ついているのなんて絶対に嫌」
そうか…まぁ考えればそうか。自分たちを守るためにいつも命張ってるようなやつ嫌になるよな
一回自分の行動を考え直すべき時が来たのかもなぁ。などと考えていると
「ねぇショウド、私の銃決まった」
「へぇ、どれ?」
「これ」
そう言って出してきたのはシンプルなサブマシンガンだった
「良いね、取り回しはいいし、火力もある程度確保できる」
リロードの仕方とその練習を少ししたらここでのやるべきことは終わりだ
ここでの目的は終わり、それじゃあ帰ろうとしていた時
どこかからか物音が聞こえた
「ショウド、聞こえた?」
「ああ」
「え、何が聞こえたんですか?」
「ヒヨリ、静かにして」
こんな時間に誰だ?まさか兵士?いやそんなわけが…こんな時間だぞ一日中ずっと働いているのか?
奥から兵士が二人現れた
「ショウドは何もしないで、私たちがやる」
「え、でも」「いいから」
「それじゃヒヨリはショウドの隣で援護射撃をお願い」
「アツコは「私が一体倒すからミサキはもう一体倒して」…わかった」
こうして俺を除いた3人はそれぞれ持ち場についた
「な、なぁさっきここら辺から話し声しなかったか?」
「そんなわけないだろお前はビビりすぎだ」
「そうかな?…でも」
バンッ
「「!!」」
ヒヨリの銃撃で戦いは始まった
ミサキのほうは大丈夫そうだな、直接相手を狙ってるせいでよけられてばかりだけど当たりさえすれば何とかなるだろう
心配なのはミサキのグレランで建物が壊れないかだけど…大丈夫だろう前も壊れなかったし、床は崩れたけど
アツコのほうは…やっぱ初戦闘だからかなり動きがぎこちないな。ヒヨリはこっちを重点的に狙っているようだ
あんまり時間を掛けすぎるわけにもいかない。助言くらいなら許してくれるだろう
「ミサキ!グレランは相手を直接狙うものじゃない!」
「直接狙うものじゃないってじゃあどうやって…そういうことか」
ミサキは何かに気づいたような素振りを見せると相手と距離を取り相手の少し手前の床を爆発させた
「今ので倒せなかったのがお前の敗因だ!」
「まだ爆発してないけど」
「は?」
ドォン
突然兵士の背後で爆発が起き吹き飛んだ。さっき床を爆破したときに一発撃っていたのだ。兵士は床に意識が向いていたせいでそれに気づかなかったのだ
「じゃあね」
最後に床と一緒に落ちた兵士に向けて一発グレランを撃った
「さすがに早いね」
アツコのほうは…あまり変わってないか、こっちは助言はあまりしないほうがいいかな。初戦闘で混乱しているだろうしそこに指示なんてしないほうがいい
撃つときに一々止まるせいで軽々とよけられているのがなぁ
互いに撃ち合い先に体力の限界が来たのはアツコのほうだった
ここで決めようと兵士が引き金を引こうとした瞬間
「クッ…!」
ヒヨリが兵士の頭に命中させた。兵士は態勢を崩して転倒した
「アツコ!今だ、そいつの腹にその銃を撃てるだけ撃ってしまえ!」
「わかった」
ダダダダダダダッッ
「………」
「倒した!」
「アツコナイス!言いたいこととかあるかもだけど取り合えず家まで帰ろう!」
「よし、ここまで来たら大丈夫だろ」
「ショウド、どう?私たちの戦い方は」
「すごくよかったよ、アツコも初戦闘で倒したしね」
「私の実力じゃないよ、ヒヨリが頭に当ててくれなかったら負けてたかもしれないし」
「本当ですか?!それはよかったです」
ヒヨリは至極嬉しそうな顔をしながら喜んでいる
「ああ、そういえばショウドさん」
「どうした?」
「さっきこれを見つけたんですけど…一体何なんですかね」
ヒヨリが見せてきたのは大量のカードだった。そこには4種類のマークと数字が入っている。つまり
「トランプじゃん。ここにもあったんだ…」
「トランプ?何それ」
「このカードを使っていろんなゲームをみんなでするためのものだよ」
「やってみる?」
「「「やる!」」」
それから3人と一緒に神経衰弱とババ抜きをした。途中でサオリとアズサも起こしてみんなで楽しめるだけ楽しんで疲れたらみんなで寝れるだけ寝た
久しぶりにこうやって楽んだ気がする
オチが弱いって? それは許してヒヤシンス