現職知事の任期満了に伴う、M県知事選挙。
ならびにM県議会議員の欠員を補充する、議員補欠選挙。
投票日は10月26日。
その前日まで候補者たちは、合法とされる範囲内で武装した街宣車を、選挙区内の道路という道路で走り回らせ、ひたすら名前だけ連呼させた。
サブリミナルどころではない。
ダイレクトに刷りこんで他の記憶や印象を有権者の脳細胞から払い除けるのだ。
こんな暴力が許されるなんておよそ文明社会とは呼べないが、現行法の下ではむしろこれ以外の選挙活動をすると処罰の対象になるし、票数だって伸びない。
何十年も繰り返すうち、風物詩あるいは伝統として定着もする。
これが日本文化だ。
異論があれば合法的に意見提出すること。
素晴らしき哉、民主主義。
4年前の知事選は、有権者191万に対し投票率56.3%だった。
今回はもっと下がると予想される。5名が立候補しているけれど、この人物が圧勝するだろうと大方が感じているからだ。
報道機関も公務員も、楽ができてよい。どうせ不要となる可能性には準備をしておかなくていいので。
むしろ余ったリソースは、本命にいち早く媚を売っておくために投資しておく。
インタビュアー:綱宗さんは伊達家本流のご出身であるばかりでなく、お母様の家系から皇室とも御縁がある。
東京で学業と社会経験を積まれ、中央省庁とのパイプもしっかり握っておられ、なおかつ、お若い。
M県の未来を担っていただくのに、これほどの逸材は二度と現れないでしょう。
たしかに全部本当ですが、そこがスタートラインですからね。
ここから実績を積んでいくのは、めちゃくちゃ大変だ。
インタビュアー:スローガンの第一に「誰もが安心して暮らせる都にする」と掲げておられますが、これはやはり、巷を騒がせている、あの事件を意識されておられるのですよね。
綱宗:毎回同じ内容で立候補する方もおられるようだが、政治家はルーティーンワークをやってちゃいかんと考えます。
東北全土の中心都市で、これだけ大勢の市民が犠牲になっており、社会不安が増大している。
これでは他県からのお客様だって招けないでしょ。
一日も早い犯人逮捕を最優先課題とし、治安を回復させます。
それが知事として為すべき最初の取り組みですね。
インタビュアー:もう少し具体的にお訊きしたいのですが、警察権力を強化する、そのための措置を知事としての権限で行使する、ということでしょうか。
綱宗:県警本部長の任命権は、東京の警察庁が有します。ただ県公安委員会の同意が必要で、これの長が知事なんですね。
それから現場での捜査には昨今さまざまなコンプライアンスが絡んできます。
私がヒアリングしている範囲でも、なんだそりゃと呆れるようなものが少なくない。
たとえば一般人から参考聴取をします。その方の年齢や性別を問うてはならないという。報告書にも記載されません。こんなレポートばかり集められても無機質なデータばかりになっちゃうんです。
どこまでできるかわかりませんが、知事として、おかしな規則はなるべく撤廃していきたいと考えますね。
インタビュアー:果断なメスを奮われたいということですね。応援しております。
ちなみにコンプライアンスといえば、来年1月1日から施行される「
綱宗:ショアコンは正しい政策ですよ。首相の肝煎りですし、国会でも非常に長い時間をかけて協議され、通過したんです。
すべての動物に、愛と慈しみを。
もちろん人間だって動物の一員ですからね。
自分がしてほしいと思うことを相手にもする。自分がされたくないことは、相手に対しても、しない。
これが根本原則です。
少しも難しいことはありませんよ。
インタビュアー:なるほど。ただ、世間ではまだまだそこまで浸透していないようです。
ペットショップ、養鶏場、飲食店などが軒並み摘発を受けるぞという流言飛語も根強くて。
綱宗:それずっと言われてることですよね。
虐待がいけないのであって、食用でも安楽死であれば許されるんです。
その精神を、悪意をもって捩じ曲げ伝える者が利益を得ている場合は、摘発の対象にもなります。
どうかこれ、報道機関の皆様方のお力で、もっとはっきり周知していただきたいんですね。
私が当選するしないにかかわらず、です。