ステッキを拾った。魔法少女になった(30代男性)。 作:稲荷竜
物語本編とは関係ありません。
最終話は直前に投稿されていますので、そちらをお楽しみください。
以下、ネタバレ
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・異世界からの侵略のその後について
今回、妖精たちがこちらの世界に渡って来ることができたのは、『かつて、魔術師たちが世界と世界の間に空けた穴』を、魔術師たちが維持していたから。
その『世界と世界の間に穴を空ける』ためには、
1、神の泥がそれなりの量必要
2、神の泥の使い方を習熟している必要がある(方法は魔術師たちしか知らない)
という条件がある。
現在、ウィッチが鬼林の願いを叶える際に『異界への穴があります』という改変を消去したので、妖精世界とこちらの世界とを移動する方法は失われている。
新しく穴を空ければもちろん来ることができるが、妖精世界には現在、泥を操る方法を伝承した魔術師が残っていないので、方法を一から模索する&せっかく純エネルギー化してため込んだ神の泥資源を結構な量消費することだけは確実、という状況。
なので基本的には『リスクと成功率が釣り合っていないので、しばらくは来ない』ということになる。
なお政治的事情や、もっともっと妖精世界のエネルギーが枯渇して一発逆転を狙わないといけない状況になった場合は、賭けてこちらの世界への穴を空けようとする場合があるし、成功する可能性はなくはない。
・妖精たちの行動
まず、妖精たちは『神の泥による認識改変』はしていない。
これは妖精の現地侵略部隊リーダーに良心があったのもあるのだが、第一の理由は『何が起こるかわからないから』。
なので妖精たちが行った認識・常識の改変は、『神の泥による世界の形状の変更』をかなりダウンサイジングした、個人レベルで運用可能な魔道具によるものになる。
行ったことは、
1、魔法少女の記憶の書き換え
→道具を妖精が持ってきたかのように誤認させる(記憶の混濁)
2、魔法少女からの信頼を得る
→妖精というドチャクソ怪しいアニマルをなんだか好意的に見てしまう
→もともとの姿が無害そうなのと、その後信頼構築を妖精自身が頑張ったのでギリギリ成立した
3、魔術工房の襲撃の隠蔽
→最初から隠密裏に行われていた作戦のため、そもそも世間は知らない
大まかには以上の三点。
神の泥であれば『完全に認識できない』『最初から家族のような関係だった』あたりまで改変可能だが、個人携行可能な魔道具による『人類の魔法』での改変程度では、疑われてしまった際に思い直させるほどの効果はない。
なので疑われない立ち回りが必要になった。
後程『ヨウ』と呼ばれて鬼林の事務所の職員になる妖精は、この『信頼を得る』『疑われないようにふるまう』活動の最中に逆に絆されてしまった個体になる。
・妖精世界で起きたことの時系列
神代。泥の神が最初にいて、大地(色)、鋼、空を生み出した
↓
上の四神(大神)が交わったりして多くの小神が生まれる
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人の世が始まる。
妖精の世界は妖精がマジョリティ種族だが、他にもいろいろな種族がいる。
多くは神から直接生み出される。妖精は世界樹から生まれる。
↓
文明の発展。
肉体で直接魔法を使っていた時代。
まだ環境問題については認識されていない。
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文明の発展、高度成長期(かなり近年)
魔法を直接肉体から使うことで環境破壊(牛のゲップでオゾン層破壊みたいなやつ)が問題視され、道具を用いて魔法を使おうという機運が高まる。
その後、近代的な国家で次々と『道具を使わない魔法は違法』という決まりができていく。
魔術師たちが猛反発したものの、最終的には和解し、道具を用いて魔法を使うことが常識になっていく。
↓
エネルギー問題発覚。
このままでは三百年以内に大気中のマナが尽きるとされ、この問題解決のための研究が盛んになる。
しかし研究の成果よりも『当座のエネルギーを得るため』という理由での『使えるエネルギー探し、および確保』の活動の方が活発になる。
結果、神を封じて純エネルギーにする神器の開発が進む。
↓
神器開発完了。
神器の中に神を封じるため作戦が立案される。
かつて法整備の際に和解した魔術師(魔術師はだいたいが始祖神信仰者)が猛反発。
しかし政府は神器に神を収める作戦を断行。
まず最初に厄介視されていた『空の神』を封じることに成功。
魔術師の多くはこの際に政府などに武力的な抵抗をし、そのうち一部が別な世界へと脱出した。
この時、鬼林たちの世界はだいたい1990年代
↓
鋼、大地(色)の順で神の封印作戦が進むが、失敗。
鋼の神と大地の神が協力して泥の神を逃がす。泥の神は神器を回収し異世界へと逃げた(自分の飛沫を使って開かれた穴のことなので、知っていた)。
この時、作中の年より二年ほど前。
↓
『近場で一番自分たちの姿に似ている者』として、鋼の神と大地の神が、それぞれ、いさみとくれあを見出す。
くれあがまず神器を得る。
ほぼ同時期、妖精世界で神器奪還作戦が始動し、妖精がこちらの世界に来る。
神器を後追いしてくれあを発見するも、泥による『世界の書き換え』によってくれあの魂と神器が癒着しているので回収不可能と判断。
経過観察しつつ回収する作戦へと切り替わる。
なお、この時の妖精の作戦は『神もかなり力を失っているはずなので、とりあえず神器を探して回収は少数でもできるだろう』ということで、『武力奪還』ではなく『潜入、捜査、回収』の方向で立案されていた。
そのため少数(二名、バディ)のみが送り込まれている。
↓
くれあの記憶を混濁させ、妖精が神器を持ってきたものと誤認させる。
→記憶を曖昧にさせたあと、『ボクが持ってきた神器』みたいな言葉を刷り込むことで、そういうことに記憶をねじまげる方法。
その後の調査で魔術師たちがこちらの世界でまだ生きており、何やら危ない動き(使い切ったはずの泥がなぜかこっちの世界に現れたので、神のご意思が我々に世界征服をせよと言っている! と思い込んでの計画)をしていることが発覚。
調査報告を本国にあげてのち、いさみと鋼の神器を発見。こちらも泥の神の世界改変により魂に癒着していて剥がれないことがわかる。
本国からは『魔術師たちが泥を確保して悪さをしてるんなら、それを奪ってなんとかしろ。あとマナがあふれてるんだって? 回収よろ』みたいな命令が来る。
この時点でピンクの妖精はかなり『アホ言うな』と思っている。
そもそも潜入して捜索してこっそり回収というだけの戦力しかないのに、変更された作戦がいきなり世界征服なので、正しい感想。
→本国の思惑としては『異世界に渡るときに通った穴から、そっちの世界のマナ源を送り込め』というものだった。
そもそも妖精世界での『マナ』は古い神から発せられるものなので、その神を拉致してこっちに送れ、マナが手つかずの世界ならマナの使用方法も未開だろうしそんな世界の神ごとき余裕でしょw ぐらいの感覚。
しかしこちらの世界のマナは大地などの自然物からしみだしてくるものなので、不可能だった。その旨を報告してもうまく理解されず(自然物からマナが湧き出る発想がない。妖精世界の自然物はすべて新神(マナを消費する存在)なので)、『協議するので新たな命令が下るまで作戦を続行せよ』ということになった。だから続行不可能って言うとんねん。
↓
鬼林がウィッチに呼ばれて変身する。以下本編。
↓
本編の裏。
『協議』の結果が出ることなく戦略が送られてくる。
魔術師たちのアジトから奪ったモンスターどもを一気に放ってまずは神器を回収、その後マナ源であるそちらの世界の神(だから自然物から湧き出るって言ってるんですけど)を拉致しこちらに送れ、という命令。
軍人として戦略無視もできないし、神器回収までは可能な目もあったので、作戦を実行した。
結果は神の怒りを見誤って失敗となった。
・魔術師について
当人たちは『自然派魔法使い』みたいな名称を名乗っている。
道具を用いて魔法を使うのを『不自然』とみなし、『神に授かったこの天然の魔道具(肉体)があるのに、わざわざ道具を扱うことは神への不敬である』といった主張をしている。
とはいえその宗派の多くの人は『道具を使わない≒脱魔法』の方面で活動しており、『法律で裁かれるのにわざわざ道具なしで魔法を使い、現在の道具を用いて魔法を使う人々に“NO”を突き付ける』までいく連中は過激派も過激派。
妖精の世界には様々な人種がいるが、基本的にその姿は妖精と酷似している。
鬼林が魔術工房で出会った人型の魔術師は、過去の世界改変において自分の存在をこの世界の人間のようにした存在であり、本来の姿はくれあなどについている妖精に近い。
妖精が姿を変化させる方法には
・世界改変可能な泥を用いて自分の存在を『そういうもの』にする
・魔法(魔道具)の力で作戦地域において違和感の少ない形状に自分の姿を変化させる
という2つのパターンがある。
魔術師たちは前者を採用しているので、魔術師と現地人間との間に子を成すことができ(世界そのものにこの世界の人間であると誤認させている)、そうしてできあがったのが
後者のパターンの場合はあくまでも『一時的な変化』の範疇なので、現地人と子を成すことはできない。
・警察の動き
ネット掲示板で『普段は魔法少女関連で警察全然動かんのに、廃工場の時だけ急に動いたのおかしくね』という言及があった件。
これは『改変の力が弱まったため、警察などが適正の動きをするようになった』現象。
もともと魔術師たちが自分たちの行動に対して『不自然さ』を感じさせないようにだいぶ昔(1999年)に『泥』を用いて自分たちの不自然な行動が気にされないよう世界改変を行っていた。
魔術工房および異物は『魔術師たちの行動』なので、警察などの国家権力が介入しにくい(事件性を認識しにくい)&警察などが動かなくても普通の人も事件性を認識しにくい状態にされていた。
それが計画の段階が進んで妖精が『魔術師たちが改変に使った泥』をリソース利用したことにより解けて、廃工場に警察の介入が起こった。
なお警察の介入理由(通報&事件化の理由)は、あたりをランニングしていた四十代会社員によって『昨日まで存在しなかった工場ができてる』と通報されたため。
ネット掲示板において鬼林は『元製紙工場だった』などの情報を得ているが、これは後述する『あのスレッドにいる人たちの特異性』、および『記憶、印象、認識はいじれるが、記録面(口座関連など)は微細にはいじれない』といった性質によるもの。
『そこに廃工場があること』は認識されにくい状態だったが、『廃工場があった記録』は調べようと思うことさえできれば調べはつく、というような話。
・魔法少女関係の動画・サイトが削除および閉鎖されていた件
掲示板は「管理者が『使われていない掲示板』が削除されていないことに気付いて手動削除した」というのが真相。
サイト・動画の削除などに関しては妖精の手回し。
ピンクの妖精がいつもパソコンみたいなものを持っていたが、あれは魔法少女関連の情報を手続的に削除する準備などを行っていた。実際のパソコン相当の機能がある。
これはくれあなどのプライベートへの配慮という理由。
くれあなどが顔丸出しでも正体バレしないのは、神の泥による認識阻害機能のおかげだった。
が、神の泥を純粋リソース化したあと、正体バレの危険があったので、ピンクの妖精が配慮し、なるべく、くれあたちの正体に迫りそうなものを選んで削除していった。
削除発覚のタイミングは、それまで、妖精たちにも泥の改変の力のせいで気付けないサイトがあり、それが『魔術師たちが改変に使用した泥の回収・リソース化』により気付ける状態になったため、気付けるタイミングで行ったという話。
ようするに、この時点でピンクの妖精にはくれあたちを殺さない準備があった。
殺さないと方針を定めて行動していたというよりは、『任務には忠実なつもりだけど、殺せない可能性もかなり現実味を帯びているので、殺せなかった時のために、彼女たちのためにできることはしておこう』ぐらいの準備。
結果的に神の泥はほとんどが回収されたものの、完全には回収されず、また、神器を通して泥の神が正体バレを防ぐ機能を付与したので、正体バレはせずに済んでいる。
しかし認識改変に抵抗力のある『神の似姿』にはバレやすい程度の改変に収まっている。
・神の似姿
妖精の世界には全然いないのに、こっちの世界には結構『神の似姿』がいる。
それは妖精の世界における『神』がもともとこちらの世界の人間だから。
・変身の文言について
1、『変身の文言』とは
妖精世界の魔法は道具によって使用され、神器もその『魔法を使う道具』のうち一つ。
我々の世界の多くの『使用方法によっては危険が伴う道具(ガスコンロ、電熱線ストーブなど)』には安全装置があるように、魔法をつかうための道具(以下、魔道具)にも、危険なものであれば安全装置の設置が義務付けられている。
神器というのは『神の力を人間が使用できるようにしたもの』なので当然危険であり、安全装置がついている。
変身の文言はこの安全装置によるロックを解除して魔法を発動させるための認証キー。
特級の危険物なので音声認証という『もっとも非効率かつ認証の際にはある程度の声量での発生が必要なので解除しようとすればバレやすい』認証キーが設定されている。
2、本来の文言について
聖印、掲揚
聖剣、抜刀
魔杖、詠唱
七つ道具、解錠
上が本来の文言
3、ずらされていたとは
聖印、掲揚→詠唱
聖剣、抜刀→解錠
魔杖、詠唱→抜刀
七つ道具、解錠→掲揚
聖印→七つ道具→聖剣→魔杖
の順でずらされていた。
これは妖精世界で回収されていた『神の飛沫(以下、泥)』を利用した強力な改変であり、泥の神の力が弱まっている状態では改変されていることさえ認識できないものだった。
ずらすことで本来は『神器が力を発動できないように』するための改変だったが、様々な条件が重なってずれた文言でも発動可能となっていた。
しかし力は弱まっており、正しい文言で神器の安全装置を外した場合は、そうでない場合の十倍ぐらい強い力を発揮できる。
ずらし方については研究し、一番力が弱まる組み合わせが模索された結果。神様的な相性の問題。
最後は自分の体(泥)を切り刻まれて大量のモンスターに流し込まれていたことを発見した泥の神がキレてぶち破られたが、ぶち破った時点で泥の神はかなりエネルギーを消費した。
その直後に泥を大量に回収できなければ泥の神は消えていたので、おじさんが急に少女の声で変身し始めたシーンは実はかなりやばい場面だった。
・掲示板が消された件
そもそもあの掲示板にたどり着くことができたのは、『泥による常識・認識の改変をある程度潜り抜けられる人≒魔法少女の素質がある人』だった。
なのであの掲示板を認識できていたわけだが、掲示板そのものの管理人にはそういう才能がなかった。
妖精たちの作戦が次のフェイズに進むにあたって、改変のために使われていた泥がリソースとして回収され、改変がある程度弱まった。
その結果、管理人が『誰も書き込んでいない(としか管理人には認識できない)スレッドが消えずに残っている』ことに気づき、手動で消した。
・掲示板の内容の一部が改変された件
妖精たちは最終フェイズで『魔術師たちが改変に使っていた泥』をかき集めてリソースを確保した。
その際に、魔術師たちが行った改変の一部が消え去った。
同時に、リソースとした泥を使って『魔法少女と神を分離する(神器の回収のために概念として分離させる必要があった)』ということが必要になる。
渚いさみは『なかったことにされる人』なので、神器との癒着を剥がすための力を加えられた結果、渚いさみの存在する動画・画像などのデータが『なかったこと』になり、掲示板の一部書き込みで渚いざみの動画リンクが張られたもの、渚いさみについて語ったものなどが『なかったこと』になった。
なお、神器との癒着を剥がしたあとは物理的手段で神器を奪うまでは魔法少女としていられる&渚いさみその人が『神の似姿』で泥の影響を受けにくいという事実は特に変わらないので、変身能力、戦闘能力に影響はない。
なお、それ以外にも、前述のとおり、妖精が地道に削除して回ったなどの事実もある。
なお、作中(妖精たちの視点)では『泥を用いて神器を魔法少女から引きはがす行為』を『世界改変』とカウントしていない。
これは妖精が説明を端折っただけで、本来は『世界に対する働きかけ』ではなく、『より重い泥に周囲の泥が引き寄せられる』という現象を利用した『改変の修正』にあたる行為であるため。
・ウィッチのしたこと
ウィッチは妖精たちから自分を隠すための軽い認識改変をした。
腕輪が妖精とその周囲の人(ウィッチその人がかなり雑でものぐさなので、範囲がいちいちデカい)から認識されなかったのは、この認識改変によるもの。
同時に鬼林に妖精が見えなかったのも、これのせい。
もともと妖精モード(手のひらサイズの姿)の妖精は隠密性が高く、通常の人には見えない。妖精からウィッチの力を隠す過程で、鬼林もウィッチの力による妖精関連の認識能力を一部失わされていた。
なお、鬼林も『神の似姿』ではあるので、ウィッチによる『妖精からの認識阻害』がなければ、妖精が見える三十代のおじさん。
・鬼林の女の子時間の延長の件
変身のたびに鬼林は負傷している。これは、成人男性から少女へ肉体を造り変えているので、変身のたびに避けられない負傷。
この負傷を補填するために壊れた箇所に泥を埋めているので、鬼林は変身回数が増えるほど女の子化が進み、いずれ戻れなくなる。
おまけの作用として現在の鬼林はおじさん姿でも、
・老いない
・肌がきれい
・健康
などの状態にある。
これは『汚い顔をCGで作るのは、綺麗な顔を作るより手間がかかる』みたいな話で、たとえば顔が吹き出物などでデコボコだとそのぶんテクスチャが重くなるし作成に手間がかかるので、ウィッチが面倒くさがってそこまでやらない。
現在は常識・認識改変事件解決探偵としてウィッチの吸い残しから発生した怪物と戦っているが、現在のペースで何年か戦い続けるといずれ完全に女の子になる。
・妖精たちが使っていた認識・常識改変
鬼林の世間体を守るため、鬼林の家に女子中学生が入り浸っていると周囲にバレない認識改変をしていた(と渚いさみが鬼林に伝言した)ことがある。
これは泥の神による認識改変ではなく、作戦のために泥の神を純粋リソース化したエネルギーでピンクの妖精が個人的に行っていた改変。
鬼林の世間体のためではなく、少女たちの正体バレを防ぐための魔法(魔法少女バレしたら人生が大変になりそうだし、そうなるのは望まなかったため使った)の一種であり、泥の神による『世界を直接改変する』力に比べると数段落ちる『人類の魔法』の一種。
なので『神の似姿』とまでいかなくとも認識改変が利きにくかったり、魔法に対する抵抗力が生まれつき高かったりする相手には効かない。
・ディメンション・〇〇というネーミング
〇〇(ブレイブ、プリエステスなど)はもともと神器に込められた神の忌み名。これによって神の存在を縮小定義し御しやすくするという術式がある。
ディメンションと頭に付けたのは、妖精たちにとって異界の、といった意味合いであり、『妖精たちにとって異界の、神器に込められた神を御すための忌み名』という意味でディメンション・ブレイブ(異界勇者)などの名称が使われ、それが魔法少女に伝えられた。
ディメンション・スカウトは神器そのものから『お前はこういう名です』を告げられたのだが、これは泥の神が新しい呼び名をつけるのを面倒がって、それまで使用されていた法則から『私がディメンション・ウィッチならお前はまあディメンション・スカウトなんじゃないかな。空の娘』ぐらいの感じで言ったもの。
スカウトの神器(七つ道具)は鬼林にゲットされたあとのウィッチが所持しており、ふさわしい者を探してその者にもたらした。
なるべく近場で見つけたかったが誰でもいいというわけでもなかった(神の似姿は似てるほど力が発揮しやすい)。それで走査した結果、隣の学区という『まあまあ近場の中では一番才能がある』シフが選ばれた。
すべての魔法少女に言えることだが、彼女たちは別に『世界で一番、神器や神の力を活かせる、世界一位の天才』ではなく、『神がこっちの世界に来た時点で探せる範囲の中で一番才能があった子』なので、彼女たち以上に魔法少女の才能がある子はほかにもいる。
・鬼林について
インターネットを閲覧してるだけで詰められる、始発始業終電終業みたいな生活をしていたせいで魔法少女にまったく気づけなかった──
というように当人は納得しているが、これは間違いで、実のところ、ウィッチがいろいろやっていた。
1、自分を所持する資格のありそうな人がかたっぱしから妖精や魔法少女に見つからないよう認識阻害をかけていた
2、その結果、魔法少女関連の情報も認識できなくなった(腕輪を妖精に認識されなくした結果、腕輪の持ち主も妖精を認識できなくなったのと同じ)
3、鬼林が路地裏でステッキを見つけたのではなく、ステッキが路地裏で鬼林に自分を見つけさせたのが正しい(発見できるように認識修正を解除した)
なので鬼林は言ってしまうと『魔法少女の存在しない(彼は存在を認識できない)世界』から、ステッキの導きによって『魔法少女の存在する世界(認識可能な世界)』に来たという並行世界転移みたいな彼視点における世界改変じみたことが一話時点で起きた人。
その当時のウィッチは限界を迎えていたため『誰でもいいからこのへん来てくれー!』という状態であったので、鬼林には『砂漠でようやくであったオアシス』ぐらいのありがたみを感じている。
・モンスターまみれの住宅街の件
最後の方で住宅街というか地域に『これまで認識できなかったけれど、モンスターがすぐそこに、大量にいた』という事実に気づく。
これはそもそも魔術師たちの仕業であり、これを隠していたのも、魔術師たち(なので、神の泥の力を使った認識阻害であり、ウィッチも気づけなかった)。
たくさんのモンスターを伏せていた理由は世界征服のためだが、彼らも『日本のいち地域を武力制圧すれば世界征服ができる!』とまでは思っていなかったので、単純にまだまだ兵力の増産途中であり、このあと日本の要所・および世界の要所にモンスターを移動しよう。そのための保管場所としてとりあえず根城の町を使い、そのへんに待機状態で置いておこう、ぐらいの感覚でやっていた。
魔法少女たちが倒していたモンスターは『トラブルによって待機状態が解除されてしまったごく一部』になる。
魔術師たちの工房を襲撃して回り、そのリソースや設備を乗っ取っていた妖精たちは、魔術師に対する尋問でその事実を知り、これを本国に報告。
本国は新たな部隊を異世界に送るリソースがもったいないため(最悪の上層部)、現地にある兵力を利用せよ(最悪の上層部)という指令を出す。
そうして町に配備されていた『これから、世界各地に放たれるはずだった、魔術師たちが用意し隠していたモンスター』は、『魔法少女の襲撃』に利用されることになった。
・神々
妖精の世界には神々が多くおり、それは現実に影響を強く及ぼしている。
・創世神
泥の神。ウィッチ。
実はこれより上に『混沌以前の何か』がおり、ウィッチが父親と呼んでいるのはそれ。ただし、それは『神々が地上に普通にいる世界』においても実在がほぼ知られていない(ガチの神話学者なら存在の可能性は知っていることもある)ぐらいのもの。
・三大神
ウィッチ(泥)と合わせて四大扱いされることもある。
1、大地(色)の神
主に生命・誕生などを司る。
また、『個』の概念の発生といった意味合いを持つ。
妖精世界においてすべてのもの(生物・非生物)は泥から生まれた単一のものであり、大地(色)が生まれるまでは個の概念がなかったとされている。
2、鋼の神
死、終わりなどを司る。
拒絶などの概念の発生。幼い人類が『個』はあれど『自他境界』がなかったが、鋼の神により同種生物間でも『より小さい個』があり、種というものが単一ではなく種の中にも様々な個があるという事実が発見、あるいは創造された。
同時に『種』という単位でみれば存在しなかった寿命というものも、より小さい個の発生により存在することとなった。
また、大地の上にはまだ原初の混沌があった時代、大地と『その上』を斬り分けて、空を生み出した。
3、空の神
秘密、隠し事などを司る。
『より小さい個』が発生したと同時に、『同種・同共同体の相手にも詳らかにしないプライバシー』が発生した。
また、空という『大地のその上』という概念ができあがったことにより、『見下ろされる・常に上から見ている』というものがあり、人々は『他者の視線』を己の中に生み出すことに成功する。『客観性』の発生。
三大神の中でもっとも多くの子を産んだとされる神であり、『戦争』『知性』『競争』など様々な概念がこの神によって生まれた。
なお三大神は三姉妹扱いされるのだが、学説によっては『鋼の神が大地を斬り割いて生まれたんだから、空の神は鋼の神と大地の神の子では?』という説もある。
その後も鋼、大地、空の神々は三柱で交わって様々な子を成したとされるが、全員女神である。単一で生み出した話もある。神話なのでそういうものです。
4、世界樹
かなり新しい神。有史以降しばらくして生まれた。
妖精の国では
1、種族同士の交配によって子を成す
2、神から直接生まれる
の二つのパターンがある。作中の妖精は2のパターン。
この『神』というのはかなり幅がある表現で、世界樹などは『
神の条件としては『偉大なもの』程度の感じだが、『新神』の条件は『消費者』となる。
『
一方で新神は魔素を消費して奇跡を起こすものであり、自分から魔素を生み出すことはできない≒『人類』に近い生態を持っている。
世界樹も魔素を消費して妖精を生み出す妖精製造プラント。機能としてはマザーコンピューターと国家を合わせたものであり、出生の段階から神の手のひらでの管理が行われているのもあり、ほぼほぼディストピア世界の神。
なお妖精の世界において『妖精』はもっともマジョリティな種族であり、その結果、妖精を生み出し管理する世界樹はもっとも信仰のあつい神となっている。
以下、書くのに使ったメモ書き
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☆
魔法少女になれなかった名無しさん:165←ここまで書いた
次回は166かもう少しとんだ番号から
(三人称視点 ピンクの魔法少女寄り)←三人称の場合のタイトルの書き方
☆用語
変身の掛け声
ウィッチ
「
↓
ブレイブ
「聖剣、
↓
スカウト
「七つ道具、掲揚」
↓
プリエステス
「聖印、詠唱」
この順で入れ替わっている
本来は……
ウィッチ
「魔杖、詠唱」
ブレイブ
「聖剣、抜刀」
スカウト
「七つ道具、解錠」
プリエステス
「聖印、掲揚」
キャラ名
⇒聖女、勇者、魔法使い
聖くれあ→聖女、クレリック
渚いさみ→勇者
鬼林→魔
状況
異世界から来た異神の影響で常識・認識改変が起こってしまっている世界。
魔法少女はその改変の影響を受けない少女たち。
主人公は何?
→主人公の拾ったステッキが『泥のような神』の本体。
拾われた恩と活動中の肉体の健康のために神様は主人公にわりと味方
自我はまだ出せるほどこの世界に降臨できていない
モンスターに封入された泥(神様の欠片、当人は飛沫と呼んでる)を集めると強化されたり自我が強まったりする