やったぜ。悶絶提督調教貞操逆転鎮守府物語   作:江田島提督

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河合の模試で偏差値55で草も生えない


提督が着弾する前の話②

「皆さん、ご無沙汰しております。」

「悶絶少年専属調教提督です。」

まあ調教する少年自体がいないんだがなガハハ

 

 

ゴツン

 

 

小さな拳が俺の頭蓋に振り下ろされた。

「な〜にが悶絶調教提督ですか全く...あなたはまだ提督候補生ですよ!こ・う・ほ・せ・い!」

「そもそも誰に向かって話してるんですか...」

 

紹介しよう!

毎度毎度俺の頭に拳骨を振り下ろし、ブツブツと何かぼやいている彼女こそ、この海軍横須賀士官学校における我が教官、鹿島殿である。

 

 

〜〜〜〜

 

話が飛んだので此処で補足しておこう。

俺は宮本中佐によって超スピード横須賀送りが決定した後、直ぐに東への汽車にぶち込まれた。そして最終的に辿り着いたのが、ここ。海軍横須賀士官学校だ。

なんでもここでは俺のように妖精さん?が見えるヤツらが集められ、一人前の提督になるために日々鍛練を積んでいるんだとか(他人事)

そして案の定俺も入学させられた訳だが、よく分からんが唯一の男子生徒たがら危険がアブナイ〜...とか言って俺だけ個別指導コースらしい。

仮にも軍規のある組織なのにアブナイのか...(困惑)

そしてその指導の担当教官となったのが、いま目の前にいる鹿島教官だ。どうやら彼女も旧日本海軍の練習巡洋艦・鹿島の魂をら受け継いだ“艦娘”とのこと。

ェ...教官って8000馬力しかないんでありますか!?や〜い馬力駆逐艦の8分のいcゴブッ(昇天)

 

〜〜〜

 

 

そして入学(強制)から2週間ほど経った現在、俺は艦隊運動についての授業を受けていた。

元々ミリタリー系は好きなのでそこまで苦ではないんだが...

さっきから教官が俺の顔をチラチラ見てくるのが少し気になるなぁ(因縁)

 

肘をつきながらそんなことを考えていると、

「こ〜ら、よそ見しない!」

鹿島教官にどやされた。

 

「じゃあ〜...よそ見する悪い子には問題!22ページです。対水上戦闘が予想されるときに用いられる、単縦陣をベースとした砲戦形態の陣形はなんでしょうか?」

 

フン、馬鹿にされたものだ。

答えは〜、

「第四警戒航行序列ですね」

ちなみにこの問答に意義はあるのだろうかとかそんなこと考えてはいけない。

 

「正解〜!よくできました!」

そう言って手をぱちぱち叩く鹿島教官。

教官!教官はイチイチ動作があざといであります!

 

「じゃあ、その第四警戒航行序列の弱点はなんでしょう!」

 

かしこまり!

予想済みの質問である。

「単縦陣譲りの縦の長さによって艦隊全体の運動が鈍く、潜水艦などをはじめとした魚雷攻撃の回避が難しい点です」

 

おぉ〜、との鹿島教官。

 

うーん、話は変わりますが窓の外に見ると赤い夕陽が沈んでいくのが見えますねぇ。

え?綺麗ですねって?違うだろォ?(豹変)

 

早く授業終わらねぇなかな〜、とチラチラ教官をの顔を見ていると、何故か知らんが彼女が赤くなった。えぇ...(困惑)

 

「あの〜教官、時間...」

俺がそう言うと彼女はようやく気が付いたようだ。

 

彼女は時計に目を向け、「あぁ...そうですね。もう良い時間ですし、今日は終わりにしましょうか...」とのこと。

ん?なんかしょげてない?w

 

それはさておき、もう一九〇〇(ヒトキュウマルマル)か。日も沈むし、1人しかいない男子寮にさっさと帰るかね...

 

 

そうして俺が席を立とうとすると、何者かに裾を掴まれる。

鹿島教官だ。

なんか顔が赤いし息も...ハッ、こいつもHMか!?(PTSD)

 

「え、え〜と...教官、どうかしましたか?」

 

「い、いえ...別にどうということはないんですが...その、君はいつも頑張っているので、何かご褒美をと...」

うわっ、あざと(直球)

しかし別に何か欲しいものがある訳じゃないしなぁ...ご褒美は辞退しとくことにする。

 

「あの!この後、時間が大丈夫なら私の部屋にk」

 

「あ、ご褒美とか大丈夫なんで。じゃ、また明日〜」

俺は足早に自室へ帰るのだった。

帰り際に教官が真っ赤な顔で何か言いかけてた気がするが、まあ気のせいだろ。

じゃあな、変態教師(すっとぼけ)

 

 

★〜翌日〜

 

 

ガチャリ

俺はいつも通り教室の扉を開ける。普段なら鹿島教官の快活なおはようが待っているのだが、今日はそうではないようだった。

 

「うわっ...」

思わず声が漏れる。何せ、いつも明るい鹿島教官が、死んだ魚の目をしてズーンと沈んでるのだ。

 

「あ...おはようございます...」

 

えぇ...困惑である。

「おはようございます教官。えっと〜...何かありましたか?」

俺が恐る恐る問うと、彼女は一枚の紙を差し出した。

 

「え〜とナニナニ...?」

 

 

『大本営ヨリ辞令。本日ヲ以テ○○提督候補生ハ提督養成課程ヲ卒業シ、中部地方艦隊第6号警備府へ赴任スルコトヲ命ズル』

 

 

ファッ!?

我まだこの入学して2週間ゾ?そんでもう現場送りだと...

未熟者を本番にブチ込むほど戦況が逼迫しているようには見えないんだがなぁ。

 

そんなことを考えていると、今まで黙りこくっていた鹿島教官がやっと口を開く。

「あなたはまだ未熟な自分がもう現場に、と思うでしょう。でも、大丈夫です。大本営も使える人材を後方で遊ばせておくほど余裕はありません。あなたがもう実戦に耐えうる能力を有していると判断したんです」

彼女は目に涙を溜めながら言葉を続ける。

「つまり、卒業...です。おめでとうございます。」

 

お、おう、短い期間であったとはいえ、教官に流れると困るな...

でもその涙、純粋な教師の気持ちか、それとも下心か。ど〜っちだ(豹変)

 

 

え?『可愛い艦娘に何てこと言うんだこの人間の屑』って...?

う〜ん...正直なところ、鹿島教官は可愛い。スタイルだって最高だ(断言)

 

しかし諸君、考えてみたまえ。この世界は平たく言うと“貞操逆転”しているのだ。

だから、何かとボディタッチの多かったあのあざとい教官も、昨日自室に俺を連れ込もうとした教官も、簡単に言ってしまえば、そこらのセクハラするおっさんと何ら変わらないのだ。何ならちょっとアウト寄りである。

 

 

そう考えてしまったが最後。

別に性欲が消え失せるとか、可愛いと思えなくなるとかはないが、女性のそういう姿に大分鈍感になってしまうのだ。

だから口が滑って酷いことを言ってしまったりすることもある。

だから決して俺は人間の屑なんかではない。つまり俺はHMじゃない。証明完了、Q.E.D.

 

 

おっと、話が逸れてたな。

俺が2週のトライアル期間だけで前線送りになった話だったか。

う〜ん、鹿島教官思ったより凹んでいる様子である。

まあ艦娘の、しかも士官養成学校の教官なんて立場にいたら、男性との接点皆無だもんな。

俺を送り出すのが惜しいのは分かる。

しかし涙まで流されては、ねぇ?(ねっとり)

 

––––は〜つっかえ...一応恩師?なのでここはいっちょ恩返しと行きますか。

 

 

◆◇◆◇

 

 

命令書に『本日ヲ以テ』とかお偉いさんが書きやがったせいで、俺は異動の準備に追われることとなった。

にしても早すぎないだろうか?

ハッ、早すぎ→せっかち→HMはせっかち...つまり大本営はHM!?(不敬)

 

そうして何やかんやしているうちに時間は過ぎ、現在校長から卒業の書類を受け取ったところだ。

とうに荷造りは終えているので、あとは駅へ向かうだけなのだが...

鹿島教官に挨拶、しとくかぁ。

 

 

 

 

コンコン

 

俺は鹿島教官の自室を訪ねていた。

「...どうぞ〜」

中から活力のない返事が聞こえる。とてもいつも溌剌な鹿島教官と同一人物とは思えない。

 

「失礼します...」

俺が部屋に入ると、教官はベットの上で膝を抱えていた。よく見ると目元が赤い。

ふぅ〜、俺は深く呼吸をし、口を開く。

 

「鹿島教官」

 

名を呼ばれた彼女は、少し肩が揺れた。

 

「お別れの挨拶に参りました。教官、短い期間ではありましたが、ありがとうございました。教官と過ごした時間、教えてもらったモノは一生忘れません」

「改めて、本当にありがとうございました」

 

俺はそう言って頭を下げる。

それに対して彼女は数泊おいて...

 

プルプル...

「うわぁ〜〜〜ん!!!行か゛ないでぐださい゛〜〜〜!!!」

そう言って大粒の涙を溢す彼女。

 

案の定、ではあったが...こう面と向かって流れるとクるものがあるな...

「えぇ〜と...教官、そんなに泣かないで...」

 

「ム゛リでずぅ〜〜〜うわぁぁ〜〜〜ん!!!」

だめだこりゃ。こうなったら手がつけられない。

 

しかしここで怯む俺ちゃんじゃあない。秘密兵器があるのだ。

俺は自らの“制服”の胸に手を伸ばし...

 

ブチッ

 

そしてちぎったものを彼女に差し出す。

「あの、教官、これを...」

 

「ふぇ〜...これは......ッッッッ!?!?」

 

俺が渡した秘密兵器...“制服の第二ボタン”。

それを渡された鹿島教官は目を見開いて口をパクパクさせている。

 

「あの、教官!今日まで短い間しかご一緒できませんでしたが...」

「必ず、教官の教え子として恥ずかしくない、一人前の提督になりますので!どうか見ていてください!」

 

ふっ...決まったな。

男が極めて少ないこの世界において、男性の第二ボタンというものの威力は想像を絶するものになっている(多分)。

それを渡されれば、いくら泣きじゃくる鹿島教官といえども、泣き止み、俺を気持ちよく送り出さざるをえないだろう...!

これが俺の お、ん、が、え、し ☆彡<キラーン (最新鋭軽巡並感)

 

しかし俺の誠意の足りない胸の内とは裏腹に、鹿島教官にはかなり効いたようだ。

 

「えっ、あっ、その...はい...」

そらみろ。彼女はみるみる顔を赤てモジモジし始め...ん?

 

「教官...いえ。鹿島は待って(・・)いますね......提督(・・)!///」

そう言うと鹿島教官改め艦娘鹿島は、今までとは打って変わり破顔して「うふふふふ」とか言いだした。

あれぇ〜?何か盛大な勘違いしてないですかねぇ...

 

ええい、こうなったらもう知らん!(無責任)

ヨシ、逃げよう。

 

 

そうして俺は、生暖かい鹿島の視線を受けながら、彼女のもとを後にする。

「それでは教官、汽車の時間が押してますので...失礼します」

 

 

◆◇◆◇

 

 

俺はたった2週間の学び舎を後にするのであった。




人生の危機ですが私は小説を投稿します(錯乱)
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