ベイブレードNEO Season3   作:マツザキ蓮

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ベイブレードNEO 第60話 決着と決闘

根尾杯のBブロック代表となった聖永学園と対戦することとなったソウタ達。

 

1試合目はソウタと龍太の「龍の血族」同士の対決。

 

龍太の新たな戦略に対し、ソウタは血族としての片鱗を彼に見せつけ、勝利した。

 

続く2試合目はヒカルとイリアの「因縁の対決」となった。(ナレーション)

 

「いよいよ開始されます、第2試合目は藤川イリア選手VS一角ヒカル選手! 聖永杯から続く因縁、勝利をもぎ取るのはどちらなのでしょうか!?」 

 

「イリア、この大会でアンタとの決着をつけさせてもらう」  

 

「私の方こそ、聖永杯からの因縁に終止符を打たせていただきます」

 

向かい合う2人の瞳は互いにその姿を捉え、長きにわたる因縁に終止符を打つという決意を宿す。

 

互いにベイをかざし合い、戦うことを表明する。

 

「……」

 

イリアはジークアキレウスのブレードをひねり、アタックモードにモードチェンジ。

 

(アタックモードか……。聖永杯の時はディフェンスモードだったが、今のやつは本気で俺を超えようとしている……!)

 

程よい緊張感がヒカルの覚悟をいっそう引き締める。

 

『Ready……Set!』

 

3・2・1 ゴーシュート!

 

ユニコーンはスタジアム中央に留まり、アキレウスはそれに迫る。

 

「斬りなさい、アキレウス!」

 

前より斬撃が激しくなっているのが見て取れる。

 

ユニコーンのディフェンスモードで衝撃を分散しているが威力は依然衰えなかった。

 

(ただ分散しているだけではやられてしまう……、逆にこの斬撃を利用する……!)

 

「あなたのベイも素晴らしい進化を遂げたようですが、私も技術を磨いてきました」

 

「この一撃で仕留めます! ソード・オブ・ジーク!」

 

(来たッ……!)

「そのまま使わせてもらうぞ!」

 

アキレウスの必殺技が直撃し、ユニコーンのギミックブレードは大きく弾け飛ぶ。

 

「なんと! ノヴァユニコーンのブレードが弾け飛んだーーッ! この状況、どう切り抜けるのでしょうか!?」

 

実況がまくし立てるように話したその瞬間、弾かれたユニコーンのギミックブレードは空中での換装により、カウンターモードにモードチェンジした。

 

「!!」

(変形した……!?)

 

「アンタのアキレウスの斬撃は確かに強力だった。少しずつ攻撃していって最終的にトドメを刺しに行くだろうと思っていた」

「だから『利用させてもらった』。この技でモードチェンジを発動させるために」

 

先程の技をモードチェンジへのトリガーとするためにあえて受けきった。

 

それは見事に成功し、一気に戦況を変えた。

 

「……流石です。一角ヒカル」

 

「ホーン・ザ・ノヴァ!」

 

「ノヴァユニコーン、オーバーフィニッシュ! 一角ヒカルの勝利!」

 

「やったぁぁ、ヒカルの勝ちだ!」

 

「アキレウスの斬撃を逆手に取るとは……恐れ入りました」

「あなたの『知性』はどんな逆境も超えられる……そんな気がします」

 

「アンタの方こそ腕を上げたな……。この勝負、熱かった」

 

遂に聖永杯からの因縁に決着をつけたヒカル。

 

バトル後、互いに清々しい表情で称え合った。

 

「一角ヒカル選手、聖永杯からの因縁に決着をつけました!!」

「続きまして第3試合、変則ルールによるバトルです! 生駒町長、ルールのご提示をお願いします!」

 

「1VS2のトリプルバトル。代表、根尾中学校から神世メイ、聖永学園から風馬マイ、天道シオン」

 

「えっ……!?」

 

「ルールとしては最後まで誰かのベイが回っていれば勝利です」

(フフフッ……! メイ。私達に歯向かったことを後悔しなさい……!)

 

征二狼が提示したルール。

 

それは個人の感情に基づいたものであり、「報復」そのものだった。

 

「メイちゃん……」

 

「……気にしないで。それに私達は勝負しにここへやってきたから」

 

「マイ。メイちゃんの言う通りだよ」

「やるからには全力で……」

 

「腹は括ったわ。私もハデスも……」

 

3人とも覚悟を決め、ベイをランチャーにセットする。

 

『Ready……Set!』

 

3・2・1 ゴーシュート!

 

デミスハデスはフリー回転モード、ジェットペガサスはジェットモードでシュートされた。

 

スタジアム中央を陣取るハデスに対し、ペガサスとワルキューレはスタジアムを旋回している。

 

そこから更にジリジリと距離を詰め、ハデスに2機がかりで攻撃。

 

ペガサスとワルキューレはまとわりつくような動きを見せた。

 

「ハデスが攻撃を受け流せていないッ!?」

「ヒカル、あれは……!」

 

「ハデスのフリー回転はどちらか一方から攻撃を受けることで作動する。」

「だが、マイとシオンは『それ』を逆手に取り両方からの攻撃でフリー回転を封じた」

 

「早速、ルールを応用するなんて流石、聖永ね」

 

「メイちゃん、あなたの言う通り私達は勝負しに来た……、だから少しだけ意地を張らせてもらいますッ!」

 

「ペガサス!」

 

「ワルキューレ!」

 

「これは!! ジェットペガサスとインペリアルワルキューレの合体技だぁーーッ!」

 

「ジェネレーション・X《クロス》!」

 

聖永2人の新技がハデスにヒット。

 

そのまま弾き飛ばされ、スタジアムの壁に激突しそうになる。

 

「おーーっと! デミスハデス、大きく弾き飛ばされました!! 絶体絶命、どうする神世メイ選手!」

 

「……あなた達のコンビネーション、見させてもらったわ。なら、今から見せてあげる」

「私の戦術を!」

 

「!?」

 

「こ、この軌道はーーッ!?」

「信じられません、デミスハデスがギミックブレード側面を使って加速しています!!」

 

ハデスのギミックブレードをスタジアムの壁に当て、タイヤのようにそのボディを走らせた。

 

「何だとッ!?」

(……ハッ!? しまった……!!)

 

「生駒町長……?」

 

「いやーすみません……。つい驚いてしまいまして……!」

(危なかった……!)

 

予想外の戦術に思わず素を出す征二狼。

 

実況の怪しむ目線に対して、咄嗟になって誤魔化す。

 

「これが私の戦術……デミスサイクロン!」

 

『デミスハデス、バーストフィニッシュ! 根尾中学校の勝利!』

 

「決まったぁぁッ! 根尾中学校、象栄学園に続き、聖永学園にも見事勝利しました!」

 

「…………ッ!!」

 

会場内が盛り上がっている中、征二狼は悔しさのあまり無意識に爪を噛んでいた。

 

「ハデスのフリー回転が封じられた時はどうなるかと思ったわ」

「けど……私達の勝利ね」

 

「メイちゃんの諦めない所、ソウタさんと一緒ですね」

 

「私達の分も頑張ってください!」

 

「ええ」 

 

戦いを終えた3人の少女が談笑する中、観客席にいた聖永の残るメンバーたちもそうしていた。

 

「神世メイ……か。もしかしたらあの男は僕達の見えないところでまだ好き勝手やっているのかもしれないね」

 

「カイト、縁起でもないことを言わないでよ……。でも、あり得そうな気がしてちょっと怖いわね」

 

「だが、シオン様とマイから聞いたところではあの嬢ちゃんは余程苦労してきたようだな」

 

「テルブ、我々に出来ることは根尾中学校の健闘を祈ることだ。あの男は彼らには絶対に敵わない」

 

「……お前ら、4人を迎えに行くぜ」

 

カイト、アイ、テルブ、シアス、エイキは足踏みを揃えてそこを後にした。

 

「さあ、根尾杯もいよいよ後半、根尾中学校の次なる相手はCブロック代表・天晶学園!」

 

聖永学園との戦いも制したソウタ達、次の相手は天晶学園となった。

 

「天晶学園か……。確か、龍真の……」

 

「2回戦突破おめでとう、根尾中学校」

 

「龍真!」

 

「蒼龍ソウタ、君には期待してるよ。僕達、龍の血族の新星となるのを……!」

 

「……!!」

 

聖永学園にも勝利し、次々と駒を進めるソウタ達。 

 

次なる相手は龍の血族が集う天晶学園。

 

ソウタは血族としてどう乗り越えていくのか。(ナレーション)




__イメージCAST__

蒼龍ソウタ-小林千晃

一角ヒカル-小野賢章

神世メイ-竹達彩奈

風馬マイ-水瀬いのり

天道シオン-悠木碧

藤川イリア-雨宮天

生駒柊斗(神世征二狼)-遊佐浩二

黒野エイキ-子安光樹

四天カイト-山下大輝

虹羽アイ-沢城みゆき

瀬里シアス-福山潤

矢上テルブ-谷山紀章

金山龍真-櫻井孝宏

古面定太-小野坂昌也

ナレーション-森川智之
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