お金貯まったからホロウレイダー辞めるわ   作:イグアナ

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マサマサがメインヒロインとか言われてて草ンナ
おかしいンナ。女性キャラはたくさん出してきたはずなのにンナ……!




30話:ごもっともでございます

「ごはっ!?」

 

 顔面を蹴り飛ばされ、その衝撃で男の被っていたフルフェイスヘルメットが破壊された。

 

「ま、待てっ!! 許してくれっ!!」

 

 素顔が露わになり、尻餅をついて助けを乞う男の前に、フルフェイスヘルメットを被った男がゆっくりと近づいていく。

 

「ほんの出来心だったんだ!! 別にあんたをバカにしてたわけでも、侮ってたわけでもねぇんだよぉっ!!」

「…………」

「もうやらない! ここに誓う!!」

「…………」

「ま、まさか本(・)物(・)が居るなんて思ってなかったんだ!! だから──!」

「……えっと、反省するのはそ(・)こ(・)じゃないだろってのは置いといて、俺としても見逃してあげたい気持ちはあるんだけど……」

 

 残念そうに、男は語る。

 

「ここで見逃したら、『もし見つかっても謝れば見逃してもらえるし、ノーリスク』って話になっちゃうんだよね」

「そ、それ、は……」

「だからごめん。灸を据える……なんてキャラじゃないけど、少しは痛い目を見てもらおうかな」

「──ッ!!」

 

 この日、新エリー都のどこかで偽物が本物により天誅を受けたという噂が、インターノット上に出回った。

 

 


 

 

「あぁ、美味しい……」

「ふふ、お口に合ったようで何よりですわ」

 

 とある日の昼下がり。俺はリナさんのケーキ擬きを美味しくいただいていた。

 

 今日はリナさんと二人で店番をしているのだが、どうやらわざわざ作って持ってきてくれていたらしい。

 

 ちなみに今日もアキラさんとリンさんは居ない。ホント忙しいんだなぁ。てか俺が来るまでよく回ってたもんだ。片方だけ店に残るとかで対応してたんかな?

 

「ホントに無料(タダ)でいいんですか?」

「勿論ですわ。代金は全てあの方の支払いに上乗せしておきますので……」

「はは……」

 

 マジで見つかったら何要求されるんだろ。ディニーじゃないってのが一番怖い。他に何も出せないんだけど俺。

 

「にしても、お客さん来ませんねぇ」

「ですが、その代わりこうしてゆっくり出来るのですから、悪いことばかりではありませんわ」

「それはまあ……そうですけど」

 

 ちゃんと利益出てんのかなこのビデオ屋。いつか潰れないかちょっと不安になる。

 

 でも俺一人雇えるくらいの余裕があるんなら大丈夫……なのか?

 

「イツキ様。こんな時間がずっと続けば良いと……そんな風に思いませんか?」

「へ? まぁ、ゆったり出来る時間は確かに好きですね」

「ふふっ、私も大好きですわ」

「へぇ……なんというか、意外です。リナさんは仕事人間みたいな印象があったので」

「そうなのでしょうか? ですが、私は尽くすことも大好きですので、ご安心を」

「おお……流石メイドさんですね」

 

 リナさんのメイド姿勢に少し感激を受けていると、ポケットに入れていたスマホが震えているのを感じた。

 

 リナさんに一言伝えてスマホを確認してみると、どうやらライカンさんからメッセージが来ているようだ。

「……冷静になって考えてみると、いくらなんでも大胆すぎたのでは……?」

『本日のバイト後、少々お時間をいただけないでしょうか。お話したいことがあります』

『了解です。電話か直接会うか、どっちにします?』

『そうですね……では、直接でいかがでしょう。丁度ビデオ屋の近くを通る用事があるので』

『あいさ。いつもと同じくらいの時間に終わるんでよろしくお願いしやす』

『急に砕けるな。ではそういうことで』

「あぁ……どうして私は、あんなにたくさん、"大好き"などと……」

 ささっとやり取りが終わった。なんだろう、ライカンさんとのやり取りは実家のような安心感があるな。俺の実家もう無いけど。

 

 しかし、お話か……。何かあったのかな。

「このままではお顔もまともに見れませんわ……。この熱くなった顔を早く元に戻さないと……」


 

 

 バイトが終わり、俺はライカンさんとの待ち合わせ場所に向かった。

 

「すみませんライカンさん。お待たせしました」

「いえ。時間通りですし、問題ありませんよ」

「そんな事言っても、ライカンさんいっつも待ち合わせの15分前には居るじゃないですか」

「それはわたくしが勝手にやっていることですので」

「じゃあ次から30分前に到着するようにしとこうかな」

「ではこちらは45分前には来るようにいたしましょう」

「ならこっちは1時間前!」

「ならば2時間前」

「3時間!」

「でしたら半日──いや、なんの話だコレ」

「知りませんよ。まったくもう、しっかりしてくださいライカンさん」

「喉を噛み潰すぞ」

「ごめんなさい」

 

 これ悪いの俺だけじゃないよね? ライカンさんも乗っかってきたよね?

 

「こほんっ……では、本題に入りましょう。最近、インターノット上で貴方についてとある噂が広まっています」

「噂……?」

 

 なんだろ。特に変なことはしてないと思うんだけど。

 

「その噂とは、"フルメットの名を騙ると、本物が天誅を下しに来る"というものです。……身に覚えは?」

「えっと……そもそも、俺の名を騙る人なんて居るんですか?」

「……その回答で大体わかりました。貴方は無関係ということですね」

 

 呆れたように納得しないでほしい。泣いてもいいんだぞ、大の大人が今ここで。やらないけども。

 

「というか、そうも毎回毎回俺の仕業なわけないじゃないですか。少しは俺を疑わないということを知ってほしいですね」

「今までは全部お前の仕業(ガチンナ)だっただろうが」

「ごもっともでございます」

 

 全身全霊で謝罪した。なんで会って数分で2回も全力謝罪してんだろ俺。

 

「……話を戻します。要は、本物のフリをして貴方の偽物を潰して回っている人物が居るということになります」

「へぇ……なんでまたそんなことを……」

「気(・)に(・)入(・)ら(・)な(・)い(・)……のでしょうね。正直なところを言うと、最初から犯人の目星はついていました。そして、貴方が関与していないことがわかった時点で、わたくしの予想はほぼほぼ確定したと言って良いでしょう」

「え? それって……」

「はい。恐らく、下手人の正体は──」

 

 






・イツキ
えっ、偽物なんて居たんだ。


・ライカン
犯人の目星は付いてるっぽい。


・パエトーン兄妹
えっ!? 偽物が本物に天誅された!?
本物の目撃情報あったってこと!?
現地行かなきゃ(お店番イツキ誕生)


・リナ
今日も美味しく食べてもらえて良かったね。
ちょっとアピールが大胆すぎかなと少し恥ずかしがってた模様。

Fairyの半公式二次創作の擬人化、この作品に出たら受け入れられる?

  • 無理
  • ギリ許容
  • 大丈夫(気にしない)
  • 結構アリ
  • つべこべ言わずにやれ
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