今回は凝ポイント無いンナ
安心して読んでほしいンナね
「……本日はよろしくお願いしますなのです……」
「よ、よろしくお願いします……」
今日はビビアンが一緒に店番をやってくれるらしい……のだが、やけにどんよりした雰囲気で店に入ってきた。
……なんか、珍しいな。ビビアンがこんなに落ち込んでるの。
「えっと……何かあったんですか?」
「──のです」
「へ?」
「パエトーン様から頂いた大事なプレゼントをホロウに落としてしまったのです〜!!!!!!!!」
う、うわぁ……。そりゃ落ち込むわ。パエトーン至上主義のコイツがそんなヘマするなんて……。
「ち、ちなみに何を落としたんです?」
「……ストラップのミニぬいぐるみなのです。いつも身につけていたのですが、エーテリアスとの戦闘の最中に紐が切れてしまったみたいで……」
「ミニぬいぐるみ……」
本当に毎日のように身に着けてたんだろうな。何度もホロウに潜ってれば当然エーテリアスとの戦闘だってその分発生するし、いずれ起こり得た悲劇ってわけか……。
「本当なら今すぐにでも探しに行きたいのですが、店番をお断りするわけにもいきませんし、このあともバイトを立て続けに入れてしまっていて、探しにも行けないのです……」
「……」
「うう……ビビアンはダメな子なのです。パエトーン様から頂いたこの世に2つとない大事なものを無くしてしまうなんて、ビビアンは、ビビアンは────」
「…………」
なんかキノコでも生えてきそうなくらいにじめじめした落ち込み方をし始めた。…………あぁもう。
「……あの」
「?」
「ちなみにそのホロウって、どこのホロウなんですか?」
その日の夜、俺はビビアンから聞いたホロウに突撃していた。
「……ホロウ探索もなんだか久しぶりだな」
前にキラーボンプマン3号のエネルギーチャージのために一瞬ホロウに入ったけど、アレは入り口近くで少し待機してただけだからなぁ。
変に疑われない程度に情報は聞き出せたし、ささっと回収して帰るか。問題はどう渡すかだけど……まあ、ライカンさんに渡しとけばどうにでもなるだろう。だってライカンさんだし。
イメージとしてはライカンさんからヒューゴ、そしてビビアンに渡っていく流れだな。
もしくはライカンさんから直接ビビアンに渡してくれても良い。『わたくしが見つけました(ドヤ)』とか言って。ライカンさんがその程度でドヤ顔なんかするわけないだろいい加減にしろ。
ちなみに今日の装いは普通にフルフェイスヘルメットだ。ホロウ内だし隠す必要ないかなって。別に誰かと会うわけでもないし。
あとキラーボンプマン3号でホロウ内動き回るのは流石に不安。あれガワだけだから俺の機動力下がるだけでメリットないんだよな。
「ほい、ほい、ほいっと」
遭遇するエーテリアスをサクサク倒しながら、ビビアンから聞いたポイントまで進んでいく。人間を相手にするよりよっぽどやりやすい。加減しなくて良いからね。
しかもエーテリアスは倒すと消えてくれるから、殺傷痕が残らない。つまり、俺が倒したとは気づかれにくいってのが良い。
……なんか犯罪者みたいな思考になってきたな。シリアルキラーとして活動しすぎた弊害だろうか。いや、そもそもの話で言えばホロウレイダーって犯罪者みたいなもんだけどさ。
……さて、この辺かな。エーテリアスが持っていってなきゃ良いんだけど……。
「……あ」
ストラップのミニぬいぐるみ……アレじゃないか? なんだ、割とさっくり見つかったな。
拾って確認してみると、確かに紐の部分が切れてるみたいだ。切れ目からしてスパッと切られたような印象があるし、そういう手合いのエーテリアスと戦ったんだろう。
よし、ミッション達成。あとはさっさと帰るだけ──。
「──フル、メット?」
「……え?」
声のした方を振り向くと、そこには驚いたような表情をしたヒューゴが立っていた。
「貴様……なのか?」
「……………………」
一瞬声が出そうになった。……落ち着け、まだ本人とは断定されていない。つまり逃れる術はあるというわけだ。
最初の一言が肝心だ。それで全てが決まる──!
「人違いワタ」
「フルメットか」
終わった────。
ンナでもワタでもダメならどうしたら良いんだよ。次はンナワタで行くか?
……とはいえ、ヒューゴは星見雅みたいに問答無用で斬り掛かって来るわけでもないし、そこまで全力で誤魔化す必要もない……か?
「……バレちゃ仕方ないか。久しぶり、ヒューゴ」
「あぁ、久しいな。我が友よ」
やけに軽快な足取りでこちらに近づいてくる。なんか機嫌いいなお前。
「ここにはビビアンの失せ物を探しに来ただけだったが……予想外の収穫だな」
「……ビビアンの?」
「丁度今貴様が持っている
なるほど、だからここにヒューゴが来たわけか。少し考えれば予想出来たかもなぁ……。
「そういうことならビビアンに渡しといてくれ。ほい」
「ありがたく頂戴しよう。……しかし、貴様から渡してやったほうが喜ぶとは思うが……」
「勘弁してくれ。嫌われてるだろうし、俺なんかから受け取りたくないだろ」
「……ビビアン、お前というやつは……」
ヒューゴが嘆くように掌で目を覆った。まあ、好き嫌いは誰にでもあるだろうし、悲観するようなことじゃないさ。
「あ、そうだ。聞いたぞヒューゴ。俺のために色々動いてくれてるって」
「……何の話だ?」
「ほら、本物のフリして偽物潰して回ってくれてるんだろ? 俺の名誉を守るためにさ」
「──は」
「?」
「はははははははっ!!
「……何が?」
「くく……すまない。俺の中で色々と繋がったものでな」
「はぁ……」
急に笑い出したからびっくりした。今の会話のどこにそんな笑えるポイントがあったんだろうか。
「貴様とはまだまだ積もる話があったが……気が変わった。今日のところはこれで失礼しよう」
「お、おう……」
「ではさらばだ我が友よ。
「え、あ……うん」
急に笑い出したかと思ったら秒で去っていった。
変に追及されなかったのは良かったけど、何だったんだ……?
・イツキ
このあとは特に何事もなく帰宅できた。
・ビビアン
帰ってきたヒューゴからぬいぐるみを渡されて『流石ヒューゴなのです!!』と大感激。
しかしそのあとフルメットが拾ってたと言われて情緒がぶっ壊れた。
・ヒューゴ
何かに気づいたらしい。
なんだろね。
Fairyの半公式二次創作の擬人化、この作品に出たら受け入れられる?
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無理
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ギリ許容
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大丈夫(気にしない)
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結構アリ
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つべこべ言わずにやれ