大丈夫な訳ねぇだろンナ。(タイトルへの自戒)
なんか現状誰がメインヒロインだと思われてるのかなーと思ってアンケート取ろうと思ったのは良いンナけど、ライカンさんとマサマサがデッドヒート繰り広げる未来しか見えないンナ
あ、今回も凝ポイント無いンナ
ホントに無いから安心してほしいンナ
「流石ヒューゴなのです! 本当にありがとうなのです!」
落とし物を受け取って『はわーっ!』とテンションが上がるビビアンを見て、ヒューゴは微笑みながら答える。
「次からは気をつけることだなビビアン。それと、礼を言うべき相手は俺ではないぞ?」
「それは……どういう意味なのです?」
「そのぬいぐるみを拾ったのはフルメットだ」
ヒューゴの言葉を聞いた瞬間、ビビアンの手からぬいぐるみがポトンと落ちた。
「──は」
「はーーーッ!? はぁーーーーーーッ!? どういうことなのです!? どういうことなのですかヒューゴ!! 会ったのですか!? あの人に会ったのですか!?」
「落ち着けビビアン。そんなに強く肩を揺さぶるな」
「落ち着いて居られるわけがないのです!! 本物だったのですか!? 偽物ではなく!?」
「間違いない。本人かどうか尋ねたときの返答は『人違いワタ』だったからな」
「なら紛れもなく本物なのです!! それで、今どこに居るのですか!?」
「わからん。ホロウの中で別れたからな」
「別れっ……!? そ、そんなあっさりで良いのですか!? ヒューゴだって、あの人とは会いたがって──!」
「焦るな。どうせまた、すぐ会うことになる」
ヒューゴは笑みを浮かべながら続ける。
「奴は口を滑らせた。やはりあいつは、フルメットの正体を知っていたわけだ」
「──そうだろう? ライカン」
「それとひとつ思い出した。フルメットはお前に嫌われていると思っていたみたいだぞ」
「は?」
ビビアンの落とし物を探しに行った翌日、ライカンさんから電話が来た。
「すみません。少しお聞きしたいことがありまして」
「なんです?」
「ヒューゴと何かありましたか?」
「…………どうしてそんなことを?」
「『フルメットのことで話がある』と、ヒューゴから呼び出しを受けました。今晩会ってくる予定なのですが、その前に念のため貴方に確認しておこうと思いまして」
なるほど。つまり俺がなにかやらかしたんじゃないかとライカンさんは心配していると。
「大丈夫ですよライカンさん。顔は見られてないので」
「何があったか言え」
「ハイ」
昨日ホロウに突撃したことと、ヒューゴと会話した内容を全てライカンさんに伝えた。
すると、とんでもなく大きな溜め息が電話口から聞こえてきた。
「……イツキ様」
「は、はい」
「詰みです」
「……ガチワタ?」
「ガチワタ」
秒で順応された。もう駄目かもしれない。
「伝えていなかったわたくしにも責任があるのですが……ヒューゴが本物のフリをして偽物を潰して回っているというのは、現状ヒューゴとわたくし以外には知られておりません。プロキシ様でさえもご認識はされていないでしょう」
「えっ」
あ、えっと……つまり……。
「その話を
「うぐ……」
「いかがなさいますか? どうにか隠し通して欲しいということであれば出来うる限りの対応はいたしますが、勝算はかなり薄いと言わざるを得ません」
「……ライカンさん」
「はい」
「諦めて白状しましょう」
「……それがよろしいかと」
「なるほど、それが貴様の素顔かフルメット。……いや、イツキと呼ぶべきか」
もう自分から顔を晒しに行くことにした。ライカンさんに同行する形で。
ヒューゴがご機嫌そうにしている横で、ビビアンが凄い目でこっちを見てきている。……まあ、ビビアンには嘘ついちゃったしなぁ……。
「……似ているとは思っていましたが、まさか本物だとは思わなかったのです」
「あぁ、そういえばそれってどこのこと言ってたんだ? 今後の参考にしたくて──」
「教えるわけないのです」
「……左様で」
プイッと横に向かれてしまった。やっぱり怒ってる、よなぁ。
「まあそう変な空気になるな。これでもビビアンは貴様と会えて喜んでいる」
「ちょっ……!? ヒューゴ、何を言って……!」
「ふっ、昨日貴様がぬいぐるみを拾ったことを伝えた時のこいつの顔と言ったら──」
「ヒューゴ!!! 少し黙るのです!!!」
ビビアンは顔を真っ赤にして叫ぶと、キッとした表情でこちらを向き、ずんずんと距離を詰めてくる。
「そ、そもそも! どうしてぬいぐるみを探しに行くなんて馬鹿な真似をしたのですか!?」
「正体がバレるリスクがありますし、それに、私に嫌われていると思っていたのですよね!? 貴方にメリットなんて何ひとつ無いのです!! なのに、どうして──!!」
「ど、どうしてって言われても……」
壁際まで追い詰められ、いつぞやのカリンちゃんのときのように、逃げ道を塞ぐような形で両の手を壁に突かれた俺は、目を逸らしながら答えた。
「……だって、その……プロキシ兄妹から貰った大事な物、なんだろ?」
「推し活してるときのビビアンは、その、凄い幸せそうで、いつも笑顔で、輝いてて……」
「だから、えっと……なんというか、ビビアンには笑顔で居てほしかったから……かな?」
言い終えて、恐る恐るビビアンの方に視線を向けると、彼女は真顔で固まっていた。
そして──凄い勢いで横の壁に顔をぶつけた。
「ビビアン!?」
「こんなのおかしいのです。有り得ないのです。私はパエトーン様一筋のはずなのです。私はパエトーン様一筋、私はパエトーン様一筋、私はパエトーン様一筋、パエトーン様、パエトーン様、パエトーン様、パエトーン様、パエトーン様──」
「え、呪詛?」
「……おいヒューゴ、あれ……」
「言ってやるなライカン……。ビビアンも難しいお年頃なんだ……」
そのままビビアンは、壁に頭を当てながらしばらく呪詛のようにパエトーンの名を呟き続けていた。
・イツキ
流石に白状した。このあとビビアンにポコポコ叩かれたり、ヒューゴ達とケーキ食べたりした。
・ライカン
べらべら喋りやがって……と呆れつつ……
まさかお前とケーキを嗜むことになるとはな……と、ヒューゴの方を見てちょっと嬉しそうにしてた。
・ヒューゴ
このあとイツキとケーキを食べて喜びつつ……
まさかお前とケーキを嗜むことになるとはな……と、ライカンの方を見てちょっと嬉しそうにしてた。
・ビビアン
おかしいのです私としたことが有り得ないのですちょっとした気の迷いに決まってるのですそうに違いないのです。
こ……このぉっ……!(ポコポコ叩き始める)
前書きで、アンケート取ろうと思ったのは良いンナけど、ライカンさんとマサマサがデッドヒート繰り広げる未来しか見えないって言ったンナね?
どうしようかと迷ったけど、じゃあ二人は殿堂入りにして先にデッドヒート繰り広げてもらおうと思ったンナ。
流石ンナ! ンナは天才ンナね!(おめめきらきらボンプ)
主人公の相棒枠選手権(今後の内容に影響はないンナ)
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ライカン
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浅羽悠真