ちょっと迷った部分があって遅れたンナ
頭の中で決まったから後は書いてくンナよー
※ごめんンナ。タイトル付け忘れてたンナ。
「プロキシ兄さぁ、最近どう?」
「またずいぶん抽象的な質問だな……」
フルメットが地べたに腰を下ろしながら、隣の
「ほら、最近色々あったじゃん? お前ら兄妹は結構厄介事に巻き込まれてるっぽいし、疲れてないかなって」
「なるほど、そういうことか。……それなら問題ない。別に疲れても居ないし、いつも通りだよ」
何でもないかのように答えるアキラに、フルメットはヘルメットの奥で目を細めた。
「……まあ、お前がそう言うならいいんだけどさ。ほら、ただでさえ兄貴なんだし、普段から弱音とか吐きにくいだろ?」
「辛いこととかあればいつでも言ってくれよな。お前が皆に頼られる凄いプロキシだってのは知ってるけど、それでも一人の人間なんだからさ」
ぽんぽんとイアスの頭に手を置くフルメットに、アキラはどこか軽くなった心で答える。
「……そうか。なら、もし何かあれば吐き出させてもらうとするよ」
「おう! いつでもどんと来い!」
朝5時。起きるには少し早い時間にアキラは目を覚ました。
「……随分と、懐かしい夢を見たな」
ゆっくりと起き上がり、洗面所で顔を洗いながら先ほどの夢の内容を思い出す。
「『……辛いことがあったら言え』……か」
人前では見せないような暗い顔を鏡に映しながら、アキラは蛇口を締めた。
「……もし、あのとき僕がもう少し強めに引き留めていれば──」
「──君はまだ、僕らと一緒に居てくれたかい?」
「先日伝えた通り、今日はイツキさんに買い出しを手伝ってもらおうと思ってるんだ」
「待ってました」
いつもお店番だった俺に、ようやく買い出しという役割が回ってくる時が来たらしい。
ちなみに今日はリンさんがお店でお留守番らしい。『次は私がイツキさんとお出かけするからね!』とはリンさんの言葉だ。
「さて、まずは待ち合わせ場所に行こうか。時間に余裕はあるけど、あまり待たせたくはないからね」
「……待ち合わせ、場所?」
「ああ、すまない。そういえば伝えていなかったね。実は僕がイツキさんと買い出しに行く予定だと伝えたときに、是非同行したいと申し出た人が居てね──」
「本日はよろしくお願いいたします。イツキ様」
「……よろしくお願いします、ライカンさん」
アキラさんの言う待ち合わせ場所に行くと、そこにはライカンさんが居た。
アキラさんが俺と出かけると聞いて、俺が変なことをしでかさないか監視……じゃない、見守りにきてくれたんだろう。
「イツキさんとライカンさんは仲が良さそうに見えたから、ついOKしてしまったけど……問題なかったかい?」
「勿論! 全然OKです! ライカンさんとはマブダチなので!」
「これはこれは、ご冗談を」
言いながら、ライカンさんはアキラさんに見えないように指を1本立ててこちらに見せてきた。
意味がわからなかったのでとりあえずライカンさんに向けてピースしながら指をチョキチョキしてみると、ライカンさんは2本目の指を立てた。
あかんこれ
「じゃ、じゃあ行きましょうかアキラさん! 買い出しについて色々教えてください!」
そう言いながら、アキラさんに見えないようにライカンさんが立てた指をそっと折り畳んでみると、0になるどころか指が3本になって再び立ち上がり、俺の死が確定した。
「2本×3本で6回です」
俺の死が2回確定した。
「いや〜!! 良いビデオ仕入れられましたね〜!!」
買い物終わりに喫茶店で休むことになり、俺はコーヒーを一口飲んでからアキラさんに話しかけた。
「うん。イツキさんの映画選びは良いセンスだったと思う」
仕入れたのはイケメンシリオンの俳優さんが活躍する映画の新作だ。以前来てくれたお客さんにオススメするビデオがまた増えたなぁ。
ちなみにライカンさんのカウントは15を超えており、この時点で俺の死は5回確定している。残機制じゃねぇんだぞ。
それとライカンさんは電話が来たとかで今は席を外している。俺に結構時間を割いてくれてるけど、やっぱ忙しいんだなライカンさん。
「特に良いのはホラーコーナーに見向きもしなかったことだ。それだけで僕の心の安寧は守られるからね」
「え、アキラさんホラー苦手なんですか?」
「恥ずかしながらね。仕入れたビデオは毎回僕かリンが一度視聴して検品しているんだけど、僕がホラージャンルのビデオを確認をすることになった日には、もう……」
「な、なるほど……」
なんというか、アキラさんも案外苦労してるんだな……。
「あっ。じゃあ今後は俺がホラージャンルの検品しましょうか? 別にそういうの平気ですし」
「本当かい?」
めちゃくちゃ食いつくじゃん。マジでホラー苦手なんだなアキラさん。
「マジですよ。まあビデオを観るとなると一度家に持ち帰らなきゃなので、店に出せるのは最速でもお願いされた翌日からになっちゃいますが──」
「それなら僕の部屋で見てくれて構わないよ。というか是非そうしてほしい。検品は一秒でも早く終えて店頭に並べるべきだ」
「そ、そうですか……」
なんともヘンテコな理由で、俺はアキラさんの部屋に入ることを許可されたのだった。
ライカンさんが電話を終えて戻ってきてから少し話したところで、俺達は喫茶店を後にした。
なんでもないような雑談をしながら歩き進んでいると、ライカンさんの表情がピリッと張り詰めたものになった。
「……お二人とも、足を止めずにお聞きください。恐らくですが、何者かに尾けられていると思われます」
ライカンさんの言葉に、アキラさんは顔色も変えずに口を開いた。
「いつからだい?」
「喫茶店を出た辺りからです。目的は不明ですが、
「ということは……」
「はい。
「ならそうしよう。すまないイツキさん、少し危険な方針になってしまったけど、着いてきてくれるかい? 今は一人になる方が危険だと思うんだ」
「わ、わかりました……」
少し怯えたようなフリをして、アキラさんの言葉に頷いた。
でもまあ追手は一人みたいだし、尾行の質もそんなに高くない。ライカンさんなら一瞬で蹴り飛ばしてくれるだろう。
なんなら俺がカウントを貯めてしまった15回分の蹴りを代わりに請け負ってくれても良い。むしろ大歓迎。
ちなみにそのあと『ノーカンです』とか言いつつ俺に15回蹴りが飛んでくると思われる。じゃあ意味ねぇじゃん。
なんて下らないことを脳内で考えている間に、
「そろそろ姿を現すかもしれません。お二人とも、警戒を──」
ライカンさんがそこまで言った、その瞬間だった。
「──は?」
目の前の景色がガラッと変わった。まるで、
急にワープした? んなアホな。そんなまるで、
「……二人とも、どうか落ち着いて聞いてほしい」
そう前置きして、アキラさんは俺とライカンさんに告げる。
「──ここは恐らく、ホロウの中だ」
・イツキ
シリアスで忘れられているかもしれないが、このあと15回の蹴りが確定している。
ちなみに3回の蹴りで1デス判定。
・ライカン
Q.イツキの命を残機制だと思ってますか?
A.これくらいじゃ死なねぇだろお前
・アキラ
湿度が高すぎて一度序盤を書き直された男
主人公の相棒枠選手権(今後の内容に影響はないンナ)
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ライカン
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浅羽悠真