サンブリンガーの使用動画見たけどちょっとカッコよすぎてダメ
到底許されるものじゃない。心に巣食う厨ニ魂を呼び起こすのは止めて欲しいンナ
あと念のため言っておくけど今回凝は無いンナ
「おーい! それこっちに持ってきてくれ!」
「あいよ! すぐ持ってくから待ってろ!」
「看板はこの辺りでいいか?」
「もうちょい下かな。いや、上か? いっそ前で」
「横軸には対応してねぇよバカ」
ビデオ屋に向かう道中なのだが、今日はやけに賑わっているようだ。
なんかあるのかな。お祭りとか、イベントとか──。
「……お?」
ふと、壁に貼られたポスターが目に付いた。近づいて確認してみると、そこには賑わいの原因と思わしき情報が記されていた。
「イツキさん知ってる!? 今度フードフェスがあるんだって!」
ビデオ屋に着いて早々、リンさんが嬉しそうな様子で声をかけてきた。
「あ、リンさんも知ってたんですね。俺もここに来る途中で初めて知りました」
「どうやらチョップ大将も出店するらしい。イベント用の新作ラーメンを開発すると言ってギラついていたよ」
「へぇ〜! 楽しみだね! こんなイベント滅多にないもん!」
確かにリンさんの言う通りだ。今回のような老若男女が等しく楽しめるイベントは稀も稀。当日はきっと大いに盛り上がることだろう。
一応、黄金の日もイベントっちゃあイベントみたいなもんかもしれないけど、そういうのとは別ベクトルだろう。そもそも黄金の日と違ってこっちは年1開催の確約もないしね。
「お兄ちゃん、当日はビデオ屋はお休みにしない? どうせならフェスを楽しもうよ!」
「僕も同じことを考えていたところだ。こんな機会はあまりないし、そんな日に楽しまないなんて勿体ないからね」
「やったー!」
リンさんが手を挙げて喜んだ瞬間、彼女の身体がフラッとよろけた。
「あっ……」
「──リン!」
アキラが手を伸ばすも間に合わない。そう判断した俺は、そっと彼女の背後に移動して背中を支えた。
「……大丈夫ですか?」
「あ、あはは……。ごめんね、ちょっと目眩がして……」
「大丈夫かい? 最近忙しかったし、疲れているんじゃないか?」
「うーん……そうなのかなぁ? ちゃんと休めてるとは思うんだけど……」
リンさんと話しながらも、アキラが目立たない程度にサムズアップしてきた。お礼ってことだろう。こちらもリンさんに見えないようにサムズアップカウンターを決めなければ。
というわけで、彼女から見えていないのを良いことに両腕を横に広げてドヤ顔のサムズアップを決めるとアキラが吹き出した。
はい俺の勝ち。何で負けたか明日までに考えてきてください。
「お、お兄ちゃん? いきなり吹き出してどうし──」
そこまで言って、リンさんの言葉がピタリと止まった。そして、俺の方へ顔を向けてくる。
「…………」
「えっと……どうかしました?」
「へっ!? う、ううん! 何というか、えっと……」
少しもじもじしながら、リンさんは遠慮がちに続きを口にする。
「その……ちょっとだけ寄りかかってみても、良い……?」
「へ? 別に、良いですけど……」
何か急に儀玄さんみたいなこと言い出した。『これでイツキさんと疲れを半分こだね!』とか言われたらどうしよう。流石に言うわけないか。
なんてくだらないことを考えていると、リンさんがそっと俺に寄りかかってきた。そして──
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
湯船に浸かったときのような力の抜けた声がリンさんの口から発せられた。
「…………」
「…………」
「…………あの、これはその、違くて……」
真っ赤になった顔でリンさんがわたわたと話し始める。しかし、アキラはそれを見て表情を緩めていた。
「ち、ちがっ! 違うのっ! そういうんじゃないのっ! だからそのニヤケ顔はやめてお兄ちゃん!! そういうんじゃないからぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「う〜ん……」
ビデオ屋からの帰り道、俺は先ほどのことを思い返していた。
リンさんの話だと、何故か俺に触れた瞬間疲れのようなものが急激に楽になったらしく、思わず変な声が出てしまったのだという。
でも俺には誰かの疲れを癒すような力は無いし、マジで心当たりが無い。どういうことなんだアレ。
結局アキラから見てもリンさんに疲れが溜まっているのは心配ということで、疲れが和らぐのであればと、今日の仕事はリンさんと出来るだけ一緒に行動することになった。
……やけにアキラが嬉しそうにしてたのが気になるけど。兄の立場ならむしろ俺みたいなやつが妹に近づいたら心配になるってもんじゃないのかね。
リンさんもリンさんでずっと目をぐるぐるさせてたし、『何でこんな……』とか『あうぅ……』とかブツブツ言ってた。本格的に休んだほうがいいんじゃないかなアレ。
「……ふぅ」
家に着いて荷物を降ろすと、俺はソファーに腰掛けてスマホを手に取った。
調べ始めたのはフードフェスの件について。無論、イベント自体は健全なものだと思うけど……。
こういうイベントの裏にたまに居るんだ。イベント騒ぎに乗じて変なことしようとしてる奴とか、そもそも主催者側に悪い思惑があるとか。
下手をすれば、フェスの運営自体に影響が出るような事が起きる可能性だってある。それだけは阻止しなければならない。
誰かの笑顔のために尽力している人達には、報われてほしいのだから。
「…………はぁ」
現役時代の手癖で調べていると、何やら怪しい情報を見つけた。どうやら悪い予感が当たったらしい。
目線を棚に向ける。そこに置いてあるフルフェイスヘルメットを見て、俺は小さく溜め息をついた。
ホロウ・ザ・ヒーローと思った方、申し訳ないンナ
原作にかすりもしないフードフェスでござるよ
・イツキ
また出番ですよ。今回はバレないようにね!!!
ちなみにその刀、いつも身につけてるみたいですけどフリンツなんちゃらとか言われてたらしいですよ?
なんかの症状に効くとか聞いたことあるような……。う〜ん、ちょっと作者にはよくわからないンナ。
・アキラ
とりあえず外堀を埋めてる人。
『急接近、ヨシ!!』(ガバガバ現場猫アキラver)
・リン
心に決めた人が居るはずなのに情緒が壊されかけている人
・チョップ大将
ビデオ屋近くのラーメン屋の店長。
フードフェスに出店を考えており、イベント向けの古き良き新作ラーメンの開発に勤しんでいる。
・チョップ大将jr
ルミナスクエアにラーメン屋を構える店長。
チョップ大将とは親子。こちらもイベント向けのラーメンを開発しており、今までにない新しいラーメンを目指しているらしい。
主人公の相棒枠選手権(今後の内容に影響はないンナ)
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ライカン
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浅羽悠真