実は元々シリアスメインでやるつもりで、たまにクスッと笑ってもらえればくらいの頻度でネタ挟むつもりだったけど、なんか衝動が抑えられなくなってひょっとこシリアルキラーとかいうキテレツなバケモン生み出してからなんかおかしな方向に進んでいったンナ
ところでひょっとこシリアルキラーって何ワタ?
「何故君がここに居る。フィオニー・レファエラ」
「ごめんね。今、そっちに構ってる場合じゃないんだ」
秒でセヴェリアンさんの言葉を跳ね除け、笑顔のフィオニーがこちらに向かってくる。
いや、笑顔だけど目が笑ってない。なんというかこう、恐ろしい圧を感じる気がする。
「ねぇ、わかってる? 私は物理的な攻撃なら、いくらでも再生出来るけど……精神的なダメージは、再生出来ないんだよ? ……君がそういう趣味なら、その、検討はしてあげる、けど……」
「……えっと、何の話?」
「君は私の専属マシーンさん、だよね?」
「え」
「だったら
朱鳶さんを見て不満気にそう言うフィオニーを見て、俺は彼女の言わんとすることを察した。
なんというか、
とりあえず突然現れたフィオニーに目を奪われている朱鳶さんを優しく引き剥がし、俺はフィオニーに向かって
「すみません。人違いです」
「……何で、そんなわかりきった嘘つくの?」
……嘘だろ? セヴェリアンさんオススメの対処法が効いてない……?
「どこからどう見ても、君はフルメットくん、だよ」
『替え玉はいるか?』
「黙っててくれマジで」
ミニチョップ大将の自動応答モードを急いでOFFにする。こんなことなら稀に応答する機能なんか付けなきゃ良かった。
てか替え玉なら欲しいよ。今すぐ俺の
「ふふ。ほら、やっぱり君だよ」
「ダイヤちゃんも会いたがってたんだよ? だから、ね? 一緒に行こ?」
こちらに手を差し伸ばしてくるフィオニーだったが、横からスッと朱鳶さんが割り込んでくる。
「ま、待ってください! この人はこれから治安局が身柄を預かる予定なんです! 勝手に連れて行かれては困ります!」
「ふーん、治安局……。フルメットくんのこと、捕まえるつもり、なの?」
「つ、捕まえるなんてそんな──いえ、そうです! 彼のことは確保しなければなりません!」
え、そうなの? どこか裏切られたような気分でセヴェリアンさんの方を振り返ると、セヴェリアンさんは顔に手を当てて上を見上げていた。
その姿がどこかアキラに正体がバレたときのライカンさんの姿に重なって見えて、朱鳶さんの言葉はセヴェリアンさんの意向じゃないんだろうなぁというのは何となく理解できた。
だったらなんで朱鳶さんはこんなに必死に……? いきなり現れた状態不明の人物から俺を守ろうとしてくれてるとか? だったらまずは俺が誤解を解くべきなんじゃ──。
「落ち着け」
「っ!?」
急にセヴェリアンさんが俺の肩に手を置き、小声で話しかけてくる。
「頭を抱えたくなる状況ではあるが……この状況はチャンスとも言える。今なら君は、誰にも気づかれずにこの場から離脱することが出来るかもしれない」
「た、確かに……?」
二人はやんややんやと言い争っているし、セスと青衣はその二人に視線を奪われている。
今の状況ならば、さっと離脱することも可能だろう。
「この場は私が収めよう。休息を言い渡したはずの部下が勝手にこの場にやってきた始末は、上級監察官として私が付けなければならない」
「でも、フィオニーは……」
「無論、彼女のことは知っている。今は気にせず、この場から離脱することだけを考えてもらいたい」
「無論て」
なんでフィオニーのこと知ってんすかセヴェリアンさん。……でも、このチャンスに乗じない手は無い。
「……ありがとうございます。この礼は、いつか──!」
俺はセヴェリアンさんに頭を下げると、タイミングを見計らってその場から脱出した。
「あっ!? アイツいつの間に!?」
最初に気がついたのはセスだった。この場から離れようとするフルメットの背中を指差すと、セヴェリアン以外の全員がその方向に顔を向ける。
それを見てすぐに朱鳶とフィオニーが彼の方向に走り出そうとしたが、セヴェリアンが二人の前に立ちはだかった。
「……そこ、どいてもらえる?」
「無理な願いだ。今の彼を君に追わせるわけにはいかない」
「監察官……!」
「……君が日々熱心に業務に励んでくれていることは知っている。だが、やはり君もここを通すわけにはいかない」
「……どうしてもダメ、なの?」
「何度聞いても答えは変わらない。諸君、すまないが彼のことは諦め──」
セヴェリアンの言葉が言い終わるのを待たずに、フィオニーは自らの胸に鋏型の武器を突き刺した。
その直後、彼女の身体から炎が燃え上がり始める。
「ホントは、こんなことやりたくないんだよ、ね。痛いの、好きなわけじゃないし、それに、
「でも、今は四の五の言ってられないの。ここを逃したら、もう二度と、会えないかもしれないから──」
彼女が胸から武器を引き抜くと同時に、更に炎の勢いが増した。そして、ゆっくりと顔を上げながら、彼女はセヴェリアンを睨みつける。
「──だから、もう一度だけ、言うね」
「そこ、どいて」
先程までの雰囲気が嘘のように別人と化したフィオニーを前に、セヴェリアンは小さく溜め息をついて得物を構えた。
「……この貸し、高くつくぞ」
「…………」
あのあと、急いでホロウから脱出した俺は、誰にも見つからずに家に辿り着くことが出来た。
セヴェリアンさん、朱鳶さん、セス、青衣、フィオニー。見間違いでなければ、皆が俺と会えてどこか嬉しそうにしてくれた。
それはとても嬉しい。嬉しいけど……。
『ね、ねぇ、あんた……。い、いまのっ……今の、話って……』
思い出すのはあの日のこと。俺はもう、誰かと関係を続けるべきじゃない。また繋がれたアキラやライカンさん達とも、遠くない内に縁を切らなくっちゃいけない。
……自分でもわかってる。ほんとはアルバイトなんてやるべきじゃなかった。アルバイトなんかしなくても、生きている間のディニーくらいなら余裕で賄えるくらいには貯金している。
だけど、今までの人生で俺は人に関わりすぎた。これから誰とも関わらずに人生を送るなんて、俺には──。
「……もう少しだけなら、いいよな?」
そんな独り言を呟きながら、俺は布団に入り、スマホでアストラさんの曲を再生する。
彼女の曲を聴いているときだけは嫌なことを忘れられた。この先の不安や恐怖が、彼女の曲を聴くことで和らいでいく。
ファンになるのも当たり前だ。俺はもう、ずっと彼女の曲にお世話になっている。自分が誰かの歌にこんなにものめり込むなんて、思いもしなかった。
……はぁ。あのときのライブ、行きたかったなぁ。
・イツキ
こういう理由でアストラガチファンでしたというオチ
アルバイトを始めた本当の理由:一人は寂しいから
・セヴェリアン
このあとめちゃくちゃ頑張って場を収めた。しゅごい。
・フィオニー
再起動後は出力がとんでもないことになる人
なんでセヴェリアンさんやり合えてんの?
・朱鳶
お察しの通り
・セス&青衣
突然胸に武器ぶっ刺したフィオニー見て驚いてた
この小説に一番求めてるところ
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曇らせ
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脳焼き
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コメディ
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恋愛要素