セヴェリアン、ギャグもいけるタイプだったか……。
やっぱりゼンゼロ魅力的な男性キャラ多いな???
フルメットがこの場を離れてからしばらく経った頃、セヴェリアンはフィオニーの勢いが落ちたことを確認して、その手を止めた。
「ふん……
「…………」
手から武器を落とし、その場にへたり込むフィオニーを見て、セヴェリアンはチラリとフルメットが去った方向へ目をやった。
「……もう十分だろう。そろそろ彼がホロウから脱出した頃合いだ。戦い続ける理由はない」
「……どうして?」
「それは、何に対する疑問だ?」
「……君だって、きっとフルメットくんと仲良しだったんでしょ? 正体とか……知りたくなかったの?」
「……逆に問おう、フィオニー・レファエラ」
「あの誰かと関わるのが好きな人間が、
「何か理由が隠された理由があるはずだと、そうは思わないか?」
「それを解決しなければ、彼の正体を看破したところで意味はない。……私はそのように考えただけだ」
今日はいよいよフードフェス当日だ。
アキラとリンさんとは一緒に回る約束はしてるけど、まだ待ち合わせ時間までは結構あるので、ちょろっと下見でもしようかと練り歩いて見ているのだが──。
「おー、朝早くから盛況だなぁ」
既にイベントエリアはたくさんの人で溢れていた。まだまだ人の歩くスペースには余裕があるが、ピークの時間になったらどうなるかわからないな。
あ、チョップ大将とチョップ大将jrの店がお隣さん同士になってる。あそこだけバチバチすぎんだろ。
真ん中にミニチョップ大将の店構えて緩和したほうが良いんじゃないか? でもスープとか麺の作り方よくわからないしな……。
そもそも今のデフォルト設定だと『ラーメン一丁!』って話しかけると必ず『てやんでぇ!』って言いながら顔面平手打ちするレスポンス機能付いてるからダメかも。あまりにもラーメン屋台経営に向いてなさすぎる。誰だこんな機能付けたの。
お、こっちは野菜と果物のスムージーか。照ちゃんとか喜びそうだな。……視界の端にこの屋台をキラキラした目でチラチラ見ている兎のシリオンが居たのは見なかったことにしておこう……。うん、こういう日くらい黒枝も楽しみたいよな……。
んで、あっちはかき氷か。ふーん、いちごシロップのかき氷に果物のいちごも乗せてるんだ。そういう系ね。てことはメロンシロップがかかったかき氷には当然メロンが──。
……なんか今遠くにチラッと見えた気がする。メロンシロップのかき氷を食べ歩きしてる狐のシリオンが居たような気がする。なんなら頭の上にもう一個乗せてたように見えた。2個食べたいからってそんな持ち運び方する?
……とはいえ、皆楽しんでて良かった。セヴェリアンさんに任せとけば昨夜のトンデモ薬品は恐らくどこにも混入されることはないだろうし、イベントも平和に運営出来てるみたいで安心だ。
他に目玉なものはあるかなとパンフレットを開いてみると、どうやら"にゃんきち長官"に会える場所も設けられているらしい。
なるほど。治安局が警備に協力する代わりに、イメージアップの宣伝をさせてもらうってことか。ウィンウィンじゃん。
ちなみに中の人は大変苦労人らしく、更には"にゃん"きちだって言ってんのに星見雅から『ラッコだろオメー(意訳)』と言われて押し切られたらしい。マジで可哀想。
……まあ、まだ待ち合わせまでには時間があるし、ちょっと見に行ってみるか。
にゃんきち長官が居るらしき場所に辿り着くと、一定層の子供には人気があることもあってか、まばらに子供がにゃんきち長官のところに駆け寄る場面は見られたものの、基本的にはあまり人が寄付いていないという悲しい現状になっていた。
……なんか、ホントに大変なんだなぁ。真っ当に職に就いて仕事を頑張っている人達の何と凄いことか。俺なんてホロウの中で違法行為しか働いてなかったってのに。
俺は冷えたペットボトルのお茶をひとつ買い、にゃんきち長官へと近寄った。
「あの、これ……良かったら、後で飲んでください」
「……ありがたく、頂戴しよう……ぷー」
あれっ。こんな声だったっけにゃんきち長官。随分と貫禄のある声だったような……。もしかして中の人でも変わった……?
……い、いいや、考えるのはよそう! オトナの事情ってやつがある! こういうのは触れぬが吉! 誰が中に入っていようが、その人が頑張っていることに変わりはない! 元々中にいた人だって、きっと今は別の場所で頑張ってるはずだし……!
「……あ」
ふと、人混みに紛れて
俺はにゃんきち長官の肩に手を置き、ぐっとサムズアップをする。
「お疲れでしょうし、俺に任せてください」
カバンからミニチョップ大将Mark.2*1を取り出し、俺は投げる構えを取った。
「
そう声をかけてから男に向けてミニチョップ大将をぶん投げると、100%発動するレスポンス機能により、ミニチョップ大将が決められた動作を開始する。
『てやんでぇ!!』
「ぶべらっ!?!!!?」
丁度男のところにミニチョップ大将が辿り着いた瞬間、顔面平手打ち機能が炸裂し、そのまま男の頬をとんでもない勢いでビンタした。
『まいど! また来いよ!』
最低のコンボすぎる。これ店主にしたら秒で潰れるだろその店。
ひとまずスリに遭ったことに気がついてない被害者の人と、犯人の男を連れて、近くの治安官さんに後のことを任せる。
そしてそのあと、俺はにゃんきち長官の元に戻った。
「……協力、感謝する。……ぷー」
「あ、いえいえ。むしろ出過ぎた真似をしてすみません」
「そんなことはない、ぷー。……が、ひとつだけ言わせてもらうとすれば……」
「
「………………」
……あー。えっと、もしかして……?
「……今のは、見なかったことに……」
「
俺はこの世の終わりを確信した。
・イツキ
後先考えないバカ
・フィオニー
いつもはどんなに斃されても復活することで無限コンティニュー粘り勝ちをしてたと思うので、今回みたいに自分が急がなきゃいけない側になったら、強い相手だと中々厳しいんじゃないかなという作者的な解釈。
・にゃんきち長官(中の人:セヴェリアン)
立入許可証を受け取れないほどの事情があるなら正体は探るまいと思っていたら自分から飛び込んできて頭抱えてる。
元々イベントでは本部で指揮を執る予定だったが、ちょっと事情が変わって現場に出ることになった。そこら辺は次回で。
・ミニチョップ大将Mark.2
実は双子として作成してた。
2体で合体することでミニチョップ大将・ツインズになる。
もうエーテリアスじゃん。
この小説に一番求めてるところ
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曇らせ
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脳焼き
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コメディ
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恋愛要素