これも日々皆様が私の二次創作を読んでくださるお陰です。本当にありがとうございます。
第十話もよろしくお願いします。
退院して翌日。教室に入ると既に全員揃っていた。
自分を見た反応は様々。
「不知火君!無事で良かった!!」
「ありがとう飯田君。飯田君が先生達を速く呼んできてくれたお陰でなんとか無事だったよ。」
「不知火!お前身体は大丈夫なのか!?」
「大丈夫だよ切島君。リカバリーガールから後3日は運動禁止とは言われたけどね。」
皆の心配が心に染みる。自分の無茶で皆を心配させたのが本当に申し訳ない。
「…おはよ。」
「おはよう耳郎さん。」
「……」
「…耳郎さん?」
なんだろう、凄く気まずい。
「…ウチ、凄く心配したんだけど。」
「…それは、その…色々…」
「言い訳無しで」
「…すみませんでした。」
こればっかりは自分が全て悪い。
「…今日の昼、食堂奢ってよ。」
「…そんなので良ければ、いくらでも。」
そんな事で許されるとは到底思っていないが、相手から言われて受け入れないのもあれだろう。
「…二度と無茶しないでよ。」
「…分かりました。」
「雄英体育祭が迫ってる。」
ホームルーム。相澤先生が告げたその一言が、クラス全員の次の目標となる。
雄英体育祭。個性が一般となったこの世界において、
単純な運動能力のみを競うスポーツ…特に
『オリンピック』等は衰退の一途を辿った。
そして日本においてオリンピック等に代わる行事が、
雄英体育祭。
全国からプロヒーロー達が集まり、将来有望な若人を確認する場でもある。
年に一度、計3回しか無い貴重なチャンスだ。決して逃す訳にはいかない。
昼休み、食堂。耳郎さんと自分の2人分の昼ご飯を買い、席に着く。話題は勿論体育祭について。
「耳郎さんは体育祭、何すると思う?」
「ウチは…なんか毎年最終種目は1対1してる気がする。」
1対1…トーナメントで勝ち上がり形式とかだろうか。
「不知火は?」
「うーん…1回はチームを組んで戦う気がするけど…」
「チームか…普通の体育祭なら騎馬戦とか?」
「騎馬戦…ありそうだとは思う。」
「ていうか、まず何種目あんだろ。」
「まぁ3種目位…だと思うかな。」
「体力持つかな…やっぱトレーニングの量増やさないと駄目かなー…不知火ってさ、どうやってそんな強くなったの?」
「いきなりだね。それにどうやってと言ったって、皆がしてるような事しかしていないよ。」
「例えば?」
「まぁ腕立て50回を10セット、腹筋50回を10セット、背筋50回を10セット、腿上げ50秒を10セット…」
「多い多い多い多い」
「えっ嘘」
多い…多いのか?まだ言い切っていないし、爆豪君辺りはこれの倍以上はしてそうだが…
「はぁ…なんというか、アンタが強い理由が分かった。」
「あぁ、ありがとう…トレーニング、手伝おうか?」
「…いや、不知火に頼ってばっかじゃなくて、自分でやらないと駄目な気がする。」
「そうか…じゃあ、頑張って。応援してるよ。」
「…敵になるのに応援して良いの?」
…確かに。
「…まぁ、未来の自分に頑張ってもらおう。」
「えぇ…」
さて、速く食べなければ。
放課後。
「…何故こんな人だかりが?」
教室の前に他クラスの生徒が大勢集まっていた。
「敵情視察だろ。ヴィランの襲撃を耐え抜いた連中だもんな、体育祭の前に見ときてぇんだろ。
意味無ぇから退け、モブ共。」
「疑問を口にした自分が悪かったし君の実力が抜きん出ているのは知っているから取り敢えず初対面の人にモブはやめてほしい爆豪君。皆凄い睨んできてるから。」
何故彼はそんなナチュラルに人に喧嘩を売れるのだろうか。
…しかし面倒な事になった。
爆豪君が他クラスに喧嘩を売ったお陰で一層通れなくなってしまった。さっさと帰ってトレーニングをしたいのだが…この手は使いたくなかったんだが、仕方ない。
「あー、すまない他クラスの皆。ヴィランの襲撃を耐え抜けれず大怪我を負ったからさっさと帰って休みたいんだ、出来れば通してほしいのだけれど…嫌だろうか?」
おお、驚く程滑らかに人だかりが割れていく。流石に言い過ぎただろうか。まぁ良い。相澤先生じゃないが、
時間は有限なのだ。他の人達もあの時間でトレーニングした方が有意義だろう。
最後まで読んでくださりありがとうございます。