『さーて実況していくぜ!解説アーユーレディ!?
ミイラマン!!』
『無理矢理呼んだんだろうが『…と!こいつはスピーディー!!もう障害物にぶつかる生徒がいるぜ!?』
話聞けよ』
『さぁ、いきなりの障害物!まずは手始め!!』
障害物…成程、入試の時の0ポイントロボットか。
『第一関門、ロボインフェル…ノ…』
あんな物わざわざ壊してたら時間が足りない。
見せ場を作れず申し訳ないが、避けさせてもらう。
『見せ場も作ってくれガーイズ!!』
すまないプレゼントマイク先生、そんな余裕…ガイズ…ズ?
「待てや根暗ノッポブチ殺す!!」
うわ、ガチギレ爆豪君だ。そして少し後ろから0ポイントロボットを凍らせて轟君が来る。
「爆豪君一応これ全国放送なんだけど!?もうちょっと言葉遣いとか優しくした方が…」
「うるせぇ大人しく死ね!!」
躊躇い無しに自分を爆破してくる。しかもわざわざ全国放送でスポーツマンシップに則ると言った手前、こちらから手も出し辛い。本当に不味いな。
「爆豪君…スポーツマンシップに則ってレースして欲しいのだけど…っ!」
「あ゙ぁ゙!?スポーツマンシップを乗っ取るとか粋がった本人が日和ってんじゃねぇ!!」
「…えっ?」
…嘘だろ…まさか言い間違えた…のか…?
『アイツまさか気付いてなかったのか。』
『嘘だろ!?なんとA組不知火!あの乗っ取り宣言を無意識でしていた!流石入試主席は伊達じゃない!!』
黒歴史がどんどん増えていく。
「…爆豪君!」
だがそんな事考えている場合じゃない。
「あぁ!?」
「取り敢えず前の轟君を抜かしてから妨害し合おう!」
「指図すんな!!」
どうやったら落ち着くんだ爆豪君は。
『おいおい小競り合いながらでも余裕ってか!?んじゃこいつはどうだ!?第二関門『あの3人がちゃんと通る訳無いだろ』…こいつはシヴィー!てかもう第二関門終了目前じゃねぇか!すまねぇマスコミ!今年は見所少ねぇかもしれねぇ!』
第二関門…下の大穴とロープの事だろうか?だがそんなの気にしている暇は無い。もうそろそろ轟君の後ろに着く。
『しかしアレだな、このままだと最終関門も使われねぇかもしれねぇな!だが紹介はするぜ!最終関門!一面地雷原!『怒りのアフガン』だ!』
地雷原…関係無い、飛び越える。というより爆豪君も轟君も地面を走る事が無いから本当に見せ場が無いな。
…さて、もうすぐ追い付く。ので、
「じゃあ爆豪君…停戦ありがとう、頑張ってほしい。」
「あ?」
出来る限り低温で火炎放射。一瞬怯んだら御の字。
その一瞬で轟君の真後ろに付く。
「やっと追い付いた…轟君!」
「不知火…!」
流石に疲れているのか轟君の速度は少し遅い。これならなんとか抜かすことが
『おーっとここでA組緑谷!看板を使って爆風でサーフィンか!?一気に先頭集団に追い付く!!喜べマスコミ!ようやく見せ場が来たぞ、カメラ回せ!』
…緑谷君は本当に何をするか分からないな。
「テメェデク!なに追い付いて来てんだ!!」
…次いで爆豪君、これは不味い。4人で団子状態。いつ何が起こってどう落ちるかが予想出来ない。特に緑谷君なんか無理矢理全員巻き込んで自爆とか言い出しかねない
『A組緑谷、再び地雷を起動!他の3人も至近距離の爆破は流石に堪えるか!?』
…本当にしたのか緑谷君!というより不味い、追加で加速されたら流石に抜かされる!
『さぁさぁ誰が予想した、この男の快進撃を!先頭集団との熾烈な争いを勝ち抜き、最初にゴールに辿り着いたこの姿を!奇策と実力を以てこのゴールに踊り立った
緑谷 出久の、この堂々たるウィニングランを!!!』
…してやられたな。いつもの油断癖がまたも牙を剥いたか。
「予選1位通過おめでとう、緑谷君。」
「あ、不知火君…ありがとう!けど、これは偶然と言うかその…」
「まぁまぁ、プレゼントマイク先生も言ったじゃないか。奇策と実力を以て緑谷君が勝ち取ったものだ、誇るべきだ。」
「…それもそうだね、…ありがとう!」
「…チッ!糞が!」
「…所で緑谷君、あの荒れに荒れた爆豪君はどうやったら落ち着くのか聞いても良いかな?」
「…」
曖昧に笑い返さないで欲しい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。