第一種目、障害物競走終了。現時点で残り人数は42人、およそ五分の一まで減った。
『さーて第二種目!私は知ってるけど何かしら!?
…これよ!『騎馬戦』!!』
騎馬戦…耳郎さんの予想が当たっていた。しかし騎馬戦…隣にいる緑谷君あたりはチームになっても良いかもしれない。
『参加者は2人から4人のチームを組んでもらうわ!
それで騎馬を作って頂戴!基本のルームは普通の騎馬戦と一緒!ただし個性使用は自由!そして予選順位に応じた持ちポイントの合計がチームのポイントとなる!
ポイントの獲り合いよ!!』
『与えられるポイントは下から5Pずつ!42位は5P、
41位は10P、40位は15P…と言った具合よ!』
成程、順位が高い程ポイントが高い。これは本当に緑谷君と組んでも良いかもしれない
『そして!1位に与えられるポイントは
1000万!!!』
瞬間、この場に居た全員の視線が1人に向かう。その向けられた1人は、
「…不知火、君…助け…」
「…すまない緑谷君…ヒーローになっても全員を助けられる訳ではないことは重々承知していたが…まさかこんな所でそれを実感するとは思わなかった…!」
自分がたった今見捨てた。
本当に申し訳ない緑谷君、けど1000万Pは無いだろ。全員から狙われるに決まっている。
「なぁアンタ、ちょっと良いか?」
避けれたのは偶然だった。偶然声をかけられ、偶然返事の前に振り向き、
偶然意識の無い尾白君と青山君を見る。
「…つっ!?」
自分の視線の先を追ったのだろうか、目の前の彼がこちらを睨む。確か彼は事前に宣戦布告しに来た普通科の生徒か…取り敢えず2人を起こす。
「…はっ!?一体何が」
「やぁ尾白君、大丈夫だっただろうか?」
「…不知火か!起こしてくれてありがとう。実は…」
そして尾白君から宣戦布告君の個性によって洗脳された事、そして個性発動のトリガーが会話への応答だという事を知る。
…成程。
「…さて、宣戦布告君。」
悪態をついて離れようとする彼を引き留める。
「あ?…まだ何か用かよ。」
「自分達と組まないか?」
「…は?」
まぁ、当然警戒されるだろう。洗脳しようとして失敗した相手から組まないかと提案されたのだから。
「…正気か?」
「正気だけど、それ以上に…
もう他は殆ど組んでる、今から行く宛はあるのかい?」
「……分かった、組もう。」
交渉成立だ。チームの半分と喋ったことが無いが、なんとかなるだろう。
「さて、自分が考えてる作戦を説明しよう。」
「騎馬が崩れようが鉢巻を獲られようが失格にはならない。万が一奪われても制限時間内なら獲り返せる。
だから最初から全力で戦闘は悪手、最初は見に回る。」
「そして、中盤になると恐らく1、2組はこちらに流れてくるだろうからその鉢巻を全力で獲る。その時点で上位4チーム位に入れていなければ追加で獲りに行く。分かっただろうか?」
「あぁ。」
「分かった。」
「ウィ☆」
…分かっているのだろうか?
『さぁ上げてけ鬨の声!!始まるぜ血で血を洗う争奪戦!!』
「さて、始まるけど…準備は良いかな?」
前騎馬の青山君、左騎馬の尾白君、右騎馬の…心操君に声をかける。合計450ポイント。
『3、2、1…スタートォォォ!!』
血で血を洗う争奪戦が始まった。
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