『さてやって来た二回戦第2試合!THE、委員長!眼鏡をかけた陸のスピードキング、飯田 天哉!!』
『対するは!あの伝説の宣誓に違わずエゲツなく全力!空のスピードキング、不知火 炎星!!』
「…不知火君、君の実力は僕を圧倒的に上回っているだろう。…だが、それは負ける理由足り得ない。
だからこの勝負、僕が勝たせてもらう!!」
「…そこまで言われると少し燃えてしまうね。だがその決意は自分が負ける理由足り得ない。
だから、この勝負は勝たせてもらおう。」
『オーケー!両者意気込みはバッチリのようだ!』
『それじゃあ二回戦第2試合!飯田VS不知火…
開始ィィィ!!』
互いに加速。腹部目掛けて蹴りかかるが、流石に防がれる。だがそれで良い。顔の少し前に向けて火炎放射。
威力は弱いが怯みはするだろう。更に距離を詰める。
このまま殴り続けて押出し勝利となれば楽なんだが
「流石に防ぐか…!」
脚のエンジンを利用した首へのノーモーションの蹴り。
そのまま受けたら本当に拾われる骨が砕けそうだ。
…既に右腕の骨にヒビが入ってそうだが。
「凄いな飯田君。あんな蹴りを食らったら意識と首が飛びそうだ、防げなかったら不味かったよ。」
「君ならあの位防ぐだろうと思った…よ!」
言い終わるや否や飯田君の猛攻、右腕が少し痛むが防御や回避に支障は無い。
…いややっぱりちょっとキツイな。
「どうした不知火君!動きにキレが無いぞ!」
一旦離脱、態勢を立て直さなければならない。
「飯田君の蹴りが思いの外重くてね…少し止まって欲しいんだけど…!」
火炎放射をバラ撒いて退散、息を整える。
そして攻める。突き出された右脚を掴み、そのまま投げて地面に叩き付ける。
『おおっと飯田!この叩き付けは流石に痛手か!?
退くことは出来たが動きが明らかにぎこちない!!』
ここで滑らかに退いてくれるのは有難い。ここで無理に攻められていたら右脚の差で負けていたかもしれない。
「…やはり、強いな君は。とてもじゃないが打ち合えない。」
「…どうしたんだ飯田君、急に改まって。降参してくれるなら有難いが、君はそんな事しないだろう?」
「勿論だ。…ただ、このまま長期戦になると僕が負けるだろう。それは否が応でも分かる。
…だから、この一撃で決めさせてもらう!」
…不味い、何をしてくる
「トルクオーバー!!
レシプロ!バースト!!」
「…速いな、飯田君は。」
『…な、何が起きた?飯田が不知火に突っ込んだと思ったら…
リング外にズッコケてた?』
『…飯田君、場外!
勝者! 不知火 炎星!!』
…勝てて良かった。だが称える声は前回より少ない。
何をしたのか分からないと言った感じだ。だがそれもそうだろう、自分だって直感だけで動いたのだから。
「飯田君、大丈夫だろうか?」
「…凄いな君は、勝負の後に他者を思いやる程の優しさがあるなんて…最後は一体どうやって僕を場外に弾き出したんだい?」
「文字に起こすと簡単な事だよ…突っ込んでくる飯田君を全力で回避して背中を蹴飛ばす、これだけだ。
…けど、目で追えなかったし避けたのは完全な直感だ、最後の加速の時にフェイントの1つでも混ぜられたら自分の方が外に出されていたかもしれない。やっぱり、飯田君は凄いな、あんな隠し玉を持っていたなんて。
…立てるだろうか?」
「アレは間違った使い方だ、褒められた物では無い。
…ありがとう不知火君、今回は手を借りるとするよ。
…だが、次は僕が手を差し出す側に回らせてもらう!」
「…楽しみにしているよ。」
『おおっとこれは!今時珍しい位王道なアツい友情だ!
互いに互いを高め合う、正にこの体育祭の目標の1つ!そんな学友でありライバルになった2人の健闘を称え!
どうか皆様!盛大な拍手を!!!』
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