更新は遅いし内容も薄いですが、皆様が少しでも続きを楽しみにしてくれるような文を書けるよう、精一杯精進していきたいと思います。
第三十一話もよろしくお願いします。
昼、駅前。エンデヴァーオススメの店で昼飯を食べる。うどんと丼物、定食が売りの昔ながらの食堂だ。
ちなみにここでもサインを書いた。轟君も書いた。エンデヴァーオススメの店と書かれた札も貼ってあった。
今は事務所の人が運転する車で保須に向かっている。ちなみに助手席には轟君が座っている。つまり自分はエンデヴァーと後ろの席だ。
良かった、これで轟君がエンデヴァーの隣に座ってたら車の中の空気が死んでた。ありがとう運転手さん。
「さて、少し話しておくか。今回保須に行くのはヒーロー殺しを確保するのが目的だ。今日を含めた残り5日間、ヒーロー殺しが捕まらない限り夜は保須に行く。昼は昨日のような訓練と今日のようなパトロールを交互にだ。キツいだろうがその位出来ると俺は思っている。分かったか?」
「1つ良いですか?」
「なんだイグニス。」
「いくらヒーロー殺しとは言え、エンデヴァーのようなトップクラスのヒーローが居れば別の街へ逃走、少なくとも潜伏を選ぶと思うんですが…」
「それは無いな。理由は2つある。1つ目は、奴は今まで1つの街で必ずヒーローを4人以上再起不能にしてから別の街に現れている。奴のような理由を持って動くヴィランは行動も殆ど変えない、俺が居ても動くだろう。2つ目、現にインゲニウムというトップクラスのヒーローが被害に遭っている。奴は戦闘力で相手を決める訳では無い。その行動を決めるのは信念のようなものだ。これで理解出来たか?」
「分かりました。それで、後どの位で着くんですか?」
「1時間後位だ。それまで仮眠を取っておけ、キツくなるぞ。」
「…では、少し寝させて貰います。」
実を言うと、結構眠かったのだ。だって銀行強盗はキツいだろう、いきなりで。
「…ここが保須か。あっありがとうございました。」
ここまで運転してくれた運転手に礼を言って見送る。近くの駐車場でパトロール後まで待ってくれるらしい。
東京、保須市駅前。初めて来たが存外静かなものだ。東京と言うからにはもう少し騒がしいものだと思っていたんだが…それとも、ヒーロー殺しが出たから人が引っ込んでいるのか。
「さて、まずは警察署に行くぞ。」
「…警察署、ですか?」
人混み未満の往来を歩きながら話す。
「あぁ。ヒーローという職業は警察とは切っても切れない関係にある。ヒーローはヴィランの制圧こそ出来てもそこまでで終わりだ。それを逮捕、起訴し、刑罰を与えるのは警察や司法の管轄だ。故にヒーローと警察は良好な関係を築かなければならない。だから警察署に行くんだ。それに…」
言い終わるや否や、近くを通りかかった男性の肩を掴む。
「俺の目の届く所で
「なっ…んでエンデヴァーが…なんで分かった!」
…今の、どうやって気付いたんだ?確かに人は少ないが、駅前は7割程度人で埋まっている。少なくとも、手元が見えるかは怪しいと思うんだが…
「何を突っ立っている。コイツを交番に連れて行くぞ。」
「…!はい…!」
いや、考え事は後だ。最悪後で聞けば良いだろう。
その後はエンデヴァーに基本を教えて貰いながら掏摸の受け渡しをして警察署に挨拶に行った以外は何も起きなかった。ちなみに何故掏摸を見つけれたのか聞いたが見えただけだと返された。なんだ、No.2にもなると千里眼が使えるのか?
「…もうそろそろ夜ですか。」
空は茜色と夕紫が混じって街を照らしている。後1、2時間もすれば人も増え始めるだろう。
「エンデヴァー、パトロール何時まで続けます?」
「そうだな、8時に一旦晩飯を食べ」
瞬間、轟音が鳴り響く。線路の方か。見ると黒煙が立ち昇っている。そして、
「…嘘だろ?
なんで脳無がここに?」
目の前に蜘蛛と人の合の子みたいな脳無が着地する。
「イグニス、知っている事を話せ。」
「雄英を襲った一味の1人に酷似しています!その時の事を考えるなら個性を複数所持、下手な傷はすぐ再生します!」
あの時の脳無とは少し見た目が違うが、剥き出しの脳や表情の無い顔等通じる所はある。まず同類と見て良いだろう。
「分かった!だが…携帯ではなく俺を見ろショートォ!!」
「なんだ轟君、ニュースでも見ているの「いや、緑谷からの連絡だ。これを見ろ。」
なんだ、位置情報?場所は…
っ!多分不味いなこれ!
「エンデヴァー!同じく保須にいる友達の所で複数の脳無を確認!その場のプロほぼ全員が戦闘中、避難誘導の人手が足りていません!応援行って良いですか!」
「…許可する!但し避難誘導だけだ、それ以外の事はするな!行け!」
「ありがとうございます!轟君、担ぐよ!」
一応ゴーサインは出して貰えた。これで言い訳も出来る。
「良かったのか。」
「嘘の事かい?良いさ、どうせ他の所にも居るだろう。バレてもどうにか…うわ本当に居た。」
線路に停まっている新幹線から脳無が飛び出してきた。と言うより吹き飛ばされた?なんか小さい人が張り付いてたし。まぁ良いか。小さい人が何とかするだろう。予想が正しければ緑谷君はヒーロー殺しと戦っている。彼なら逃げ場の少ない路地裏で脳無と戦う愚は犯さない。そんな所で戦って位置情報しか送らせてくれない手練となるとほぼヒーロー殺しだろう。
「殺させてたまる…か!」
路地裏で戦っているのは緑谷君と謎の人物。そして倒れている飯田君とプロヒーローらしき人。日本刀を向けているあたり謎の人物がヒーロー殺しだろう。全力で突っ込んでソイツの顎を蹴り上げる。
「轟君、倒れてる2人を!」
これで要救助者は退かせ
「ハァ…良い心掛けだ…!」
「危な…人に向けて刀を振るうなと学校で習わなかったのか…!」
「生憎と、高校を中退したからな…!」
後ろに飛んで躱されたか。あれで気絶させられたら楽だったんだが…!
「取り敢えず路地の外に運んどいた、援護は任せろ。」
「轟くん、不知火くん!」
「緑谷君!次からはもう少し詳しく説明して欲しい!けど取り敢えずアイツを止めよう!」
さて、3対1なら足止め位にはなって欲しいが…
「良い友人を持ったな、インゲニウム…」
「倒れている者の避難を第一に考える…最近の奴はそれすら出来ない事が多い。
聞いているか、インゲニウムを継いだ者。お前の事だ。」
「…老害みたいな事をほざくんだな、ヒーロー殺し。あまり友達を馬鹿にしないで欲しいんだが。」
「…止めるか?あの贋者共を殺すのを。だと言うなら、見込みがあろうと容赦しない。」
「殺す?驚いた、最近のヴィランは戦闘だけじゃなく冗句も上手いのか。
殺させる訳無いだろう、ヒーローとして。」
「…良いな、貴様…!」
「どうもありがとうヒーロー殺し。気持ちだけ受け取っておこう。さて、」
啖呵切ったけどどうしようか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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