何!?ズァークとは「もう1人のボク!」ではないのか!?   作:辛味噌の人

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 タイトルが思いつかなかった結果番号形式になってしまった。非力な私を許してくれ……。

 罪宝アニメめっちゃ良かったですね……。ディアベルスターいっぱいちゅき。



舞網チャンピオンシップ ①

 

 さて、いきなりだが非常に困った。

 というのも、零児に黒咲の件について問いただしに行こうと思ったはいいのだが、零児のいる本部席は警備の都合上入れない。それに俺が零児の連絡先等を持っていないことも相まって、俺から能動的に零児に話に行くことができないのだ。

 

 本部席まで強行突破することは不可能じゃないだろうが……。それはそれで騒ぎになってしまうし、確実性もないのでやめておきたい。

 結果として俺は黒咲の件について完全放置せざるを得なくなってしまった。黒咲の方に突撃しようにも黒咲も行方をくらます始末。これでどうやって戦えばいいんだ!

 

「すまない真澄……非力な私を許してくれ……」

 

「遊矢〜?なんでそこで真澄の名前が出てくる訳〜???」

 

「あ、いやなんでもない」

 

 おっと失言失言。

 今はフトシとアユの試合がちょうど終わったところである。フトシは無事1回戦突破を果たしたが、アユはいきなりLDSの零羅という子に当たって負けてしまった。

 ま、正直相手が悪かったなあれは。ジュニアクラスにも拘わらず普通に融合使ってきたからなあの子。さすがはLDSといったところか……。

 

 うん?LDS……零羅……零児……零王……。……まさか……?

 ……零児に聞くことが増えたな。

 

「っと、そろそろ柚子の試合だったな。相手は強いが、頑張ってこいよ柚子!お前の成長を見せてくれ」

 

「もちろん!見てなさいよ?きっちりリベンジしてくるわ!真澄なんかけちょんけちょんにしてあげるんだから!」

 

 お、おう。まあやる気があるのはいいことだな、うん。

 

 そんなわけで始まった柚子VS真澄の試合。相変わらずクソ強いブリリアントフュージョンから飛び出してきた融合体に苦戦する柚子だったが、融合輪廻でパチッたクリスタルローズを使ってブルームディーヴァを出したことが決まり手となって無事勝利した。

 ……ブルームディーヴァ強くねぇか?アレ。この世界基準だと戦闘において無敵なのってだいぶキツくない……?

 俺のデッキだと……まあスターヴヴェネミーやクリアウィングで何とかなるか。

 

 それにしてもあのアクションフィールドシンプルに危険じゃね?最後とか普通に真澄落ちて大怪我するところだったのでは……?柚子が飛び降りた時もヒヤヒヤしたしさ……。危うく飛び出しそうになったぜ全く。

 

「遊矢〜!」

 

「お、柚子!お疲れさん!見事な勝利だったぜ!特にあのブルームディーヴァ……」

 

「ふふ、私の新しい切り札よ!」

 

 そう言ってカードを見せつけてくる柚子。ついでなのでアニメ効果の確認でもしようと思ったのだが。

 

「あれ?」

 

「どうしたの遊矢?」

 

「あ、いやなんでもないんだが」

 

 これ破壊耐性ついてないな?なら割と対処出来るやつは多いかもしれん。流石にこれブッパで勝てたりはせんか……。

 

 そんなことがありながらも、舞網チャンピオンシップ1日目は無事に終了するのだった。

 

 

 

「おーい権現坂!」

 

「おお!遊矢か!中々現れないから心配しておったのだぞ!」

 

 舞網チャンピオンシップ2日目、俺は少し遅れてスタジアムに到着していた。というのも……。

 

「ほらよ、これ」

 

「むっ!これは俺の以前の勝負襷!しかし何故遊矢が?」

 

「いや、盗難されたからさ。取り返してきた」

 

 なんかハゲとモヒカンがグルになって盗んでたからリアルファイトでボコってきました。なんだったんだアレ……。

 

「おお!感謝する!親父殿から新しい襷を貰ってはいたが、これももちろん大切なもの!ありがとう遊矢……!」

 

「いいってことよ。今日の試合、頑張ってこいよ権現坂!」

 

「うむ!俺の後には遊矢の試合もある!尚更負ける訳にはいかんな!」

 

 そんなこんなで始まった権現坂のデュエル。対戦相手である暗黒寺……。あ、暗黒寺ってあいつか!俺に喧嘩売ってきたヤツ!

 ともかく暗黒寺のコントロール奪取戦術に苦戦しはしたものの、新たなるエース、スサノOを繰り出して無事勝利した。というかあいついつの間にシンクロを習得してたんだ……。融合を身につけた柚子といい、みんな成長してきているな……。こりゃあ俺もうかうかしてられないかも。

 

 そして次はいよいよ俺と沢渡の試合である。中々デュエルできなくて退屈なとこあったからな。ようやくと言ったところか。

 

「遊矢、次の試合頑張ってね!」

 

「おう柚子!バッチリ勝ってくるぜ!」

 

 そして俺は試合会場に入ったのだが……。なんだこの音色?

 と思ったら沢渡が妙なコスプレをして試合会場に入ってきた。ま、まさかこの音色は……!

 

「カードが俺を呼んでいる。ドローしてよと呼んでいる!天に瞬く星一つ。御覧、デュエルの一番星!」

 

「沢渡テメェ!セルフBGMとは粋なことしやがるじゃねえか!」

 

 俺もハーモニカとか持ってくれば良かったかもしれん。満足したくなってきたよ……。

 

「フッ、お前も昨日は中々に粋な宣誓だった……。だが!俺はさらにその上を行く!そう!俺はもはや沢渡ではない!ネオ!ニュー!沢渡だ!」

 

「お前ネーミングセンスねぇな……」

 

 なんだよネオニューって。なんかもうちょっとあるだろ。

 

「やかましい!……榊遊矢!お前には味わわされた屈辱がいくつもある!俺に敗北を与えたこと!お前にそっくりなデュエリストに怪我を負わされたこと!俺のパパがお前に怪我をさせられたこと!」

 

「後ろ2つは俺関係ねぇよ……」

 

「うるさい!お前に受けた屈辱の数々!今こそ何百倍にして返す!ここに宣言しよう……お前はこのデュエル、最高の屈辱を受けて負ける!」

 

「じゃあ俺も宣言してやるぜ沢渡!このデュエル、ワンショットでお前を吹っ飛ばしてやるぜ!」

 

『おーっと!お互いに勝利宣言だ!これは凄まじいデュエルになりそうです!ではアクションフィールドオン!夕日の荒城!』

 

「いくぜ!戦いの殿堂に集いしデュエリストが、モンスターと共に地を蹴り宙を舞い!」

 

「フィールド内を駆け巡る!見よ!これぞデュエルの最強進化系!」

 

「「アクショーン!デュエル!!」」

 

〈沢渡シンゴ LP4000〉

〈榊遊矢   LP4000〉

 

 さて、沢渡は自分で言うだけあって、どうにもひと皮もふた皮もむけてきた雰囲気を感じる。なのでこちらも全力でかからせてもらおう。

 

「俺のターン!俺はスケール1のオッドアイズペルソナドラゴンと、スケール8のオッドアイズミラージュドラゴンをPスケールにセッティング!現れろ!我がしもべのモンスター!オッドアイズペンデュラムドラゴン!」

 

〈オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン Lv7 ATK2500〉

 

「ふん、さっそくペンデュラム召喚をしてきやがったか」

 

「まだだぜ!俺は手札からマジックカード、ペンデュラムフュージョンを発動!このカードはPゾーンに2枚のカードが存在する時、そのカードも融合素材にすることができる!俺はペルソナドラゴンとミラージュドラゴンで融合召喚!現れ出でよ!レベル7!オッドアイズボルテックスドラゴン!俺はこれでターンエンド!」

 

『いつもそのモンスターを融合しているな、そんなに好きなのか?』

 

 あ、ズァーク。しょうがないじゃん便利なんだからさぁ……。

 

「俺のターン!ドロー!ネオニュー沢渡、伝説のリベンジデュエルの始まりだ!俺は永続魔法修験の妖社を発動!そして妖仙獣鎌壱太刀を召喚!鎌壱太刀の効果発動!手札から妖仙獣 鎌弐太刀を召喚!またまた効果で妖仙獣 鎌参太刀を召喚!」

 

〈妖仙獣 鎌壱太刀 Lv4 ATK1600〉

〈妖仙獣 鎌弐太刀 Lv4 ATK1800〉

〈妖仙獣 鎌参太刀 Lv4 ATK1500〉

 

「そして修験の妖社の効果で、妖仙カウンターが合計3つ点灯する!そして鎌壱太刀の効果発動!相手フィールドのモンスターを手札に戻す!俺はオッドアイズボルテックスドラゴンを手札に戻す!」

 

「させねぇよ!ボルテックスドラゴンの効果!ペルソナドラゴンをデッキに戻し、その効果を無効にして破壊だ!」

 

「チッ、ならバトルだ!鎌弐太刀の効果!このカードは攻撃力を半分にして直接攻撃できる!鎌弐太刀でダイレクトアタック!」

 

「くっ、この程度は甘んじて受け止めてやるよ」

 

 うーん、ノーダメ勝利とはいかなかったか。

 あ、そうだ。今のうちにアクションカード、アクションカードっと……。お、ラッキー!いいの引いたぜ!

 

〈榊遊矢 LP4000-900=3100〉

 

『ここで沢渡選手のダイレクトアタックが決まった!遊矢選手のライフが減ったところを私初めて見ました!これは沢渡選手優勢か!?』

 

「ハッハッハ!見たかネオニュー沢渡の力を!俺はメインフェイズ2に、修験の妖社の効果発動!カウンターを3つ取り除き、デッキから妖仙獣 大幽谷響を手札に加える!そして俺はターンエンド!この瞬間、鎌弐太刀と鎌参太刀は手札に戻る」

 

「直接攻撃効果で削った程度でいきがってんじゃねぇや!俺のターン!ドロー!……よし!」

 

 いいカードを引けた。これなら万が一があっても確実に……!

 

「俺は手札からマジックカード、螺旋のストライクバーストを発動!効果によりデッキからオッドアイズファントムドラゴンを手札に!そしてスケール4のオッドアイズファントムドラゴンと、同じくスケール4のEMオッドアイズディゾルヴァーをPスケールにセッティング!」

 

「馬鹿め!スケール4同士ではペンデュラム召喚はできないぞ!」

 

「『その必要は最早ない!バトルだ!俺はオッドアイズペンデュラムドラゴンでダイレクトアタック!螺旋のストライクバースト!』」

 

「この瞬間!手札の妖仙獣 大幽谷響の効果発動!ダイレクトアタックを受ける時、手札から妖仙獣を墓地に送ることで攻撃表示で特殊召喚!そして大幽谷響は、攻撃してくる相手モンスターの元々の攻撃力を得る!これでお前のワンショットは不成立だ!」

 

 ここでボルテックスの効果を切ってもいいが……。アクションマジック使われた時が面倒だ。なによりこういう場合を考慮してPスケールをセットしておいたわけだからな!

 

「『無駄だァ!俺はPゾーンのオッドアイズファントムドラゴンの効果を発動!反対側のPゾーンにオッドアイズモンスターがいる時、攻撃するモンスターの攻撃力を1200上昇させる!さらにオッドアイズペンデュラムドラゴンの効果!戦闘ダメージを2倍にする!リアクションフォース!』」

 

「なんだと!?ぐああっ!!」

 

〈沢渡シンゴ LP4000-2400=1600〉

 

『あーっと沢渡選手大ダメージ!これは勝負ありかーっ!?』

 

「くっ、大幽谷響の効果!戦闘で破壊された時、デッキから大幽谷響一体を手札に加えることができる!」

 

「終わりだ!オッドアイズボルテックスドラゴンでダイレクトアタック!」

 

「馬鹿め!手札の大幽谷響の効果!手札の妖仙獣を墓地に送り攻撃表示で特殊召喚できる!」

 

「なんだと!?名称ターン1ないのかよ!」

 

「はーっはっは!これで今度こそワンショット不成立だな!」

 

「オッドアイズボルテックスドラゴンの効果発動」

 

「ひょ?」

 

「ミラージュドラゴンをデッキに戻して大幽谷響の効果の発動を無効にして破壊!」

 

「何ィ!?クソっ!」

 

 おっ、アクションカード取りに行ったな……。でも間に合わねぇだろあれ。一番近い所にある奴ですら走るとなると結構迂回する必要あるし……。だから予め取りに行っておけと。

 

「改めてバトル!オッドアイズボルテックスドラゴンでダイレクトアタック!」

 

「うおおおお!俺はネオニュー沢渡だーっ!!」

 

『なんと沢渡選手決死の大ジャンプ!アクションカードをすんでのところでキャッチしたーっ!!』

 

「な、なんだと!?」

 

『ほう……あの男、言動の割には中々やるではないか』

 

 め、めちゃくちゃな無茶するなぁ……。堀を飛び越えやがったぞあいつ。柚子もそうだけど、俺と違ってズァークの補助もないのに度胸ありすぎだろ。普通に尊敬するわ。だが残念ながらデュエルは非情だ……!

 

「はっはっは!アクションマジック回避!これで今度こそ」

 

「アクションマジック、ノーアクション」

 

「ひょ?」

 

「アクションカードの発動と効果を無効にして破壊する」

 

「ひょ?」

 

「やれボルテックスドラゴン!旋風のボルテックスバースト!」

 

「ぐわわわーっ!!」

 

〈沢渡シンゴ LP0〉

〈WINNER 榊遊矢〉

 

『決着ーっ!!驚異的な粘りを見せた沢渡選手でしたが、遊矢選手はそれを上回る怒涛の攻めによって宣言通り見事ワンショットを決め勝利しました!』

 

「よ、お疲れさん」

 

 歓声の中、俺は倒れ込んだ沢渡に手を伸ばし、立ち上がらせようとする。しかし沢渡は、俺の手を振り払って自力で立ち上がった。そして悔しげな顔をしながらも観客席に手を振ってみせる。こいつのこういうとこは普通に尊敬に値するんだがなぁ……。俺も柚子達に手振っとこ。

 

「クソっ!おのれ榊遊矢……!俺の最強コンボもペンデュラムもまだ見せていないというのに……!」

 

「はっはっは、そりゃ残念だったな。……うん?ペンデュラム?もしかしてLDSがペンデュラムカード作ったのか!」

 

「そうだ!残念だったな榊遊矢!最早ペンデュラムはお前一人だけのものではないぜ!」

 

「良かった〜」

 

「ハッハッハ!……うん?お前それでいいのか?」

 

「いやいいも何も……」

 

 俺だけが使える召喚法とか嫌って何回も……。いや沢渡には言ってなかったか。

 

「ふん!まあいい!また何時でも相手してやるからな!その時こそ俺の最強コンボを見せてやる!」

 

「おいおいそりゃ俺のセリフだぜ。何時でもリベンジ待ってるぜ沢渡」

 

 俺が握手を求めると、沢渡は苦々しげな顔をしながらもしっかりと握手に応じた。

 こうして俺のジュニアユース選手権初戦は、爽やかな決着となったのだった。

 

 





 原作キャラにも活躍させたい気持ちと転生トマトは成長系主人公じゃないんだからこんなところで苦戦されても困るという気持ち……。心がふたつある……。

 誤字報告等よろしくお願いします
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