何!?ズァークとは「もう1人のボク!」ではないのか!? 作:辛味噌の人
前回あんな展開にしておいてなんですが勝鬨くん自体は別に嫌いじゃありません。これだけは真実を伝えたかった。
作者が嫌いなキャラはドクトルだけです。ハゲもなんだかんだ嫌いじゃない。
「あ、遊矢、おかえり……」
「ただいま柚子。悪いな、嫌なもん見せちまった」
勝鬨との試合を終え、観客席に戻ってきた俺を待っていたのは、浮かない顔をした柚子だった。まあ柚子にとっては見てて気分のいいものじゃ無かっただろう。ちょっと反省。
「わ、私は大丈夫だけど。遊矢こそ大丈夫なの?」
「俺?俺は別に元気ピンピンしてるが」
何故そこで俺……?あーまああれだけ派手に動いてたら怪我したかもと思うかもな。これまた反省である。
「ま、そんなことはいいさ。明日は柚子の試合だろ?そろそろ帰って英気を養った方が……」
『突然ですが予定の変更です!この後予定されていた第3試合ですが、LDS志島北斗選手の欠場により、霧隠料理スクール、茂古田未知夫選手の不戦勝が決定しました!』
「何?北斗が欠場?」
「どうしたのかしら……?」
何かあったんだろうか。最後に会ったのは刃の試合前だが、その時は普通に元気な感じだったんだがな。風邪でも引いたとかならまだいいんだが。親父みたいに失踪したりしてないことを祈るが……。
俺達はなんとも言えない気分のまま、その日はスタジアムを後にするのだった。
そんなこんなで舞網チャンピオンシップ7日目、柚子の試合は第2試合であった。対戦相手はデュエルっ子クラブの斜芽美伎代、どうやら現役アイドルらしい。
というかクラブに所属してるのは全員が現役アイドルなんだとか。なんつーかめちゃくちゃ遊戯王してんな……。
というか「みんなのハートを特殊召喚」ってなんだ……?
そして始まった試合だったが、斜芽美伎代は現役アイドルだと言うのになかなかに強く、柚子と互角の戦いを繰り広げていた。しかし、今度もまた柚子のブルームディーヴァが決まり手となり、無事柚子の勝利に終わったのだった。
やれやれ、柚子が勝てて良かったぜ。
「そういえば今日は黒咲の試合もあったな……」
「遊矢!私の試合どうだった?」
試合スケジュールを確認していると、試合を終えた柚子が戻ってきた。
「いい試合だったぜ柚子、ブルームディーヴァの使い方も随分板についてきたな。ただブルームディーヴァ1本だとどっかで限界が来る。新しい手札を身につけ……るのは大会中だと流石に間に合わねぇか」
「そうね……私ももっと強くならないと。これでベスト16、これからもっと強い相手と戦うことになるんだから」
うんうん、向上心があるのはいいことだ。柚子にもいいとこまで進出して欲しいものである。
ちなみに黒咲の試合は、黒咲が危なげなく勝利して終わった。そして出待ち作戦も失敗に終わった……。俺がダリべを出したのは黒咲も多分見ている……だろう。ならば向こうから寄ってきて欲しいのだが……。零児に止められているのか?
そして全ての試合が終わって数日、ついにベスト16以上を決める試合が始まるとのことで、全選手がスタジアムへ招集されたのだが……。
「なんっで居ねぇんだよ黒咲はよ……!」
何?俺黒咲に嫌われてたりする?嫌われるようなことをした覚えは……。
・腹パン
・拉致
・デュエルディスク爆破未遂
・ユートのカードを使う
……めちゃくちゃ嫌われるようなことした覚えある!
『皆様お待たせ致しました!これより!ジュニアユースクラスを勝ち上がった16名の勇者達による、バトルロイヤルを行います!』
「……えっ?」
「バトルロイヤルって、どういうことなの……?」
えっ聞いてないんだけど。えっ当日発表とかそんなんアリですか?サプライズ精神にしてももうちょっとこう……ねぇ?
ニコ・スマイリー曰く、このバトルロイヤルは街全体を使ったもので、街全域にアクションフィールドが展開されるのだとか。サプライズなのはクソだけど、これはちょっとワクワクしてきたな。こういう催しには心の中の子供魂が盛り上がるよなぁ。
そして、街の至る所に、レオコーポレーション製のペンデュラムカードがばらまかれているのだとか。それを探し、参加者同士でアンティ勝負をして取り合い、多くを手に入れたものが上位。上位8名が次の試合に進出できる、と。
沢渡も言ってたけどちゃんと開発できてたのか。良かった良かった、これで心置きなくペンデュラムを使い倒せるぜ。
……これデュエルから逃げてペンデュラムカード探しまくれば勝てるのでは?いやまあそんな無粋なことは俺はするつもりは無いけども。デュエルしてないやつにはなんかペナルティがあったりするのか……?
と思ったらそもそも拾ったカードは持ちカードに加算されず、アンティで手に入れたものだけが持ちカードとみなされるらしい。なるほどね。あとペンデュラムカードを2枚持ってないとデュエルはできないらしい。
ははーん?これさてはLDS製ペンデュラムカードの販促だな?
「バトルロイヤルってことは、これからは遊矢ともライバルね!負けないわよ!」
「ふふっ、手加減はしねぇからな?」
まあいいや、黒咲が欠場でもしてない限り、バトルロイヤル中に出会うだろう……多分。制限時間は丸一日ある。色々と話す時間くらいはあるはずだ。
『それではバトルロイヤルが開始されます!戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!モンスターとともに地を蹴り宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!アクショーン!』
「「「「デュエル!!」」」」
号令と共にスタジアムからダッシュで駆け出し、街に飛び出す。どうやらまだアクションフィールドは適用されてないらしく、普通の街並み……だが、至る所にリアルソリッドビジョンシステムが現れている。すげぇなこの街、こんなことになってんのか。
「じゃあ柚子、俺こっち行くから!次会ったらそん時は敵だぜ!」
「じゃあ私はあっちに行くわ!首を洗って待ってなさいよ!」
ふふ、柚子とこういう場でデュエルしたことはねぇからな。ちょっと楽しみかも。
柚子とバラバラに別れてしばらくすると、アクションフィールドが適用されたらしく、辺り1面が火山地帯に変貌する。マジで街中がデュエルフィールドだな……。
「お、ペンデュラムカード発見っと。これで2枚目か」
とりあえずのカードは確保したし、黒咲探しの旅に出るか。正直ユートの件で一発殴られても文句は言えないと思ってるし、殴られる準備だけしとくか。
「カードは2枚揃ったようだな!我ら梁山泊塾があいてだ!」
「たっぷりと屈辱を味わわせてやる!」
うわ、人が覚悟決めてる時になんか出てきたよ……。つーかまた梁山泊の連中かよ、治安悪いやつしか居ねぇのかあの塾。つか二対一か……ちょっと気をつけた方がいいか。
「賭けるカードは1枚ずつだ!」
「あいよ、ちゃちゃっとぶっ飛ばしてやんよ」
「「「デュエル!」」」
〈竹田真 LP4000〉
〈梅杉剣 LP4000〉
〈榊遊矢 LP4000〉
「先攻は俺だ!俺のターン!俺はマジックカード、ペンデュラムコールを発動!手札の相克の魔術師を捨て、デッキから時読みの魔術師と星読みの魔術師を手札に加える!俺はスケール1の星読みの魔術師と、スケール8の時読みの魔術師をPスケールにセッティング!ペンデュラム召喚!現れろ!我がしもべのモンスター!調弦の魔術師!そして効果でデッキから慧眼の魔術師を守備表示で特殊召喚!」
〈調弦の魔術師 Lv4 ATK0〉
〈慧眼の魔術師 Lv4 DEF1500〉
『フッ、バトルロイヤルとは。中々面白そうじゃないか』
ズァ……ユート!?えっズァークは?おーいズァークさーん!?
……来ない。もしかしてユートと話してる時はズァーク出てこれない感じ?そうなるとその逆もしかりということか……?
まあいい、考察は後だ。合体しちまったユートにもデュエルを楽しんで貰えるなら願ったり叶ったりだからな!じゃあ早速いくぜユート!
『ああ、任せろ遊矢!』
「『俺は調弦の魔術師と慧眼の魔術師で、オーバーレイ!漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今こそ降臨せよ!ランク4!ダークリベリオンエクシーズドラゴン!』」
〈ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ランク4 ATK2500〉
「『さらに!俺は墓地から相克の魔術師を除外し、RUMファントムフォースを発動!煉獄の底より、いまだ鎮まらぬ魂に捧げる反逆の歌!永久に響かせ現れよ!ランクアップ、エクシーズチェンジ!出でよ、ランク5!ダークレクイエムエクシーズドラゴン!』」
〈ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン ランク5 ATK3000〉
「それは勝鬨を倒したモンスター……!」
「俺はカードを1枚伏せターンエンド!」
「俺のターン!お得意のペンデュラムはもうお前だけのものじゃないぜ。俺はスケール5のパープルシールドと、スケール11のパープルソードでPスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!出でよ!天風星アラシ!地風星ツムジ!そして俺はこの2体のモンスターで融合!逆巻く破壊神、ここに君臨!レベル10、覇嵐星フウジン!」
〈覇嵐星フウジン Lv10 ATK3000〉
今ペンデュラム召喚する必要ありましたか……?あ、一応アクションカード取りに行っとこ。
「させるか!」
うわ、案の定もう片方が妨害しに来たよ。でも今回はもっと無駄だぜ。
『甘い!』
「何?うわっ!」
わお、自分のことだからよく分かるがユートの身体捌きヤバいな。俺も割と鍛えてて自信ある方なんだが、より実戦的というかなんというか……。流石レジスタンス。
『遊矢こそすごい筋力じゃないか。動きやすくて驚いたぞ』
あるぇ……?確かに鍛えてたけどそこまでだったか……?そういや勝鬨と戦った時も……。なんかやったっけ、俺。ユートと合体した影響か?
「クソっ、なら俺はパープルソードの効果発動!場の戦士族モンスターの攻撃力を200上げる!」
〈覇嵐星フウジン ATK3000→3200〉
「バトルだ!フウジンでダークレクイエムを攻撃!」
「今だ!底知れぬ絶望の淵へ、沈め!」
『なんだ今の動きは』
「聖なるバリア-ミラーフォース-!フウジンは破壊される!」
「な、なんだと……!」
バック破壊を怠っちゃいかんよ君ィ。ユートもそうだそうだと言っています。
『言ってないが……。いやまあ俺の幻影騎士団は確かに罠を多用するデッキではあるが』
「クッ、俺はターンエンド……」
「俺のターン!ドロー!俺もペンデュラム召喚だ!スケール5のパープルシールドと、スケール11のパープルソードでPスケールをセッティング!出でよ!天雷星センコウ!地雷星トドロキ!そしてこの2体で融合!雷の破壊神、ここに君臨!出でよ!覇雷星ライジン!さらにパープルソードの効果で攻撃力200アップ!」
〈覇雷星ライジン Lv10 ATK3000→ATK3200〉
「バトルだ!ライジンでダークレクイエムを攻撃!」
「アクションマジック、回避!その攻撃は無効だ!」
なるほど確かにこりゃ便利だ。でもこればっかに頼ってたらデュエルの腕が鈍りそうで怖いな……。
「クソっ、ターンエンド!アクションカードを……!」
『それはさせられないな』
「ぐはっ!」
サンキューユート。いやはや自分の身体が勝手に動くのはなんとも言えん心地だね。
「そして俺のターン!ドロー!お、このカードは……」
フフ、アクションマジックが回避じゃなかったら割と危なかったかもしれん。いやそれともアクションマジックが取れたからこのカードをドロー出来たのか……?この辺は運命力の問題なのかも……。
「『俺はダークレクイエムの効果発動!オーバーレイユニットを1つ取り除き、ライジンの攻撃力を0にし、その元々の攻撃力を自身に加える!』」
〈覇雷星ライジン ATK3200→0〉
〈ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン ATK3000→6000〉
「こ、攻撃力6000……」
「『さらに俺はマジックカード鬼神の連撃を発動!ダークレクイエムのオーバーレイユニットを全て取り除き、このターン2回攻撃を可能にする!』」
「に、2回攻撃だと!?」
「『バトルだ!ダークレクイエムで2連攻撃!鎮魂のディザスター・ディスオベイ!!』」
「「うわあああーっ!!」」
〈竹田真 LP0〉
〈梅杉剣 LP0〉
〈WINNER 榊遊矢〉
ふぅ、二対一だったが何とか勝てたな……。バトルロイヤルだからこれからもこういうことがあると考えると、気をつけないとな……。
「あらら?カッコよく登場するつもりだったのにもう終わってる〜?」
「……どちら様?」
梁山泊の連中からペンデュラムカードを拝借した俺の元に現れたのは、なんとも胡散臭い、マジシャン風の装いをした男だった。
スターヴヴェネミーの出番を作りたいけど中々作れない……。他の漫画版四天の龍に比べて使いにくくないか?
そしてデュエル内容がワンパターンになりつつある……アクションマジックも交えて誤魔化すナリ……。
誤字報告等よろしくお願いします。