何!?ズァークとは「もう1人のボク!」ではないのか!? 作:辛味噌の人
ミエルちゃん可愛いですよね。
クイズ回?はてなんの事やら
〜ある日のLDS〜
沢渡父「早く榊遊矢を捕まえさせろ!」
零児「榊遊矢は犯人ではない」(無言の台パン)
沢渡父「ひっ」
日美香「こんな零児さん、今まで見たこと……」
『遊矢くん!頼まれていた件ですが、スケジュールが組めましたよ!』
「お、サンキュースマイリー。そんで日程と相手は?」
時刻は夜。柚子と仲直りして少し経った俺の元に、ちょうどニコ・スマイリーから連絡が入った。
全然関係ないけど、デュエルディスクに連絡機能がついてるのって最高に遊戯王してると思うんだよね。適材適所とかないんか?と言いたいところだけど、ぶっちゃけデュエルディスクを持ち歩かないデュエリストは存在しないと言っていいからな。割と理にかなってるのかもしれない。
『はい、日程はこの日で……対戦相手は方中ミエルさんです。デュエル会場のデータも送っておきますね』
「
『はい!では当日に、デュエル会場で会いましょう遊矢くん!』
スマイリーとの通信を切り、自室のベッドに寝っ転がる。そうだ、柚子にも連絡しておこう。予定ダブったりしたらまた機嫌悪くさせちまうからな
『遊矢?どうかしたの?』
「よう柚子。俺の6戦目の日程が決まったからさ、教えておこうと思って。この日に予定入ってるからそこんとこよろしく」
『はーい、分かったわ。応援しに行くわね』
「え、来るの?」
『何よ、来たら悪いわけ?』
「いや悪いとかじゃないけど……。まあ来てくれるんなら嬉しいよ」
柚子が見に来てくれるなら元気100倍だぜ。
『ふーん、まあいいけど。じゃあまたね遊矢』
「おう、またな〜」
通話を切る。さて、思ったより試合までの時間がないからな。負けるとは思ってないが、それでも負ける訳にはいかない公式戦である。明日はデッキの調整すっかな……。素良あたりを付き合わせるか。
そんなことを考えながら、俺は眠りにつくのであった。
「……で、ここがデュエル会場?」
「なんというか……廃墟?」
「これはこれは遊矢くんに柚子さんも、よくぞいらっしゃいました」
「お、スマイリー」
待ちに待った公式戦当日、俺は柚子と連れ立って指定されたデュエル会場にやってきたのだが……。これまた濃いなぁ。『海野占い塾』って……塾というか肝試し会場の類いだろこれ。
「では遊矢くん、選手入場口はこちらです!あ、観客席の入口はあちらですよ柚子さん」
「ありがと。じゃあ観客席で見てるからね遊矢!ちゃんと勝ちなさいよ!」
「はいはい、言われなくても〜」
ヨシ、テンション上がってきた!気合いも入ったことだし、ちゃっちゃと方中何某を倒して出場資格をゲットしよう。
選手入場口に入っていく……のだが。なんだこの階段危なすぎんだろ。結構角度が急だしシンプルに暗いし……。
「ズァーク、お前暗視とかできないの?」
『我をなんだと思っているのだお前は』
できないらしい。仕方がないのですっ転ばないように慎重に降りていく。ズァークに身体強化してもらえば転んでも怪我はしないだろうけどみっともないからな。
慎重に階段を降りた先には、円形のデュエル会場が広がっていた。雰囲気もやっぱりおどろおどろしい……。
だがそれ以上に俺の目を引いたのは観客席にいる人々である。なんで皆テンプレオカルトなフード被ってんの……?あっチビッ子3人組と柚子がいた。軽く手を振っておく。
「待ってたわ!ミエルの運命の人!」
「Why!?」
「クールなエリートっぽくもワイルドな肉体派っぽくも優しい家庭的なタイプっぽくもないけど、やだイケメン!」
『なんだこの小娘は……』
ま、また濃いのが出てきたな……。というか背後から突き刺さる視線が痛い。主に女子2名に凄まじいジト目で睨まれている気配がする。
「き、君も俺のファンになったのかな?」
「キャーカッコいい!!でもそれは今から決めるわ!貴方が本当にミエルの運命の人かどうか、デュエルで確かめてあげる!」
しまった、どう考えても極東チャンピオン語録は逆効果だ。今日は封印しておこう……。すまないIV、非力な私を許してくれ……。
「ま、まあなんでもいいさ、始めよう」
『アクションフィールドオン!フィールド魔法、フォーチュンテラー!』
ここの塾長さんがフィールド魔法を発動させる。わお、めーっちゃタロットカードあるじゃん。心の中の斎王が疼いてきたな……。
「戦いの殿堂以下略!」
「「デュエル!」」
〈方中ミエル LP4000〉
〈榊遊矢 LP4000〉
「先攻後攻はコイン占いで決めましょう?」
コイントス……昇格からの3連裏……降格……うっ頭が……。
『どうしたもう一人の我』
いやちょっと苦い記憶がね……。
「表にはドラゴン、裏には悪魔。どちらが出たか貴方が当てれば先攻後攻を選ばせてあげる!」
「当然ドラゴン!」
「残念悪魔よ!先攻はミエルがもらうわ!」
「チッ、ハズレか」
運命力が足りない……。もっと顔芸しないとダメだったりするのかな。
「ミエルのターン!ミエルは手札より聖占術の儀式を発動!手札のアローシルフとクリスタルウンディーネをリリースして儀式召喚を執り行うわ!!全てを見通す太古の巫女よ!古の秘術によりて今蘇れ!儀式召喚!レベル9!聖占術姫タロットレイ!」
〈聖占術姫タロットレイ Lv9 ATK2600〉
お、儀式召喚。塾の外見やらタロットカードやらを見て何となく疑ってはいたがやっぱりか。
「さらにミエルは裏側守備表示でモンスターをセット!これでターンエンドよ!」
裏守備?手札事故というよりはリバースモンスターと見た方がいいだろう。ただこの程度の盤面なら問題なく勝てそうかな……?
「俺のターン!ドロー!」
ヨシ、これなら……!
「俺は強欲で貪欲な壺を発動!デッキの上から10枚を裏側で除外し、2枚ドロー!そしてマジックカード、オッドアイズフュージョンを発動!このカードはドラゴン族しか融合できないが、代わりに相手フィールドにモンスターが2体以上いる時、EXデッキのオッドアイズモンスターも2体まで融合素材にすることができる!」
「EXデッキから融合ですって!?」
「俺は手札のオッドアイズシンクロンと、EXデッキのオッドアイズボルテックスドラゴンで融合!二重に渦巻き現れ出でよ!融合召喚!レベル7、オッドアイズボルテックスドラゴン!」
〈オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン レベル7 ATK2500〉
「さらに、俺はスケール4のオッドアイズファントムドラゴンと、スケール8のオッドアイズミラージュドラゴンを、Pスケールにセッティング!さらに永続魔法、魂のペンデュラム発動!効果によりファントムのスケールを3に、ミラージュのスケールを9にする!」
「ペンデュラム召喚をサポートする永続魔法まで……!」
「いくぜペンデュラム召喚!現れよ、我がしもべのモンスター達よ!オッドアイズペンデュラムドラゴン!調弦の魔術師!そして調弦の魔術師の効果で慧眼の魔術師を守備表示で特殊召喚!さらに魂のペンデュラムのもうひとつの効果!ペンデュラム召喚に成功した時、カウンターをひとつ置く!そしてカウンターの数×300、ペンデュラムモンスターの攻撃力をアップ!」
〈オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン Lv7 ATK2500→2800〉
〈調弦の魔術師 Lv4 ATK0→300〉
〈慧眼の魔術師 Lv4 DEF1500〉
「怒濤の連続召喚……!流石はミエルの運命の人!」
「デュエルで決めるんじゃなかったのかよ……。まあいい、俺は慧眼に調弦をチューニング!剛毅の光を放つ勇者の剣!今ここに閃光と共に目覚めよ!シンクロ召喚!レベル8、
〈覚醒の魔導剣士 Lv8 ATK2500〉
「ここよ!タロットレイの効果発動!自分の裏守備表示のモンスターをリバースできる!目覚めなさい!占術姫ペタルエルフ!そしてペタルエルフのリバース効果!相手フィールドのモンスターを全て守備表示に!」
「タイミングを読み違えたな!ボルテックスドラゴンの効果!表側EXデッキから調弦の魔術師をデッキに戻し、ペタルエルフの効果の発動を無効にして破壊!」
「なんですって!?」
「危ない危ない……。シンクロモンスターを攻撃表示にして出されるのを嫌って、シンクロするのを待ってから発動したんだろうが……お陰様でEXデッキに調弦を送ることが出来た。欲張りすぎたなお嬢ちゃん」
「おじょっ……!?」
あ、しまったついノリで……。背中に刺さる視線が痛いぜ……。
「まあいい、バトル!オッドアイズペンデュラムドラゴンで、タロットレイを攻撃!」
「させないわ!アクションマジック回避!ペンデュラムドラゴンの攻撃は無効!これでタロットレイはこのターン破壊されない!」
「それはどうかな!俺は覚醒の魔導剣士でタロットレイを攻撃!」
カンコーン☆
「な、何を……。タロットレイの攻撃力は2600、魂のペンデュラムで攻撃力が上昇するのはペンデュラムモンスターだけだから、覚醒の魔導剣士の攻撃力じゃ……」
「ファントムドラゴンのペンデュラム効果!」
「しまっ……!」
「覚醒の魔導剣士の攻撃力を1200上昇!タロットレイ粉☆砕!」
「きゃああっ!」
〈方中ミエル LP4000-1100=2900〉
「くっ……!でも次のターンで……!」
「残念だが次のターンは無いぜ!覚醒の魔導剣士は、モンスターを戦闘で破壊した時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!2600のバーンダメージを喰らえ!」
〈方中ミエル LP2900-2600=300〉
「そんな!?……見事ね」
「お褒めに預かり恐悦至極……。俺はオッドアイズボルテックスドラゴンでダイレクトアタック!これでジ・エンドだ!」
〈方中ミエル LP0〉
〈WINNER 榊遊矢〉
「ヨシ、これで6連勝達成!条件はクリアしたな」
観客席からこちらに手を振る柚子達にサムズアップを返す。ま、危なげなく勝てたかな。
「ミエルの運命の人〜!」
「どわーっ!!」
すっ飛んできたミエルに抱き着かれ、押し倒される。いや待てストップ!年頃の女の子がそんなはしたないことしちゃいけません!あっ頬擦りはやめて……!
「デュエル中何度もキュンキュンしちゃった!やっぱりミエルの占いは間違いないわね!!」
「……遊矢……?」
「遊矢お兄ちゃん?なにしてるの?」
ヒイッ……!怖くて後ろを振り向けない……!というかすぐ近くまで来てないか!?観客席から突入してきやがったのか!?
「ゆ、遊矢お兄ちゃん、僕たちもう帰るから……」
「し、シビれるくらい怖いぜ……」
MATTE!!俺を置いていかないで!ズァーク!助けてズァ……あっもういねぇ!引っ込みやがった!
「遊矢どいて!その女殺せない!」
「ストップ!柚子落ち着け!グーはマズぐふぉあ!!」
「うわーん!!遊矢お兄ちゃんのばかぁ〜!!」
「ねぇダーリン?パパとママにはいつ会ってくれる?子供は何人欲しい?」
「ダーリン……ですって……?」
な、なんとかしろ遊作……!助けてくれ遊星ぇぇ……!!
強欲で貪欲な壺を使って思いました。
「これ架空デュエルだと便利すぎるから濫用厳禁だな……」と
架空デュエルだと強欲な壺とほぼ変わらん……