ゼンレスゾーンゼロ×仮面ライダー   作:トンファーエッジ

17 / 17

シンくんの顔は一条さんに似てます


第13話 ことの真相

 

「ぷはぁ」ここのエーテル濃度にもだんだん慣れてきたぜ。入ったばっかの時は、あんなに居心地が悪かったのにな」

 

 

fairyがアミリオンの視覚記録を再生し始めた

 

「厄介なエーテリアスに遭わなかったからって油断しないで。ここには「デッドエンドブッチャー」がいるんだから」

 

 

そこには邪兎屋の3人と猫又が映っていた

 

 

「特にビリー!あんた、さっきの戦い方はなに?極力音を出すなって、アタシ口酸っぱくしていったわよね!なるはやで赤牙組の拠点に行って、依頼を達成しないといけないのよ!?」

 

ニコはデッドエンドブッチャーに遭遇することを懸念して、ビリーのことを叱責していた

 

今のニコの方がビリーの銃声より声が大きそうだと思ったのはリョウジだけではないはず

 

 

「少しは猫又を見習いなさいよね。すばしっこくて、とーっても静か」

 

 

 

 

なんだかどうでもよさそうな話が続いている....

 

「fairy、重要そなとこまで飛ばして」

 

『助手2号、それを実行するには「俺は筆頭助手fairyには敵わない」と言ってください』

 

「オレハヒットウジョシュフェアリーニハカナワナイー」

 

『重要な箇所までのスキップを実行します』

 

「クソが」

 

 

 

 

映像が早送りされていく。

 

 

「──ほら!もう十分休んだでしょ!そろそろ先を急ぐわよ」

 

「おい、ちょっと待った!子供だ!ほらあそこ!」

 

ビリーが物陰の方を指さしている

 

そこには10歳も行かないような女の子がいた

 

 

女の子はビリーを見るなり突然走り出した

 

「待てよ、逃げるなって!」

 

 

その様子に映像の猫又はひどく驚いているようだ

 

ホロウの中で女の子を追いかけ続ける邪兎屋。少女の動きはすばしっこくて、瓦礫やしまりかけのシャッターを潜ってどんどん奥へと進んでいく

 

負けじと邪兎屋は瓦礫などをどかしながら追いかけていく

 

 

そこに2匹のハティが現れ、女の子の方へその四足の脚で近づいていく

 

 

「はぁ──はぁ──!!」

 

女の子は息を切らし、今にも転びそうだ

 

2匹のハティのうち1匹が飛び上がり、女の子に襲いかかった

 

鋭い牙がその柔らかい皮膚を裂いてしまうその瞬間

 

 

ベキッ!

 

 

鈍い音と共にハティのコアが壁と黒い拳の間に挟まれ、潰れた

 

 

「お前ら、ガキなんて追い回してなにやってんだ...」

 

 

そこに映っていたのはあの時クウガを助けた黒いライダー、マッドホッパーの姿があった

 

その赤い複眼がニコたちを嫌疑の目で見ている

 

 

「あ、アンタは...!」

 

 

仲間の一匹を殺られたもう1匹のハティは仇と言わんばかりにマッドホッパーに鋭い爪で切りかかった

 

マッドホッパーはその腕を掴み、反対側へ曲げ、ハティの腕をへし折った

 

悶絶するハティこコアを踏み潰す

 

その動きには“楽しむ”ようなそぶりはなく、作業のようだった

 

 

「シンお兄ちゃん、この人たちヤツの縄張りにいたの!だから...!」

 

「勝手にホロウに入るなって何度言ったらわかる。こういう怖いことがあるからっていつも言ってるよなぁ...」

 

「でも、お兄ちゃんだって──」

 

「でももだってもない。ダメなものはダメだ」

 

 

子供を叱りつけるシンは真面目でどこか優しそうに見えた

 

いつもと違う雰囲気のマッドホッパーに、リョウジもモニターに映るニコも面食らっているようだ

 

 

「なによ、前会った時はそんなんじゃなかったのに」

 

「お前らここに何しに来たんだ?それもヤツの縄張りの中で。コイツがここまで誘導してくれたみたいだから良かったが、遭遇したらお前らに倒せんのか?」

 

 

シンは邪兎屋にまで説教を始めてしまった。いつもこれだけ真面目だったらいいのに

 

「んで?お前はここでなにやってんだ?」

 

女の子に視線を落とすマッドホッパー

 

女の子はさっきのハティの襲撃が応えたようで、マッドホッパーの足にしがみつきながら小さく震えている

 

 

「新エリー都に繋がるホロウの出口を探してたの....このままじゃ、みんな死んじゃう....」

 

 

涙をポロポロこぼしながらシンに訳を説明する

 

その表情を見たシンは内心複雑そうな仕草を見せ、頭をガシガシ掻いた

 

 

「あのなぁ、それは兄ちゃんがやっとくから、お前は街にいろって──」

 

「何か、音がするぞ...?」

 

 

猫又が壁に向かって耳を立てている。どうやら何かを聞き取ったようで...

 

 

 

ドゴォオン!!

 

 

 

大きな音とがしたと同時に、緑色の光が砕けた壁から溢れ出した

 

砕けた壁の奥の奥には、デッドエンドブッチャーが立っていた

 

 

 

「え、エーテリアス...!?」

 

「あれがデッドエンドブッチャー!?そそそ、想像以上にデカいんだけど?」

 

「ヤツが追ってきた、もうおしまいだ...」

 

 

女の子が恐れに耐えきれず、後退りする

 

その足元にはホロウの出口があり、全員それに吸い込まれていく

 

 

 


 

 

 

 

「はっ!スリルあったな!かっこよく着・陸──」

 

 

その上にホロウに出口から放り出された全員が落ちてきた

 

「ブッ──!」

 

みんながゆっくりビリーの上から立ち上がり、安否の確認をする

 

女の子も猫又に抱えられていたおかげで無事だ

 

「良かった、この子も無事だ」

 

「お兄ちゃん!」

 

女の子はシンの方へ一目散に駆け出し、シンの服で涙を拭い始めた

 

シンのゼクターはギュインギュインと音を発しながら周りを飛んで回り、女の子に抗議している

 

「いったたたた....頭にたんこぶができちゃうとこだったわ...まさかこんなふうにホロウを出ることになるなんて」

 

 

ニコはビリーの上に乗ったままあまりの痛さに文句を言っている

 

「ニコの親分...」

 

「もう!なんで毎回毎回、依頼のたびにこうも面倒が起きるのよ!」

 

「えっと、ニコの親分...!」

 

「猫又、こんだけ骨を折ってあげたんだから、チップは弾みなさいよね!」

 

「ニコの親分...!!」

 

「聞こえてるわよ、もう!ちょっと座ってるだけじゃない?堪え性がないんだから!」

 

「そうじゃなくてほら、あれを見てくれ」

 

ビリーはニコの体重の体重の重さに───

 

ビリーが指さした方向を見てみると、そこには布を被った多くの人々が荒廃した通りにいた

 

 

 

「ここは....カンバス通り?この人たちは....」

 

 

ニコはこの状況に徐々に違和感を覚え始める

 

「待って、ここって爆破エリアでしょ?避難は終わってるはずなのに、なんでこんなに人がいるの!?」

 

 

「それが、ヴィジョン流のコスト削減なのさ」

 

 

シンが後ろから告げた

 

「ここの住民はヴィジョンのせいで死ぬんだ。と言ったら、どうする?」

 

「ちょっと待って、どういうこと?」

 

 

シンがことの経緯を共有した

 

ここにいる人間の避難に回すコストをプロジェクト落札に注ぎ込んでいる。そのためここにいる人間は全員爆破の被害者ということになるのだ。駅ではこの件が表に出ないよう治安官モドキが見張っていてこの街を出られないらしい

 

 

「そんなのひどすぎる!絶対、ヴィジョンの思い通りにはさせないぞ!ニコ...アンタたちはどうするんだ...?」

 

「俺は親分に従うぜ。アンビーは」

 

「自分でも意外だけど、この件に関しては、猫又と意見が一致しているわ。私は残る。ニコの心配は理解できるけど、ごめんなさい。これは....私にとってのチャンスだから、私自身の考えで行動させて、二°と、同じ過ちは繰り返さないって決めたの」

 

シンが突然頭を下げてきた

 

「頼む....!ここの人間を死なせないために、協力してほしい...!これは俺からの依頼だ」

 

 

角度にして135°、これ以上曲げたら折りたためるiPhoneみたいになってしまう

 

なぜかシンはこのカンバス通りに人一倍思い入れがあるらしい

 

 

「ちょっとやめなさい!周りの人も見てるのよ!?」

 

シンは頭を上げない

 

 

「....わかったわよ。その依頼、受けてあげる!」

 

 

その頭の下げ具合に負けたのか、ニコはシンの要求を飲んだ

 

それを聞いたシンは顔をあげ、もう一度深く頭を下げた

角度にして150°、もはや折りたためるiPhoneである

 

ニコがその場を取り仕切り、邪兎屋のメンバーと猫又とシンに向かって大きな声で言った

 

 

「いい?相手はあのヴィジョン・コーポレーションなのよ!つまり、TOPS財政ユニオンに次ぐ大企業を相手取れるビッグチャンス!」

 

ビリーがシンの頭を掴み顔をあげさせた

 

「この不祥事を暴けたら、連中からどれだけ搾り取れるか想像して!ビリー、アンビー、早くあの金の卵──えっと、つまり住民たちに伝えるのよ!邪兎屋が訴訟代理人になってあげるって!!」

 

 

ニコは委任状をアンビーとビリーに渡し、しっし!と手を動かした

 

 

 


 

 

 

 

視覚記録の再生が終わった

 

「これが真相...ニコたちはひとまず工事エリアで委任状を集めて、ヴィジョンの同行を探るって言ってた。そしてあたしの任務は、「パエトーン」に助けをもとめることだった」

 

猫又がこっちに向かって声を張り上げる

 

「お願い!「パエトーン」!あたしと一緒にみんなを助けに行って!」

 

「覚悟はあるみたいだな...」

 

 

猫又のその目からは並々ならぬ覚悟が見て取れた

 

「ふぅ、わかったよ。依頼人がそう決心したなら、私たちもこれ以上は言わない」

 

「俺も異論はない。シンの野郎に聞きたいこともできたしな」

 

 

「それなら早速救助計画を考えよう。このマップを見てくれ」

 

H.D.Dのモニターにマップが表示された

 

「邪兎屋と住人たちは現在、カンバス通り駅に閉じ込められている。こことパールマンのいる監視拠点とは、数キロも離れているんだ」

 

「だけどパールマンは、住民たちを閉じ込めるためには治安局の武装部隊に偽装した連中を列車で送り込んだ」

 

「正面突破が無理なら、裏を突こう。ホロウの中を通って不意をつくのは?」

 

「うん、いいアイデアだ。こうしよう、監視拠点の列車を奪ってカンバス通り駅まで向かい、住民を全員乗せてホロウから出してしまおう」

 

 

パエトーン三兄妹弟の巧みな連携によって脱出計画があっという間に立ってしまった

 

 

「あったまいい!きっと列車自体にも侵食障壁があるから、なる早でホロウを出れば住民たちも侵食されずに済むぞ!」

 

「fairy、列車をホロウから新エリー都まで、最短で運転できる?」

 

『可能。すでに最短ルートを計算済みです。』

 

「よし、準備が整ったらすぐに行動しよう。あとは」

 

 

「あとは、決着をつけるだけだ!」

 





150°って骨は大丈夫なんだろうか

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

もし感想などありましたら書いていただけると活動の励みになります!!

(お試し)マイスの変身音声は?

  • かっこいい!
  • 普通
  • ビミョー...
  • マウス!ネズゥミチーザー!マァイス!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。