ゼンレスゾーンゼロ×仮面ライダー   作:トンファーエッジ

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第20話 決着の付く夜

 

 

「がはッ...!」

 

 

デッドエンドブッチャーの攻撃で変身解除まで追い込まれたシン

 

邪兎屋とはデッドエンドブッチャーを挟んで反対側に殴り飛ばされた

 

 

「はぁっ....はぁっ...クソが...!」

 

 

腕から流れた血が雨と混ざって水溜りに落ちる

その落ちた雫がはねるよりも早くデッドエンドブッチャーはシンの目の前まで接近した

 

 

デッドエンドブッチャーの着地をなんとか避け、邪兎屋の方に駆け寄ろうとするも、大きな腕がそれを許さない

 

腕からの出血が止まらない

 

「あの時」のような恐怖がシンの体をつたい、足が言うことを聞かない

 

 

デッドエンドブッチャーは手を手刀のようにして腑(はらわた)をを刺し貫かんと構えた

 

 

 

その腕をアンビーが切付け、指を一本切り落とした

 

続いてビリーが不意打ちを受けて怯んだデッドエンドブッチャーの足に追撃を入れ

 

おまけにニコがデッドエンドブッチャーコアをアタッシュケースでバンバン叩いている

 

 

「なにぼーっとしてんのよ!?早くまた変身しなさいよ!!」

 

「今こいつ倒さねぇと、リョウジもあそこの人たちの死んじまうんだぞ!」

 

 

「──っ!!」

 

 

 

 ─『他人がいて初めて、正常になれる...みたいな?』

 

 ─『私たちはずっと一緒だから!』

 

 

 

やっとわかった気がする

 

あの時ジュナが伝えたかったことが、「ずっと一緒」その言葉に込められた真意が

 

 

「ありがとう邪兎屋、ようやく吹っ切った」

 

「──?いいから早く!!」

 

 

シンはいつものようにあくびをしながら、手のひらをホッパーゼクターβに向けた

 

ギャイン!ギャイン!!

 

それを見たゼクターが待ってましたと言わんばかりに手に飛び込み、キュルルと鳴いた

 

 

ZECTバックル上部についたボタンを押し込み、前面のパーツを前に倒す

 

 

 

 

 

「変身....!」

 

 

 

バックルにホッパーゼクターβをセット

 

 

 

 

【HENSHIN】

 

 

 

全身に黒い装甲が形成されていき、電気エネルギーの金色に輝くラインが体を走る

 

前面に装着されていた分厚い装甲が体から離れ、分裂、再合体して方へと到着される

 

 

【CHANGE MAD HOPPER!!】

 

 

 

複眼が赤くひかるとともに、電気エネルギーの急な運動によって生まれた熱が、雨を蒸発させ、陽炎のような揺らぎが起きた

 

 

「一瞬で終わらせる」

 

 

そう言ってデッドエンドブッチャーを挑発するように指てくいっくいっと動かす

 

 

「グルルルルルァアァアアアアア!!!」

 

 

激昂状態のデッドエンドブッチャーはもちろんそれに乗り、邪兎屋を振り飛ばしてマッドホッパーに一直線で走っていく

 

 

両手で掴もうとしてくるデッドエンドブッチャーの二つの手のひらに、拳を合わせ、力比べをするようにして押し合う

 

余った二本の腕がマッドホッパーを襲うが、ビリーとアンビーでそれを止めた

 

 

「ぐっ....!硬い!!」

 

「弾も弾かれちまった!?」

 

 

しかし、デッドエンドブッチャーの腕は非常に硬く、切断することはできない

 

 

「これなら、どうだぁ!!?」

 

 

マッドホッパーの体から、凄まじい威力の電撃が放たれる

デッドエンドブッチャーは腕を伝って、全身に電撃を浴びている

 

 

その腕が熱によって溶かされ、内側から赤色になり始める

 

 

「──これなら...!」

 

「いっけぇえええ!!」

 

 

ビリーの弾丸は溶け始めたデッドエンドブッチャーの腕に容易く刺さり込み、腕に風穴を開けていく

 

 

ビリーが開けた穴を切り取り線のようにして、アンビーの剣が腕を切断する

 

 

「グオォオオオオオオ!!」

 

 

電撃を浴びて動けないデッドエンドブッチャーは腕を次々に切断され、悲鳴を上げることしかできない

 

 

最後の一本を切断されたデッドエンドブッチャーは腕の再生を測ろうとするも、腕の傷口が電撃で焼け爛れているせいで再生が遅れる

 

片膝をつき、ゆっくりと再生していく腕を見ながら

 

マッドホッパーはゼクターレバーを2回上げた

 

 

【RIDER JUMP!!】

 

 

地上39mまで一飛びで飛び上がり

 

「...ライダーキック」

 

 

空中でゼクターレバーを戻し、急降下

 

【RIDER KICK!!】

 

 

 

抵抗手段を失ったデッドエンドブッチャーのコアに光速の足がぶつかる

 

両足についたアンカージャッキが可動し、地面に大きなクレーターのような窪みを作る

 

それをもろに食らったデッドエンドブッチャーは地面に強く叩きつけられ、砕けたコアとともに消滅した

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

突如暴走したクウガ

 

コーカサスのハイパークロックアップの前ではそれも長くは持たず、元のクウガの姿に戻ってしまった

 

 

「無駄だと言ったはずだ」

 

「ゲホッ...ゲホッ」

 

 

また死体に群がるカラスのように戦闘員が近寄り、クウガを連れ去ろうと体のあちこちを持ち上げた

 

 

「やめろ!」

 

猫又が戦闘員を引き剥がし、クウガを庇うように手を広げた

 

それを見たコーカサス猫又に歩み始める

 

その手はハイパーゼクターにかかっており、ただならぬ殺意を秘めた目で猫又を見つめている

 

 

 

 

 

【HYPER CLOCK UP】

 

【MAXIMUM RIDER POWER...】

 

 

 

「ライダー、キック...」

 

 

コーカサスのツノに稲妻のようなタキオン粒子が流れ、胴を伝い足に収束する

 

怯える猫又の顔に向かってコーカサスの足が振られるその瞬間

 

 

バギッ

 

 

コーカサスが放ったミドルキックはクウガによって受け止められ、その場にはクウガの肋骨が折れ、肺に突き刺さる音が響いた

 

 

「...ゲホッ...うろちょろ動かれると不快なんだ、大人しくしろ」

 

 

「...化け物が!」

 

 

足を離せと暴れるコーカサスの足を抱えたまま、クウガは拳を握った

その拳には封印の紋章がうかび上がり、真っ赤な焔が灯る

 

全身に力を入れ、抱えたコーカサスの足をへし折る

 

 

「....!」

 

 

「オラァッ!!!」

 

 

その燃えた拳がコーカサスの胸にぶつけられ、爆発のような炎と共にコーカサスは吹き飛んだ

 

 

 

 

【HYPER CLOCK OVER】

 

 

 

「貴様ァ...!」

 

 

コーカサスは折れた足を庇うように立ち上がり、未だなおクウガに対する殺意を絶やしていない

 

 

「貴様だけは、絶対に殺さなくては...!私が失敗をすることなど断じて許さない!!」

 

 

足が折れているのにも関わらず、こちらに向かい走ってきた

 

 

「絶対に、ぶっ殺して──」

 

 

 

 

 

 

【RIDER PUNCH‼︎】

 

 

 

腹にマッドホッパーの拳が突き刺さり、コーカサスは大きく吹き飛んだ

 

 

「グハァ!!」

 

 

「ヨォ、無事...ではないな」

 

「あぁ...!遅ぇんだよ!」

 

 

 





タキオン粒子ってなんですのん???


ここまで読んでいただきありがとうございます!!

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