やべぇ、ネタがねぇ
「あー、暇だぁ!外出てもいいか?」
「ダメよ、あなたはいつどこで危険なことに巻き込まれるかわからない」
ヴィジョンとの決着がついた後、病院に運ばれたリョウジはアークルによる脅威の回復力でその翌日中に退院した
アキラとリンそれからアンビーとニコにも怒られ、退院した後も自宅に待機を命じられてしまった
それも邪兎屋の見張り付きで
「そんなじゃねぇって!」
中でもアンビーと猫又は朝7時から夜22時までリョウジのことを見張っている
今はビデオ屋の工房のソファの上、リョウジはアンビーと猫又のサンドイッチになっている
「もう体は大丈夫だってぇ...!」
「嘘はダメだぞ!リョウジ、全身骨折してたのにそんなに早く治るわけない」
「そうよ、全身の筋肉も断裂していたそうね」
医師の診断によると、リョウジの体の骨はほとんど折れ、筋肉は断裂し、臓器には穴が空いていたのだそう
約13時間ほどで治ってしまったため、退院する時病院の中にいた人が全員リョウジのことを見ていたのはいい思い出だ
「今日は本来なら学校行ってるはずなんだが?」
「だったら学校までついていくぞ!」
「私、数学なら得意よ。教えてあげる」
「兄ちゃん...なんか言ってやって」
アキラの方に視線を向け、助けを求めた
「こればっかりは君が悪いからね、僕は擁護しないよ」
しかし、助けは来なかった!
「アンタたち、まだやってたのね...」
その代わりにニコが来た!
これは好都合、ニコは邪兎屋の社長だ──ニコに2人をひっぺがしてもらおう
「ニコ、この2人どうにかしてくれ」
「それが人に物を頼む態度なのかしら?人のこと心配させておいて、まだそんな口が聞けるなんて」
ニコの指がリョウジの頬を突いている
リョウジの頬は触り心地がいいのかもしれない
「全く、これに懲りたらちゃんとじっとしてなさい!♡」
そう言ってニコは座っているリョウジの腕を固定するように抱きついた
「ニコ!ずる──モゴモゴ....とにかく離れて!」
「暑苦しいんだけど、マジで離れろォ!」
「これは...」
アキラはその光景に苦笑いすることしかできなかった
06ちゃんは顔を赤くして大きな耳で両目を塞いでいる
「これは...うちの子には刺激が強いかもな...」
「たっだいまー!ってなにこれ...」
タイミング悪くリンが帰ってきてしまった
工房の入り口から見たソファでの
「おい!なに帰ってきて早々カメラまわしてんだ!」
「いやぁ、面白そうだったからつい」
『助手2号、女性とのお遊びは程々にしておくことをオススメします』
「ちげぇよ!」
しばらくして
「そこ3人はしばらく工房立ち入り禁止ね」
ニコ、アンビー、猫又の3人をひっぺがし、リョウジから隔離した
このままではリョウジのいたいけな貞操が危機に晒されてしまう
リョウジはみんなのものなんだから、独り占めは良くないよね
『マスター、助手2号の激写映像のクラウド保存が完了しました』
「よくやった、fairy」
「fairyてめぇは殺す、絶対殺す」
『助手2号、私は電子の世界の住人です。殺害は不可能であると推測します』
と、そこに工房の外から声が聞こえてきた
「ここへは報告することがあってきたのよ?それが聞けなくてもいいの?」
「ほんとに?うちの弟の貞操は狙わない?」
「最初っから狙ってないわよ!」
ニコがなにやら報告することがあるそうだ
工房のドアが開き、ニコが入ってきた。06ちゃんはまだ警戒している
「ええと、簡潔に話すと──猫又のおかげで赤牙組がちょっかいを出してくることは無くなったわ。それと、アンタたちから頼まれた依頼に進展があるの」
「それは本当かい?」
「ええ、組員から聞いた話によると──」
ニコの調査によれば、赤牙組の組長(シルバーヘッド)は組員に出所や依頼人の正体、その後の金庫の動きについて話していなかったそうだ
「それって...」
「なにもわからなかったってことか?」
「これが進展?」
「そもそもあの金庫は手がかりがなさすぎて、調査が難航してるの!しょうがないでしょ!?」
「そうだ、シンの野郎はどこ言ったんだよ。ここにはいないみたいだけど...」
「あぁ、それなら安心して!邪兎屋の新しい従業員として迎え入れたわ!──まぁ、今はどこかをフラフラほっつき歩いてるけど...」
あいつの自由さはもう治らないらしい
礼のひとつでもするのが常識だと思うが、あいつに常識は通用しないだろう
「そうそう!今度みんなで食事しない?あの事件の打ち上げってことで」
「そうだぜ!リョウジもスタナイのレストランがいいよな!!」
ビリーがいつのまにか部屋に入ってきていた
どうやら普通のレストランかスタナイのコラボレストランかでまだ揉めているらしい
「いや、普通のでいい」
「そんな...リョウジまで...」
「これで6対1で普通ね、ビリー、諦めなさい」
「じゃあ俺が入ったとて」
悲しそうなビリーをなだめながらニコが出ていった
それに続いてリョウジはガレージに向かい、トライチェイサーにかかったカバーを外す
リンとアキラも社用車に乗り、エンジンをかける
「リョウジ、その...あの時は守ってくれてありがとう...」
「ん?あぁ、どういたしまして」
トライチェイサーに跨っているリョウジにモジモジしている猫又が声をかけてきた
顔はいつもよりもほんのり赤く、しっぽの毛は逆立っている
「どうした?早くいくぞ」
猫又にヘルメットを渡す
「...これ、シリオン用?」
「前に文句言ってたろ。...嫌ならつけなくていいけど」
「ううん、ありがと」
嬉しそうにそのヘルメットを被った猫又はリョウジの後ろに乗り込む
その手はリョウジの腰を硬く掴んでいる
みんなとの食事が終わった後...
「猫又、あなたはリョウジにくっつきすぎだと思うわ」
「そういうアンビーだって、いっつもくっついてるぞ!」
「2人とも、しばらく工房に入れなくて残念ねっw」
「入れないのは工房だけ。リョウジの部屋には入れるわ」
その夜、リョウジは視線を感じながら眠りについた
エッチしたんですね!?エッチしたんですよね?
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
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