デジャブゥ!
「ガイアメモリを仕事に使わないのが俺のポリシーだったんだが、やむを得ん」
【スカル!】
「変身...」
白いスーツを着た男がハットを外し、ロストドライバーにスカルメモリを装填、ドライバーをたおした
【スカル!】
男の全身が黒い装甲で覆われていく
黒いボディに肋骨を模した模様、首に巻いた白いマフラー
ドクロのような頭部に稲妻のようにS字のラインが火花を散らしながら走っていく
男は仮面ライダースカルに変身した
「あのおっさん、仮面ライダーだったのか...!」
「あなたもおっさんの年齢よ」
「あっはっは〜誤魔化し笑い、実は傷ついてる」
S字のラインを隠すようにハットを被り直し、ホロウドーパントにゆっくりと指を向けた
「さぁ、お前の罪を数えろ...」
「アアアアアアアアアア!!」
スカルの周りにいたエーテリアスを蹴散らしながら、ホロウドーパントが突進する
赤子が暴れているような闘い方のホロウドーパントの攻撃を軽々と躱し、体重の乗ったパンチを叩き込んでいく
「ふっ!はっ!」
「あぁ...助け....」
ホロウドーパントの胴体から一瞬ロムの顔が見えた
まだロムは無事らしいが、とても苦しそうだ
その様子を見ていたシンとアンビーの方にエーテリアスが大勢襲ってきた
「ガルルル...」
「まだロムは無事だ...おい、ガイコツ野郎!」
スカルの方に向かおうとするシンをエーテリアスたちが邪魔をする
裂け目から絶え間なく出てくるさまざまなエーテリアスがホロウドーパントを守るように陣を組み、こちらを威嚇する
コアをいくつ殴り壊してもホロウドーパントには辿り着けそうにない
「邪魔だっ!」
【RIDER PUNCH!!】
タナトスの腕についた刃に向かってライダーパンチを繰り出す
折れた刃がエーテリアスのコアを切り刻みながら飛んでいき、消滅したエーテリアスの道ができた
「お前なら安全にメモリブレイクできる!早くやれ!」
電撃を地面に伝わせ、ホロウドーパントの動きを止める
「...」
スカルメモリをロストドライバーから抜き、マキシマムスロットに差し込む
スカルの胸部から紫色のエネルギーが放出され、宙に浮かび上がり、そのエネルギーが形を成しドクロのようになった
【スカル! マキシマムドライブ‼︎】
「とうっ!」
スカルが高く飛び上がり、紫色のドクロ型のエネルギーを蹴り飛ばし、スカルパニッシャーを放った
直撃したホロウドーパントは大きな爆発とともに倒れこみ、少しずつ人間の姿へと戻った
「う、うぅ...」
メモリを差し込んだ腕からホロウメモリが吐き出され、地面に転がった
しかし、メモリは破壊できていない
「なに...?」
「どういうことだ...!?」
眉をひそめながらメモリにゆっくりと近づき、スカルはゆっくりとメモリを拾い上げ、透明な袋に入れた
「これはこちらで証拠品として扱う。誰だか知らないが、協力に感謝しよう」
「いや、それはこっちで破壊する。サツなら危険なものはこの世に残したくないはずだろ?」
「...そいつは出来かねる...」
マッドホッパーとスカルが睨み合う
『ホロウメモリ』
文字通りホロウの記憶を司り、操る力を持つそのメモリを狙うものは少なくないだろう
それを狙っていたギャングがやけに多かったのはそういうことなのだろう
今それが、悪党の手に渡ることは避けなければならない
今それが、この世に存在することは避けなければならない
「仕事が欲しいのか?なら俺がくれてやる」
【CLOCK UP】
クロックアップでスカルに奇襲のストレートをお見舞いしようと拳を振るうが、軽々と止められてしまった
拳を掴んでいる手を振り払い、今度は右に左にフェイントを入れながらボディブロウを振るも、それもまた受け止められた
【CLOCK OVER】
「これ以上続けるなら、公務執行妨害でお前を車に乗せてやってもいい...」
「やるねぇ、おっさん」
改めてお互いに大勢を立て直した
マッドホッパーは指をコキコキと鳴らし、軽いストレッチを始める
一方スカルはハットを深く被り直し、こちらを挑発するように指を動かした
「...」
「チッ、“オタども”ティッシュ用意しとけ、興奮しちまうぞ」
【CLOCK UP】
クロックアップを皮切りに、互いの黒い拳が互いの体に突き刺さる
スカルの2tのパンチではマッドホッパーにはどこを殴っても致命傷にはなり得ない
が、的確なその動きにマッドホッパーが押されていく
繰り返される攻撃についに大勢を崩され、スカルのストレートが入る
大きく吹き飛ばされた体を止めるために手を地面に突き刺し、ブレーキをかける
えぐれたコンクリートの地面に手を引っ掛けてもう一度スカルに急接近
正面からの攻撃と見せかけて、軌道を左に大きくずらす
スカルの帽子はこちらから見て左側が深く被られている
その死角を利用した奇襲攻撃である
「──!?」
「カッコつけてんじゃねぇ!」
間一髪でこちらに体を向けたスカルにつかみかかり、顔面に何発かパンチを喰らわせるも、効いているようには見えない
「お前...何者だ」
「バッ◯マンだ....!」
【RIDER KICK!!】
スカルの腹部に放たれたライダーキックが当たる瞬間、アンカージャッキが可動し、スカルは吹き飛んだ
その手からビニールの透明な袋に包まれたホロウメモリが溢れた
「任務完了...」
ヘロヘロの言葉を吐くと同時にメモリを拾い上げ、その手の中で砕いた
戦いを終えたシンの元にアンビーが駆け寄ってくる
「シン、ごめんなさい加勢できなくて」
「いや、いい。今はあのガキを治安局にわたさねぇと、多分今に死んじまうぞ」
「う、うぅ...」
「それしか言えねぇのかお前は...」
ロムをバイクの後ろに縛りつけ、バイクにまたがる
それを見たアンビーがこちらを見てめている
「?、どうしたアンビー」
「これじゃ、私の乗るところがないわ」
確かに、バイクにはもうアンビーが乗るとスペースはない
ロムが力無く倒れているせいで、頭が邪魔である
「...しゃあねぇ俺の前に乗れ」
「前?どうやって?」
「俺の膝の上」
「いやよ」
「即答とは...恐れ入った」
結局アンビーがロムを背負って乗ることになった
ロムが落ちないようにバイクの速度を落としながら走行し、やっとこさ救助活動をしている治安局員の元に辿り着いた
「おつかれさーん、治安局のあんちゃん」
「な、なんだ貴様ら!」
「突然で悪いとは思ってるんだけどさぁ...このガキ預かってくんない?」
治安局の局員にロムを無理やり押し付ける
「じゃ!俺たちは行くから!」
「お?シンじゃん、こんなとこで何やってんだ?」
なぜかホロウに入っているリョウジと出会した
やばい思ったよりこれ長い
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