ゼンレスゾーンゼロ×仮面ライダー   作:トンファーエッジ

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特別劇場 第6話 平和と謎と

 

 

 

 

 

 

 

【CLOCK UP】

 

 

 

そのクロックアップを戦いの合図として、その場は互いの拳と鎌飛び交う戦場へと化した

 

 

 

「...くっ!」

 

「速すぎて戦いについていけない...!」

 

 

レノチニョムエーテリアスはワームを吸収したことによって、クロックアップに匹敵する速度を手に入れた

 

そのおかげで、クロックアップを使うことのできないアンビーとリョウジを庇いながら戦闘をするシンは劣勢に陥っている

 

 

「リョウジ、緑色になれるか!?」

 

「なれるけど、なんで?」

 

「アイツの動きをよく見て弱点を探れ!アンビーはリョウジをカバーしろ!」

 

 

「了解」

 

 

「超変身」

 

 

リョウジの体が眩い光に包まれ、クウガ ペガサスフォームに変身した

 

その緑色の複眼はクロックアップの中にいるワームでさえも捉えることができる

 

 

その視力で捉えた情報はレノチニョムエーテリアスの動きが奇怪で、全身のバランスを崩しながら高速で移動し、大きな鎌をまるで使いこなせてはいないということだ

 

 

「...っ!」

 

 

戦闘経験の浅いリョウジには弱点を見分ける能力はない

ならば、急所を探すことはできるだろうか

 

いや、急所が見つかったところで今の状態では一撃を入れることは難しいだろう

 

あの速さが一時的にでも収まればどうにかなりそうではあるが...

 

 

「...速さ...足...足!」

 

そういえばレノチニョムエーテリアスの足はワームの形にそっくり──いや、同じと言って差し支えないだろう

 

リョウジの頭に一つの仮説が浮かぶ

 

正直に言えば博打ではあるのだが、今は賭けてみるしかないだろう

 

 

『リョウジ、わかったかい?』

 

「イアス、抗侵食剤持ってるよな」

 

 

「ンナ!ワタ、ンタ!(持ってる!ほら、ここに!)」

 

「ありがとう」

 

 

イアスの手から抗侵食剤を受け取り、レノチニョムエーテリアスと交互に視線を動かす

 

「リョウジ、どうしたの?」

 

「アンビー、離れてて」

 

「リョウジ?」

 

 

そう言ってリョウジはレノチニョムエーテリアスの方へ走り出す

 

 

「バカ、動くなって言ったろ!!」

 

「...っ!!!」

 

 

それを見たレノチニョムエーテリアスが待っていましたと大きな鎌を振りかぶる

 

その異次元の速度で振り下ろされる鎌をペガサスの超人的な動体視力でギリギリ躱し、レノチニョムエーテリアスの腹部に抗侵食剤を刺す

 

 

 

 

 

「キシャァァァァアアア!!!」

 

 

 

「抗侵食剤?なんだってそんなもの...」

 

 

抗侵食剤を刺された腹部から、結晶のような装甲がバラバラと音を立てながら崩れ落ちていく

 

その中からエーテリアスのコアのようなものが露出し、レノチニョムエーテリアスは力無く膝をついた

 

 

「どうして...!?」

 

「説明してる暇ない!シン、行け!」

 

 

「はぁ?リョウジのくせに指図してんじゃねぇよ」

 

 

文句を言いながらシンはベルトに装着されたホッパーゼクターβのゼクターレバーを2度上げる

 

 

 

【RIDER JUMP!!】

 

 

両足で地面を蹴り、高く飛び上がる

 

 

「超変身!」

 

 

クウガの体が眩い光に包まれ、緑色の全身が赤色へと変化していく

 

発達した筋肉で黒い足が地面に打ち付けられ、炎が足の裏から足首にかけてまとわりつく

 

 

「これで決まりだ」

 

「ライダー、キック...」

 

 

【RIDER KICK!!】

 

 

稲妻のようなマッドホッパーのそのライダーキックが再生しかけていた外殻を粉砕し、その後に放たれたマイティキックがコアへと直撃する

 

 

鈍い音と共にコアが砕け、破片が飛んでいく

 

コアを失ったレノチニョムエーテリアスはゆっくりと消滅した

 

 

 

「やった...!」

 

「はぁ...結局どんな原理なんだ?あの抗侵食剤は」

 

 

「ええと...あのエーテリアスの足がワームのままだったからなんとなく──」

 

 

リョウジの考えを簡単にまとめると、あのエーテリアスはワームを捕食、吸収したのではなく、ワームに寄生していたのだ

 

そのため、侵食されていたワームの体を抗侵食剤で治すことで一時的にレノチニョムエーテリアスとの結合を解くという作戦を思いついたのだ

 

 

「よくそんなの思いついたな...」

 

「ほんとだよ〜!お手柄だねぇ〜リョウジ!ヨシヨシ!」

 

「やめろ撫でるな!ちょっ、アンビーまでっ!やめろ!」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

謎は増えたものの、リンの救出に成功した一同はホロウを出た

 

その後、六分街滝湯谷にて...

 

 

「ぷはぁ〜」

 

 

「しっかし、よく食うなぁ」

 

「姉ちゃん、それもう三杯目だぞ...」

 

「良いじゃん、お昼食べてないからお腹空いてるの!」

 

 

ラーメンの三杯目をスープまで飲み干したリンに感心しているシンとは反対に、リョウジは呆れたようにリンに忠告した

 

 

「アキラ、本当に俺まで奢ってもらっちまっていいのか?」

 

「あぁ、構わないよ。リンを助けてくれたお礼だと思って気にせず食べておくれ」

 

 

「んじゃ、お言葉に甘えて...」

 

 

カチッ!

 

 

シンがタバコに火をつけた

 

 

「おい、喫煙所行け!」

 

 

「ウルセェ、今の俺はウィンストン風味のラーメンが食いてぇんだ」

 

「うわっ、くっせぇ!最後に歯ぁ磨いたのいつだよ」

 

「昨日だわ!失礼なガキだな!!!」

 

 

「喧嘩はやめて、ラーメンの味が落ちるわ」

 

 

「ははは...」

 

 

 

 

大騒ぎする一同を横目に段々と日が落ちていく

 

気づけばもう月が出る頃になっていた

邪兎屋の2人を駅まで見送り、3兄妹弟は帰路に着いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

「メモリが破壊された...」

 

「どれどれ?どのメモリ?」

 

 

「ホロウだ...」

 

 

暗い部屋の中、チェス盤の上に置かれた白いポーンを手に取り、黒のポーンをたおす

 

「なーんだ心配して損した。また作らせるよ、あんなもの」

 

 

今度は黒のルークを手に取る

 

「そんなことよりさぁ、あのコついに本格的に目覚め始めたね〜」

 

 

「そうだな...」

 

「最初は俺が行くよ、異論なんてないよな?」

 

 

ツノの生えた少年が基盤のような模様な入った透明なカードを夜景に重ねて眺めている

 

 

「あーズルい!私だって会いたいのにー!」

 

「いずれお前も会うことになる、嫌でもな...」

 

 

 

 

 






Q、これって特別劇場なんですか?

A、え?違うの?


ここまで読んでいただきありがとうございます!!

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