ゼンレスゾーンゼロ×仮面ライダー   作:トンファーエッジ

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うーん 駄文


番外編 第3話 お菓子のお供に子猫はいかが?

 

 

 

ある日、ビデオ屋の自室にいたリョウジの元ノックノックでメッセージが届いた

 

 

『にゃぁん♪』

 

 

(なんだこれは...?まさか、この前兄ちゃんが言ってた迷惑めぇるか...!?)

 

『リョウジ、いるか?』

 

 

(──!!もう名前までバレてんじゃねぇか!)

 

『おーい!』

 

 

(ヤベェ!これ噂のはっきんぐだ...!ここは警戒しつつ、相手の目的を探ろう!)

 

リョウジはバカだった

 

 

『いないのか?』

 

『お前は誰だ』

 

 

『え?忘れちゃったのか?』

『猫又だぞ!猫宮又奈!このまえ連絡先交換したじゃん』

 

 

リョウジはとてもバカだった

 

ヴィジョンの一件が解決した後、自宅待機中に必要なのもがあったら困るだろうと、猫又と連絡先を交換していた

 

結局、必要なものはアキラとリンが買ってきてくれたためすっかり忘れていた

 

 

『ごめん』

『忘れてた』

 

 

『ひどいぞ!』

『じゃあそのお詫びってことで』

『リョウジの部屋に行ってもいい?』

 

 

『わかったいいよ』

『じゃあお菓子買っとく』

 

 

『やった♪』

『(*^^*)』

 

 

リョウジは早速、私服に着替えてお菓子を買うべく141に向かった

 

ビデオ屋の扉を開けると、まだ春なのにも関わらず、強い陽の光がリョウジを照らした

 

 

久しぶりに外に出ることができた開放感で、ついつい陽気なステップを刻んでしまう

 

 

「おう!リョウジの坊主、いい朝みたいだな!」

 

 

ビデオ屋の隣にあるラーメン屋、滝湯谷の大将であるチョップ大将がご機嫌なリョウジに声をかけてくれた

 

 

「チョップ大将、そうなんすよ!」

 

 

「またうちのラーメン食いにこいよ!特別に焼豚3枚オマケしてやるよ!」

 

「あざっス!」

 

 

 

「──♪」

 

小さく鼻歌を挟みながら、141に続く道を歩いていく

 

その途中でGOD fingerの店員であるアシャお姉さんが話しかけてきた

 

 

「あら、随分ご機嫌やねぇ──なんかええことでもあったん?」

 

「アシャお姉さん、おはようございます」

 

「うん、おはようさん」

 

 

「やっと怪我が治りきって、外に出られたんです──あ、アシャさんもなんか食べたいお菓子とかないスか?今から買いに行くんスよ」

 

「ええの?じゃあ、飴かなんか買ってきてくれへん?あれがあるとゲームのスコアも上がるんよ〜」

 

 

「了解っス!」

 

 

アシャお姉さんに軽くお辞儀をして、GOD fingerの前から離れた

 

さらに足を進めていくと、今度はティンさんが声をかけてくれた

 

 

「おや、これはこれは久しぶりですね、リョウジさん」

 

「おはようございます、ティンさん」

 

 

「おはようございます。いい朝ですね──一杯飲んで行かれますか?」

 

 

「うーん...じゃあ一杯だけ」

 

「では、ご案内いたしますね」

 

 

ティンさんのお店、COFF CAFE では多種多様なコーヒーが飲める

中にはほんとに調子が良くなってしまうものもあるとか

 

そんな噂があるらしいがリョウジは

 

「ティンさん、いつもので」

 

「かしこまりました。少々お待ちください」

 

 

カウンターの中に入ったティンさんが素早い手慣れた手つきでリョウジのいつもの一杯を入れていく

 

 

少しして、リョウジの元に一杯のカフェモカが置かれた

 

カップの中から覗く優しい茶色からその一杯の素晴らしさが一目で理解できる

 

ほの甘い香りと共に、半透明な湯気がリョウジの前髪をかすめ、消えていく

 

 

「こちらのスコーンはサービスです。ごゆっくり」

 

「えっ、いいんすか?じゃあありがたく...」

 

 

ティンさんの言葉に甘えて、スコーンを一つ手に取りジャムをつけ、口に放り込む

 

イギリス式のスコーンは素朴ながらも上品で、さっぱりとしている

 

 

「んっ!うまっ...!」

 

 

思わず口から漏れてしまったスコーンに対する最上級の褒め言葉に、店内にいた誰もがリョウジの食べているスコーンに目をやった

 

 

その次に小さな口でスコーンを食べるリョウジを見て、近所のリョウジを知っている人も知らない人も思わず微笑みがこぼれてしまう

 

 

 

周りからの生暖かい視線に気づいたリョウジは恥ずかしさを隠すように、カフェモカの入ったカップを持ち上げ

 

わずかに震えた手で少し口に含んだ

 

 

口の中にはココアの優しい甘みと、コーヒーの深い苦みと繊細な酸味が広がり、これまた

 

「んん、おいしい...」

 

 

今度は周りから堪えきれなかった笑い声が聞こえてきた

 

リョウジはあまりの恥ずかしさに顔を真っ赤にして、カップを置いた

ティンさんはニコニコしながらこちらを見ている

 

 

 

少し来ない間にティンさんは随分腕を上げたようだ

 

おかげさまで大きな恥をかいてしまったが

 

 

もはや起こってしまったものは仕方がない

リョウジは周りの視線を気にせずに、この幸せなひと時を楽しむことにした

 

 

(六分街の景色すら久しぶりな気がするな...)

 

 

リョウジがスコーンが乗っているお皿に手を伸ばし、スコーンをひとつ指で掴み──

 

(あれ??)

 

 

リョウジの指が空を切った

視線を落とすと、お皿にはスコーンのカスしか残っていなかった

 

 

(さっきまであったのに...!どこ行った!?)

 

 

辺りを見回すも、特段怪しい人物は見当たらない。リョウジの記憶と変わりないCOFF CAFEの店内だ

 

知らないあいだに落としてしまったのかもとテーブルに視線を戻す

 

次はそこにあったはずのカフェモカが飲み干されていた

 

 

(──!!!!)

 

 

なんということだ

 

リョウジが毎日飲むほどに気に入っているカフェモカが何者かによって盗まれてしまった

 

 

リョウジが辺りをキョロキョロと見回していると、テーブルの下から何やらくすくすと笑い声が聞こえてきた

 

 

テーブルの下を恐る恐る覗くと

そこには口の周りにカフェモカをつけ、スコーンで口をパンパンにした猫又の姿があった

 

 

「このスコーンすっごいおいしいぞ!──今度ちゃんと買ってみよっと」

 

「猫又...??」

 

「ふにゃああああ!!」

 

 

リョウジのドスの効いた声と圧の強い顔で猫又は大声をあげ、テーブルに頭をぶつけた

 

なんとどこからか現れた猫又が、リョウジのカフェモカとスコーンを食べていたのだ

 

 

「リョウジさん、どうかされましたか?」

 

「い、いやなんでもないっス猫又!早く出るぞ!」

 

「リョウジが脅かすからだ!」

 

 

「あぁ、またのご来店をー!」

 

 

リョウジと猫又は周りの客の迷惑にならないように、喫茶店の外に出た

 

 

 

「猫又...まず何かいうことあるよな?」

 

「え、えぇ?なんのことかわからないぞ〜?ヒューヒュー♪」

 

 

シラを切る猫又にリョウジがさらなる圧をかけていく

 

「あれ、俺のひさしぶりの一杯だったんだけど」

 

「...う、うぅ──顔が怖いぞ...」

 

 

「猫又??」

 

 

「...ごめん!お腹が空いて、つい...仕方ないでしょ?」

 

 

「お腹が空いたって...お菓子買うって言ったじゃん」

 

「一回ビデオ屋まで行ったんだけど、リョウジがいなくて...辺りを探してたら、美味しそうなもの食べてたから...」

 

 

そのくらい待てなかったものだろうか

まぁ寄り道をいっぱいしてしまったリョウジにも落ち度はあるというものだ

 

ここは平和的に行こう

 

 

「じゃあさ、猫又──これから141でお菓子いっぱい買ってお菓子パーティしようぜ」

 

 

「...スコーンとカフェモカのことはもういいのか?」

 

「別にいいよ、どうせ明日も飲みにくるし」

 

 

それを聞いた猫又の顔が一気に明るくなった

 

 

「そうと決まれば、早く行こうぜ」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

141で大量のお菓子を買ってきたリョウジと猫又はビデオ屋にあるリョウジの自室に帰ってきた

 

リョウジは服に匂いがつかないようにクローゼットに服を全て仕舞い込み、ベッドに座った

 

 

「...お邪魔しま〜す」

 

 

猫又は柄にもなく緊張しているようだった

鈍感なリョウジにはなんのことかわからず、不思議そうに猫又を見つめる

 

 

「これがリョウジの部屋か...」

 

 

「どうした?猫又──適当に座れよ」

 

「人の家に来るのなんてあんまりないし...リョウジの部屋なんて緊張するに決まってるし...」

 

 

「──?まぁとにかく座れって、ベッドでもなんでもいいからさ」

 

 

リョウジが自分の隣をポンポンと叩いた

 

「ベッド!?な、ななな、なんでだ?」

 

 

「──??お前なんか変だぞ?顔も赤いし、熱でもあんのか?」

 

 

リョウジが立ち上がり、猫又の顔を覗き込んだ

 

「き、気にしなくて大丈夫...!これ以上は正常でいられなくなっちゃう」

 

 

「ふーん...ならいいけど」

 

 

猫又は顔を赤らめながら、ソワソワと小さいテーブルの横の座布団に腰を下ろした

 

尻尾はピンと伸び、耳の毛は逆立っている

 

 

ガサゴソ

 

 

極度の緊張で感覚が全面的に鋭くなった猫又の耳に、リョウジがポテチを開ける音が入ってきた

 

 

「にゃあ!?」

 

「さっきからなんなんだ?ポテチ開けただけだって」

 

 

「ご、ごめん...」

 

「なんでそこで謝るんだよ...」

 

 

様子のおかしな猫又を気にしつつリョウジが食べたことないポテチ『キューカンバーチップス』なるものをひとつ手に取った

 

 

(匂いは危険ではなさそう...?)

 

(いや、流石に怖いな....あっ、そうだ)

 

 

 

「猫又、あ〜ん」

 

リョウジが緑色のポテチを持って猫又に差し出した

 

(姉ちゃんはこうやって俺によく毒味させてたよな〜)

 

 

イタズラっぽくニヤニヤ笑うリョウジに、猫又の顔はもっと真っ赤になる

 

猫又は視線が魚のように泳ぎ、汗が止まらない

目をつむって恐る恐る口を開けた

 

 

「あ、あーん...」

 

口の中にポテチが当たって、猫又が口を閉じた

 

その時

 

リョウジの指が猫又の唇にちょんと当たった

 

 

「──!!」

 

 

ゴツンっ

 

 

猫又はきゅうりを後ろに置かれた猫のように飛び上がり、天井に頭をぶつけた

 

 

 

 

「うおぁ!!そんなおいしいのか!?」

 

 

リョウジがキューカンバーチップスをひとつとって口に入れた

 

「マッズ!飛び上がるほど不味かったのか...」

 

 

「うぅぅ...たんこぶできちゃったぞ...」

 

「ははは...まぁこれで冷やしとけ」

 

 

猫又の頭の上にアイスを乗せる

 

リョウジ自身はアイスを開けてガリっとかじった

 

 

その後もリョウジの無意識なえちちち行動にたびたびタジタジな猫又と一緒にお菓子パーティ(意味深でない)をした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はご機嫌みたいね、猫又」

 

「そ、そお?確かに言われてみればそんな気がする...にゃあ〜」

 

 

 

 





なんでこんなむずいの?

てかもう10月か

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

もし感想などありましたら書いていただけると活動の励みになります!!

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