ゼンレスゾーンゼロ×仮面ライダー   作:トンファーエッジ

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ゼロワンって過小評価されてますよね?

僕は大好きですよ






第27話 オマエを止めてやる

 

 

「グレーテル、お前は俺が止める」

 

 

濃い紫色のベーススーツに灰色の装甲

 

黄色に光る尖った複眼

 

右腕には棘のような武装をしている

 

 

『...』

 

 

未だ正気を取り戻すことのないグレーテルは、その大きなチェーンソーを振り回し、無差別に周囲のものを薙ぎ倒していく

 

 

破壊された鉄骨がグレースの方へロンダートするように転がっていく

 

 

「グレース、危ない!」

 

 

鋭利な角がグレースの頭に直撃する前に、ヒュメナな間に入って片手でそれを止める

 

 

踏ん張るその足はコンクリートをガリガリと削り、黒い後をつけた

 

重い音と共に鉄骨が地面に落ち、その音に驚いたエーテリアスは、今度はヒュメナに狙いを変える

 

 

「ガルルルル...!」

 

「ギャアアア!」

 

 

数でかかれば勝てると勘違いしたのか、エーテリアスたちは一斉に切り掛かってくる

 

その刃が装甲を破ることはなく、逆に大きな手のひらが1匹のエーテリアスのコアを掴んだ

 

「ガ、ガァ、ガガ...!」

 

 

離せと暴れるエーテリアスをグレーテルに投げつける

 

敵味方の区別のつかないはずのグレーテルは息ぴったりにそれを大きなチェーンソーで粉々にした

 

 

その残酷な殺し方を見たエーテリアスは恐怖に怯え、蜘蛛の子を散らすようにチリジリに去っていった

 

 

「グレース、もっと周りを見て戦えって前から言ってるよな!」

 

 

あわや大事故だったグレースをクレタが叱責する

 

 

『た、助け...』

 

『来るっ、みんな気をつけて!』

 

 

グレーテルの方に視線を向けると、高速で回転するチェーンソーを不安定そうに支えている姿があった

 

こちらに近づいてきてはいるものの、グレーテルの意思がそれを止めているのか、その歩みはぎこちない

 

 

「もう少しだけ堪えてろ、今助ける...」

 

 

そのチェーンソーは愛していたはずの真白くんを破壊してしまう

 

それが何かのトリガーになっていたのか、勢いよくグレーテルは走りだし、回転するチェーンソーでこちらを攻撃してくる

 

 

「──ッ!!」

 

『うああっ!』

 

 

 

その巨大なチェーンソーの高速回転の勢いはどこへやら、ヒュメナの体にあたって止まってしまった

 

出力を上げているようだが、ヒュメナはびくともせず、逆にグレーテルの足がの方が徐々に回転し始めた

 

 

「グレース...!」

 

 

ヒュメナの合図と同時にグレースがグレーテルの機体に飛び乗り、赤いボタンのカバーを開けた

 

「ウイルスが入った時の対処法は...」

 

 

グレースを振り落とそうと体を震わせる。だが、その抵抗も虚しく

 

 

「...再起動!!」

 

 

赤いボタンが押されて、グレーテルのモニターに写っていたマークが消えて真っ暗な画面に戻る

 

 

しばらくしてもう一度ピンク色の目がモニターに映され、ぱちぱちと瞬きをした

 

 

『う、うぅん...アタシ、どうしちゃったんだろう...』

 

「グレーテル...!」

 

 

グレースがグレーテルの大きな機体に抱きついた

 

抱きつかれたグレーテルは今にも泣き出しそうな顔をしている

 

 

『アタシ、真白くんのこと...うぅ...グスっ』

 

 

真白くんは先程のグレーテル暴走によって支えを失い、今は瓦礫の山になってしまった

 

その瓦礫にグレーテルは顔を埋め、泣き叫んだ

 

 

「グレーテル...」

 

『ごめんね...真白くん...』

 

 

悲しそうにつぶやくグレーテルにかける言葉が見当たらないみんなの代わりにヒュメナが口を開いた

 

 

「グレーテル」

 

『...なに?』

 

「真白くんは君のせいでこうなったんじゃない。第三者の介入があったんだ」

 

 

『もしそうだとして...真白くんは帰ってこないじゃない』

 

「帰ってくる、必ず。俺たちが終わりにさせない」

 

 

先程のどっしりとして荒々しい戦い方からは想像できない優しい声と視線がグレーテルの傷ついた心を包み込む

 

 

「そのためにも教えて欲しい。体がうまく動かなくなった時、なにが起こったんだい?」

 

『それが...うまく思い出せないの。ごめんなさい...』

 

「...」

 

 

「兄さん、今はグレーテルを休ませてあげないかい?あの暴走のことに関してはこっちで調べておこう」

 

「...頼んだよ」

 

 

グレーテルは疲れからなのか、悲しみからなのか、はたまたその両方なのか、ぐったりとしながらグレースたちと共にその場から去っていった

 

その姿を見送るヒュメナの背中には、怒りに似た感情が宿っていることがリョウジには読み取れた

 

 

「ヒュメナさん」

 

「リョウジくんだったね、なんだい」

 

 

「...向こうに逃げたヤツがいるんです」

 

 

リョウジはグレーテルが正気に戻った後、超人的な聴力によって何者かが走り去る音を聞き分けた

 

息遣いは荒く、何か装置のようなものが走る振動によって動く音もあった

 

と、ヒュメナに伝えた

 

 

「このタイミングで走り去るようなヤツ、怪しくないすか?」

 

「確かに怪しいね、追いかけてみようか」

 

 

さっきから気になっていたが、ヒュメナの喋り方は戦闘中と違って、なんだかヌメっとしているというか、変にこ綺麗というか

 

なんとも気持ちが悪い

 

まるでアキラの原液を飲んでいるかのようで、リョウジは心の中で顔を顰めた

 

 

 

 

「...どうかしたかい?」

 

「いや、なんもないっす」

 

 

「──?、聞きたいことがあればなんでも聞いてくれ」

 

「ほんとになんもないっす...」

 

 

 

 






最近お腹が痛いです。腸活始めました


ここまで読んでいただきありがとうございます!!

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