涼しくなってきた...かも?
今回結構ダラダラしてますが、読んでください〜お願いします!
「よーしよしよし...」
今回大活躍をしてくれたゴウラムの黒いボディをわしゃわしゃと撫でまわす
嬉しそうにウインカーをチカチカと光らせるゴウラムにこちらまで癒されてくる
「あーしゃしゃしゃ...あーしあーしゃあしゃ...」
「...おい、いつまでやってんだよ」
襲ってきたアバドンの変身者たちを縛り上げたアンドーが、声をかけてきた
ちなみに、荒々しい口調の女性が変身したアバドンは、アンドーとベンの協力プレイで、倒したようだ
そろそろ『フライデー』を迎えにいかなければならない時間が近づいてきたのだろう
名残惜しい気持ちをグッと堪えて、リョウジがホロウの奥に足を運ぼうとしたとき
道の先から『フライデー』を連れたクレタとグレースが歩いてきた
その顔は少し曇っていて、何かを考えているようにも見える
「き、ききき...君は...!」
しかしグレースがトライゴウラムを見た途端に、汗がダラダラと流れ出し、目が輝き始めた
「ま、まずい...!クワガタ、逃げろ!!」
なんのことか全くわからないゴウラムは動こうとしない
このままでは僕たちのかわいいゴウラムちゃんがバラバラの部品の集合になってしまう...!!
「君はさっきのキャワイコちゃんじゃないか!!!!い、いい子だからちょっとお姉さんに見せてもらってもいいかなぁ...ハァ...ハァ...」
「グレース!!これは人のものだ!」
そこにヒュメナが間に入り、グレースを押さえつける
しかしなんというパワーか、フレイの力を持ってしても、その足は止まることを知らず、フレイはズルズルとゴウラムの方に押されていく
「おいグレース、リョウジくんを困らせるんじゃない...」
「グレース!やめろ!!」
「逃げてェ!超逃げてェ!!」
それを見たゴウラムも流石に危機感を覚えたようで、トライチェイサーとの合体を解除して飛び去ってしまった
「あぁあああああああ...!!!!!」
「落ち着けっ!おわっ!!」
ついに抑えが効かなくなったグレースは空へ飛び去ろうとしているゴウラムの背中を未だしつこく追いかけ回す
「待って!待っておくれぇ!!」
どうやらゴウラムは黒雁街跡地へと向かって飛行しているようだ
このまま放っておいても、グレースに危険はないだろう
「一旦帰るか」
『...そうだね』
いつしかの夜、ヒュメナは白い扉の奥から聞こえてくる大声で目を覚ました
「ダディ?」
「──!クレタ、まだ夜遅くだ。起きるには早い」
一緒に起きてしまった幼いクレタとグレースを寝かしつけ、リビングへと続く階段を一段一段降りていく
「見て見ぬ振りをしろとでも言うのか!」
「ホルスさん...?」
その大きな背中は月の光で逆光に染まっていた
「ふざけるな!はっきり言え!『あの中』には一体なにが──おい、答えろ!!」
携帯の奥からかすかに聞こえていた声も途絶え、荒げた声が静かな部屋に響く
それからホルスは札束をいくつもバックに詰め込み、急足で家から出て行こうとしていた
「ちょっと待って下さい!どこにいくんですか!!」
「なっ、ヒュメナ...私は大切な用事があるんだ、離してくれ!」
「説明して下さい!あなたにはその責任がある!」
それを聞くとホルスはバツが悪そうな顔をして足を止めた
「ヒュメナ...後のことは、頼んでもいいな?」
歯を噛み締め、顔中に皺を寄せて、辛そうな顔でヒュメナを言葉で突き放す
「どういうことですか!...待って──」
バタン...
子綺麗な白い扉が閉じた
ホルスの腕を掴もうと伸ばした手はゆっくりと力無く元の場所に戻った
「アニキ?」
「...クレタどうした、寝てろって言ったろ?」
「ダディはどこに行っちゃったの?」
「きっとすぐ戻ってくるよ」
「──メナ、ヒュメナ!」
「...リョウジ、なんだ」
「おい、なんか変だぞ?ホルスが〜って話を聞き始めてからなんか上の空ってか、大丈夫か?」
一同は一度黒雁街跡地へと戻り、状況を整理することにした
その中で、『フライデー』からホルスという名前が出たことで、状況は複雑に
さらに、ホルスが開発していた『プロトタイプ』の信号も発見され、単に反抗期というだけでホロウの中を彷徨っていたわけではなかったことが分かった
「なにも問題ない、それより依頼料の入金についてだが...」
「それはさっき説明したぞ」
「...ホルスさんについて気になるなら、話せることを──」
「それもさっき聞いたわ」
何かが起因してひどく混乱しているヒュメナに一同は心配の目線を向ける
「ヒュメナ、一旦休憩入れてこい」
「だが...」
「兄さん、ここは優秀な妹に任せてくれたまえ」
「...そうだな、失礼する」
怪訝そうな顔をしたヒュメナだったが、みんなの厚意にきずいたのか、眉間を押さえて、黒雁街跡地の一角にある小さな小屋に入って行った
「大丈夫か?」
「あれ、珍しくリョウジが心配している」
「...うるさいんだけど」
リョウジがアキラを睨みつけた
口ではそう言ったものの、リョウジはヒュメナが心配だった
『ホルス』という名前を聞いた途端にヒュメナの瞳は濁り、まるでシンのように疲れ切った眼差しになっていた
それが妙に引っかかって、放って置けない
しかし、出会った昨日の今日でそこまで踏み込むのはいかがなものかと、リョウジはヒュメナのあの本を思い出した
「...一旦みんなも休憩いれるか」
「そうだな、どんなに優秀な機械でも金属疲労ってのはあるもんだ!ホロウを走り回った人間なんて言うまでもねぇ」
「プロキシ、すまねぇな。依頼についてはもう少し話し合いたい。もちろん金なら追加で払う」
「別に構わないよ、もう乗りかかった船だ」
クレタとアキラがそんな話をして知る間にも、ヒュメナのあの寂しそうな瞳が離れない
不思議と彼の記憶を覗きたい気持ちに駆られてしまう
好奇心なのか、それとも良心なのか
そんなこともわからないまま聞くのは失礼だと感じつつも、その手はいつのまにか、ヒュメナの入って行った小屋のドアノブにかかっていた
その手はドアノブにかかったまま、開けてしまおうか開けるまいか葛藤していると
扉が開き、その奥からリョウジの頭一つ分も背の高いムキムキの男、ヒュメナが出てきた
「リョウジ、どうした」
「...いや、なんて言うか、その...心配っつか気になったってか」
「ふっ、不器用だとよく言われないか?」
くすくすと笑いながらからかってくるヒュメナを見て少し安心した
追い詰められているわけではないようだ
「...ここじゃなんだな、入ってくれ」
「え、あぁうん」
招かれるままに薄暗い小屋の中へと足を踏み入れる
そこにはいくつもの部品のようなものが散らばっており、その全ての一片が焼けこげたように黒くなっていた
壁にはこれまた数え切れないほどの工具がかけられており、全て最近使用された形跡がある
「適当に、と言ってもそこにある椅子くらいしかないけれど座ってくれ」
「ガタガタなんだけど...」
「我慢しろ」
そう言ってヒュメナは何かドライバーのようなものが置かれた机にもたれた
「当ててやろう、俺の過去が気になるんだろ?」
「いや、まぁそうだけど...」
「そう遠慮するな、どのみちこの先協力してもらうなら共有しなくちゃいけないだろうからな」
「じゃ、じゃあ俺も話すよ。じゃないと不公平だろ」
他人の過去を知る時何か気が悪い気がして、リョウジは自分の過去まで言わないと気が済まないらしい
ヒュメナとしては今話さなくとも構わないが、互いの過去を共有することも中を深めるコツだとあの本に書いてあったなと思って飲み込んだ
「そうだな、どこから話したものか」
書いてる時の俺「この言葉使い方合ってるのか...??」
確認してる時の俺「この言葉使い方合ってるのか...???」
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
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